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第6話:魔法のランプで大騒動(その8)
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その頃、ナオトはソファーにドカッと座って占いの予約名簿に目を通していた。
ナオトの横では魔人がプカプカ浮かんで、ご主人の様子をうかがっている。
「どうだ、ジン。
今度の魔術師さんは学生だが、やりがいがありそうか?」
ナオトが聞くと「ジン」と呼ばれたランプの精は、低い声で、
「まだ分からんですが、女の子の方がかなり大きな力を持っているようですな」
と答えた。
「フーン、ま、しばらく幻惑の世界で遊ばせておこう。
それより、次の仕事だが・・」
ナオトはそう言うと、見ていた予約名簿を机に並べ、
「この5人が明日占いに来るから、今までの経歴や悩みなどを事前に調べておいてくれ」
と頼むと、ジンは深々とお辞儀をして、
「承知いたした、ご主人様」
と言うとパッと姿を消した。
「ま、今度の占いも楽勝だな」
そうつぶやくと、ナオトは机に足をドンと乗せ、イスに体を沈めウトウトと目を閉じた。
一方、砂漠のひまわりと太陽は、一面砂しか見えない世界をあてもなく歩いてた。
建物も、木々の緑も、人の姿も何一つ見えない。
嫌ほど物があふれている世界に慣れている2人にとって、この空間はただただ退屈で、途方もない世界であった。
おまけに何の日陰もないため、ジリジリと降り注ぐ太陽の日差しがどんどん二人の体力を奪っていく。
「ダメだ・・。
暑さで何も考えられない・・」
さすがの太陽も、体力、気力とも限界が近づいてきているようだ。
その時だ。
太陽の目に緑色の風景が飛び込んできた。
辺り一面砂しか見えなかった砂漠の光景に、一点だけど緑色が見える。
見間違いかと目を何度もパチクリしてみたが、間違いではない。
木々の緑だ。
「ひまわり!あれを見ろ!
木が生えてる!
もしかしたらオアシスがあるのかもしれないぞ!」
ナオトの横では魔人がプカプカ浮かんで、ご主人の様子をうかがっている。
「どうだ、ジン。
今度の魔術師さんは学生だが、やりがいがありそうか?」
ナオトが聞くと「ジン」と呼ばれたランプの精は、低い声で、
「まだ分からんですが、女の子の方がかなり大きな力を持っているようですな」
と答えた。
「フーン、ま、しばらく幻惑の世界で遊ばせておこう。
それより、次の仕事だが・・」
ナオトはそう言うと、見ていた予約名簿を机に並べ、
「この5人が明日占いに来るから、今までの経歴や悩みなどを事前に調べておいてくれ」
と頼むと、ジンは深々とお辞儀をして、
「承知いたした、ご主人様」
と言うとパッと姿を消した。
「ま、今度の占いも楽勝だな」
そうつぶやくと、ナオトは机に足をドンと乗せ、イスに体を沈めウトウトと目を閉じた。
一方、砂漠のひまわりと太陽は、一面砂しか見えない世界をあてもなく歩いてた。
建物も、木々の緑も、人の姿も何一つ見えない。
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おまけに何の日陰もないため、ジリジリと降り注ぐ太陽の日差しがどんどん二人の体力を奪っていく。
「ダメだ・・。
暑さで何も考えられない・・」
さすがの太陽も、体力、気力とも限界が近づいてきているようだ。
その時だ。
太陽の目に緑色の風景が飛び込んできた。
辺り一面砂しか見えなかった砂漠の光景に、一点だけど緑色が見える。
見間違いかと目を何度もパチクリしてみたが、間違いではない。
木々の緑だ。
「ひまわり!あれを見ろ!
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