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第4話
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目を覚ました時はここは見覚えのある部屋の中、
あの廃墟の部屋の中だった。
「…」と見回すとそこで背を向けたボロの椅子に座っているセオーがいた
それに気づきエレンはすぐに彼にゆっくりと近づいたら。
「待て、俺はもう何もしねえよ」と振り返らず言った。
「どうして、そのまま逃げなかった?、なんで僕を一緒の部屋に…」
その言葉に対して、セオーは少し顔をこちらに向けて言った。
「理由は必要か?、単なる気まぐれだ…」
セオーは立ち上がってちぎったパンをエレンに渡した。
「食いな、何も食べてないだろ」
エレンはそれに応えるようにそのパンを食べた。
「…ありがとう」とエレンはお礼を言った。
「おいチビ助、お前のその感じでは俺を捕まえられないだろうが
なんで追いかけてきたんだ?」と質問をしたが。
「うーん、僕の部隊の隊長の命令のことしか考えてなかったから
深く考えてなかったかも」と言った
セオーは「はぁ」と少し呆れながら声が出てしまった。
「お前はよくわからん奴だな…」
それに対してハハっと笑うエレン。
それに釣られてかセオーも少し苦笑いした。
「そうだセオー、僕からも1つ聞いていい?」
とエレンは質問をこちらも返した。
「あのね…セオーって今わかった事なんだけど、
君は“いい人”なんだとわかったんだ」
「いい人?」と少し戸惑ったように言葉が漏れた。
「うん、理由を言うと難しいし、ただなんとなくそう思ったんだ
でも違うとは言いたくないんだ」とエレンは言った
それに対してセオーはこう答えた
「変なことを言うなよ」しかしエレンはさらに返した。
「だったらなんでそのまま僕を置き去りにしなかったの?
本当に“悪い人”なら置き去りどころかその場で仕留めていると思うよ、
気まぐれって言ってたけどそうじゃないんでしょ」
流石に面倒になったのかセオーは答えた。
「あーもう、そうだよ置き去りは流石にアレだったから連れ込んだって事だよ!」
「あっやっぱり」とエレンは笑顔になった。
そんな顔を見て流石のセオーも何も言えなかった。
するとエレンは三度セオーに質問をした、3回も言われるから相手も
もういいだろって表情になった。
「セオーはどうして荒くれ者みたいな生活してるの?、君の仲間と一緒に
何か人のために役立つことすればいいのに」とエレンは言った。
するとセオーの表情はスッと険しくなりこう言った。
「お前、これが何かわかるか」と首にかかっている首飾りを見せてきた。
「?、この首飾り何かの紋章が書かれている…」
「これはクエイス王国の王家の紋章だ」
このことにエレンはハッと驚いた表情になった。
「まさか君は…」
「そうだ俺はその王家の者だった…」と答えた。
「…どうしてそんな身分の人がこんな事に?」
「話を聞くか?」と聞いてきたのでエレンはうなづいた。
彼は自分の身について語り始めた。
「クエイス王国はこの辺から向こうに実際にあった王国
俺はその国の王子だった、国はその時までは平和だったが
“あの女”が来てから変わった」
続けてセオーは語った。
「その女は王国の預言者として雇われた奴だった、あらゆる予測を当て
様々な危機を回避させて国王である親父の信頼を買ったがこれが
間違いだった」
「間違い?」と疑問を含ませエレンは言った。
「あの女は親父とお袋を完全な傀儡にして、怪しげな予言を理由に
国民を弾圧させたんだ、その結果民衆は反乱を起こし2人とも処刑され
その後は内乱が続きクエイス王国は崩壊した」
自身の故郷の出来事を語り終えた後セオーはさらにこう言った。
「俺はいつか、俺の国を再建するそして…あの女を必ず討つ!
