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第6話:魔法のランプで大騒動(その15)
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太陽の迫力に一瞬ひるむナオト。
そんなことお構いなく太陽は続ける。
「ま、ひまわりのすごさは、あんたみたいなインチキ占いしている偽者の占い師には分からないだろうけどな!」
痛いところをつかれて、ナオトはさらに何も言えなくなってしまう。
だが、だんだん怒りがこみあげてきた。
こんな占い素人に、自分の何が分かるのかと。
努力しても努力しても全く報われなくて、やっと手に入れたこの地位の何が悪いというのか。
苛立ちを抑えられなくなったナオトは、
「やめた!
せっかく助けてやろうと思ったが、やめた!
ずっとそのままの世界でいたらいい!」
と怒鳴ると、手に持っていたタロットカードを机にたたきつけた。
「ちなみに今日のおまえたちの運勢は、『タワー』のカードだ!
せいぜい困ったらいい!」
ナオトがそう言い終わると、また岩穴の中に静寂が戻ってきた。
いろんなことが一気に起こり過ぎて、頭の中がパニックになっていたひまわり。
しかし、冷静さを取り戻してくると、太陽がナオトにぶつけた
『ひまわりは将来、立派な占い師になるんだから、絶対渡さない!』
という言葉を思い出すと、急に恥ずかしくなってきたため、
「わ~っ!?
なんで桐島君、
私のつまらない情報まで話したんですか!?」
と叫んでしまった。
だが太陽はケロッとした表情で、
「だってひまわり、占いの才能あるじゃん」
と答える。
「え?」
ひまわりが首をかしげていると、太陽は、
「前に、おれがふった女の子のこと一生懸命占って的確なアドバイスしてあげてたし、魔法の呪文を見つけるきかっけも、おまえの占いのおかげだったし。
あのインチキ野郎よりははるかに才能があるから、絶対すごい占い師になるって」
と言う。
ひまわりは太陽に「将来占い師になる」なんて一言も言ったことはない。
どちらかというと、占い師になることに不安を感じている方なのに・・・
そんなことお構いなく太陽は続ける。
「ま、ひまわりのすごさは、あんたみたいなインチキ占いしている偽者の占い師には分からないだろうけどな!」
痛いところをつかれて、ナオトはさらに何も言えなくなってしまう。
だが、だんだん怒りがこみあげてきた。
こんな占い素人に、自分の何が分かるのかと。
努力しても努力しても全く報われなくて、やっと手に入れたこの地位の何が悪いというのか。
苛立ちを抑えられなくなったナオトは、
「やめた!
せっかく助けてやろうと思ったが、やめた!
ずっとそのままの世界でいたらいい!」
と怒鳴ると、手に持っていたタロットカードを机にたたきつけた。
「ちなみに今日のおまえたちの運勢は、『タワー』のカードだ!
せいぜい困ったらいい!」
ナオトがそう言い終わると、また岩穴の中に静寂が戻ってきた。
いろんなことが一気に起こり過ぎて、頭の中がパニックになっていたひまわり。
しかし、冷静さを取り戻してくると、太陽がナオトにぶつけた
『ひまわりは将来、立派な占い師になるんだから、絶対渡さない!』
という言葉を思い出すと、急に恥ずかしくなってきたため、
「わ~っ!?
なんで桐島君、
私のつまらない情報まで話したんですか!?」
と叫んでしまった。
だが太陽はケロッとした表情で、
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と答える。
「え?」
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「前に、おれがふった女の子のこと一生懸命占って的確なアドバイスしてあげてたし、魔法の呪文を見つけるきかっけも、おまえの占いのおかげだったし。
あのインチキ野郎よりははるかに才能があるから、絶対すごい占い師になるって」
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