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第5話:コンビ解散?(その16)
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「SUN×SUN!」
封印解除の呪文で、
小さな杖は黄金色の光を放ちながら
みるみる大きくなっていく。
前回の事件で、
ひまわりは杖を変えることに成功していたのだが、
その時太陽は気を失っていたので
今初めて見る光景に、ただただ驚くしかなかった。
「ひまわり!
おまえ、杖を目覚めさせられるようになったのか!」
大きくなった杖をつかんだひまわりは、
「ハイ!
この前、偶然にですが」
とうなずいた。
そしてスッと杖を野犬の方に向ける。
野犬はジリジリと二人に近づいてきている。
10メートル、5メートル・・
どんどん距離が近づき、
突然、野犬の1匹がグワッと飛びかかってきた。
「ya na ze farley!」
ひまわりがとっさに呪文を唱える。
その瞬間、
杖の先から「ボワッ!」と炎が勢いよく飛び出した。
真っ暗だった辺り一面が真っ赤な火の色に染まる。
突然現れた炎に
野犬たちは驚き、おののき、
「キャンキャン」と怯えた声を上げながら
真っ暗な茂みの中に消えて行った。
「逃げた・・」
初めて見る炎の魔法に対する驚きと、
恐怖から解放されてホッとした安堵からか、
太陽はしばらくボーっとしていた。
が、
「桐島君!」
とひまわりに名を呼ばれ、ハッと我に返る。
ひまわりはまっすぐ太陽を見つめ、
こう言った。
「私、全力で桐島君のことを守るので、
これからも一緒にいてください!」
太陽はびっくりした。
今までいろんな女の子と付き合ったり、
遊んだりしたことはあるが、
「桐島君を守る」なんて言われたことがない。
しかも、
見るからに気弱で
逆に守ってあげたくなるような女の子から
「守る」と言われるなんて・・・。
封印解除の呪文で、
小さな杖は黄金色の光を放ちながら
みるみる大きくなっていく。
前回の事件で、
ひまわりは杖を変えることに成功していたのだが、
その時太陽は気を失っていたので
今初めて見る光景に、ただただ驚くしかなかった。
「ひまわり!
おまえ、杖を目覚めさせられるようになったのか!」
大きくなった杖をつかんだひまわりは、
「ハイ!
この前、偶然にですが」
とうなずいた。
そしてスッと杖を野犬の方に向ける。
野犬はジリジリと二人に近づいてきている。
10メートル、5メートル・・
どんどん距離が近づき、
突然、野犬の1匹がグワッと飛びかかってきた。
「ya na ze farley!」
ひまわりがとっさに呪文を唱える。
その瞬間、
杖の先から「ボワッ!」と炎が勢いよく飛び出した。
真っ暗だった辺り一面が真っ赤な火の色に染まる。
突然現れた炎に
野犬たちは驚き、おののき、
「キャンキャン」と怯えた声を上げながら
真っ暗な茂みの中に消えて行った。
「逃げた・・」
初めて見る炎の魔法に対する驚きと、
恐怖から解放されてホッとした安堵からか、
太陽はしばらくボーっとしていた。
が、
「桐島君!」
とひまわりに名を呼ばれ、ハッと我に返る。
ひまわりはまっすぐ太陽を見つめ、
こう言った。
「私、全力で桐島君のことを守るので、
これからも一緒にいてください!」
太陽はびっくりした。
今までいろんな女の子と付き合ったり、
遊んだりしたことはあるが、
「桐島君を守る」なんて言われたことがない。
しかも、
見るからに気弱で
逆に守ってあげたくなるような女の子から
「守る」と言われるなんて・・・。
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