そのために俺は生きてるんだ!」
エレンはその信念のような言葉に少しすごいと思いながらも、復讐のような
言葉にはそれは間違いと言いたいが言えなかった。
故郷をその預言者に滅ぼされたからその感情は当たり前だろうと思った。
「その預言者を討つと言う事にはどうも言えないけど、セオーは国を
再建することは応援するよ、だっていい人だし」
と言うエレンの言葉にセオーは苦言を言った。
「またそれかよ、俺はそんなんじゃねえよ」
「いいや、だってついてきてる仲間が2人いるからね」
「いい奴ってねは、あいつらに言えよ、ラグとドンカツはいつでも
俺を支えてくれたからな」
とこっそりとあの2人を褒めるセオーに対してエレンは言った
「あ、やっぱりいい人」
満面の笑顔でそう言うからセオーは流石に何も言い返せなくなった。
するとドアが開き2人が現れた。
「兄貴!スープができましたぞ!」
「あ!チビ助起きたか、おめえも一緒に食うか⁉︎」と誘ってくれたので。
「うん!一緒にご飯だね』と喜んで一緒のテーブルで食事をして
今日の日を終えた。
あの廃墟の部屋の中だった。
「…」と見回すとそこで背を向けたボロの椅子に座っているセオーがいた
それに気づきエレンはすぐに彼にゆっくりと近づいたら。
「待て、俺はもう何もしねえよ」と振り返らず言った。
「どうして、そのまま逃げなかった?、なんで僕を一緒の部屋に…」
その言葉に対して、セオーは少し顔をこちらに向けて言った。
「理由は必要か?、単なる気まぐれだ…」
セオーは立ち上がってちぎったパンをエレンに渡した。
「食いな、何も食べてないだろ」
エレンはそれに応えるようにそのパンを食べた。
「…ありがとう」とエレンはお礼を言った。
「おいチビ助、お前のその感じでは俺を捕まえられないだろうが
なんで追いかけてきたんだ?」と質問をしたが。
「うーん、僕の部隊の隊長の命令のことしか考えてなかったから
深く考えてなかったかも」と言った
セオーは「はぁ」と少し呆れながら声が出てしまった。
「お前はよくわからん奴だな…」
それに対してハハっと笑うエレン。
それに釣られてかセオーも少し苦笑いした。
「そうだセオー、僕からも1つ聞いていい?」
とエレンは質問をこちらも返した。
「あのね…セオーって今わかった事なんだけど、
君は“いい人”なんだとわかったんだ」
「いい人?」と少し戸惑ったように言葉が漏れた。
「うん、理由を言うと難しいし、ただなんとなくそう思ったんだ
でも違うとは言いたくないんだ」とエレンは言った
それに対してセオーはこう答えた
「変なことを言うなよ」しかしエレンはさらに返した。
「だったらなんでそのまま僕を置き去りにしなかったの?
本当に“悪い人”なら置き去りどころかその場で仕留めていると思うよ、
気まぐれって言ってたけどそうじゃないんでしょ」
流石に面倒になったのかセオーは答えた。
「あーもう、そうだよ置き去りは流石にアレだったから連れ込んだって事だよ!」
「あっやっぱり」とエレンは笑顔になった。
そんな顔を見て流石のセオーも何も言えなかった。
するとエレンは三度セオーに質問をした、3回も言われるから相手も
もういいだろって表情になった。
「セオーはどうして荒くれ者みたいな生活してるの?、君の仲間と一緒に
何か人のために役立つことすればいいのに」とエレンは言った。
するとセオーの表情はスッと険しくなりこう言った。
「お前、これが何かわかるか」と首にかかっている首飾りを見せてきた。
「?、この首飾り何かの紋章が書かれている…」
「これはクエイス王国の王家の紋章だ」
このことにエレンはハッと驚いた表情になった。
「まさか君は…」
「そうだ俺はその王家の者だった…」と答えた。
「…どうしてそんな身分の人がこんな事に?」
「話を聞くか?」と聞いてきたのでエレンはうなづいた。
彼は自分の身について語り始めた。
「クエイス王国はこの辺から向こうに実際にあった王国
俺はその国の王子だった、国はその時までは平和だったが
“あの女”が来てから変わった」
続けてセオーは語った。
「その女は王国の預言者として雇われた奴だった、あらゆる予測を当て
様々な危機を回避させて国王である親父の信頼を買ったがこれが
間違いだった」
「間違い?」と疑問を含ませエレンは言った。
「あの女は親父とお袋を完全な傀儡にして、怪しげな予言を理由に
国民を弾圧させたんだ、その結果民衆は反乱を起こし2人とも処刑され
その後は内乱が続きクエイス王国は崩壊した」
自身の故郷の出来事を語り終えた後セオーはさらにこう言った。
「俺はいつか、俺の国を再建するそして…あの女を必ず討つ!
そのために俺は生きてるんだ!」
エレンはその信念のような言葉に少しすごいと思いながらも、復讐のような
言葉にはそれは間違いと言いたいが言えなかった。
故郷をその預言者に滅ぼされたからその感情は当たり前だろうと思った。
「その預言者を討つと言う事にはどうも言えないけど、セオーは国を
再建することは応援するよ、だっていい人だし」
と言うエレンの言葉にセオーは苦言を言った。
「またそれかよ、俺はそんなんじゃねえよ」
「いいや、だってついてきてる仲間が2人いるからね」
「いい奴ってねは、あいつらに言えよ、ラグとドンカツはいつでも
俺を支えてくれたからな」
とこっそりとあの2人を褒めるセオーに対してエレンは言った
「あ、やっぱりいい人」
満面の笑顔でそう言うからセオーは流石に何も言い返せなくなった。
するとドアが開き2人が現れた。
「兄貴!スープができましたぞ!」
「あ!チビ助起きたか、おめえも一緒に食うか⁉︎」と誘ってくれたので。
「うん!一緒にご飯だね』と喜んで一緒のテーブルで食事をして
今日の日を終えた。
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