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第3話:魔法の秘薬を探せ!(その2)
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「魔法の薬草を一緒に探して欲しい、
という依頼ですか?」
休み時間、学校裏に呼び出されたひまわりは、
まともな相談依頼が届いたことに驚いた。
太陽はうれしそうに
メールを印刷した用紙をヒラヒラさせ、
「ああ、やっとそれらしい依頼が着て
ありがたいことだ。
ま、これもおれの宣伝努力のおかげだがな」
と満足げに話した。
ひまわりはメールの内容を読みながら、
「それで・・、
これは誰からの依頼なんですか?」
と聞くと、太陽は送り先を指差す。
「1年4組の『深谷 蛍』っていうヤツみたいだけど、
知ってるか?」
太陽は1組、ひまわりは5組なので、
深谷蛍という人物がどんな人なのか分からなかった。
そこで、
さっそく1年4組に足を運んでみた。
休み時間中で、皆それぞれが席を離れ
ゴチャゴチャした状況のため
誰が誰だか全く分からない。
その時、女の子が1人教室から出てきた。
太陽はすかさず女の子の腕をつかみ、
「ちょっといい?」
と営業スマイル全開で呼び止めた。
女の子は太陽に声をかけられ、
「きゃーっ!太陽!何?何!?」
とものすごくうれしそうである。
太陽は教室内を指差しながら、
「確か4組に『深谷蛍』っていう子がいると思うんだけど、
どの子?」
と聞くと、女の子は先ほどまでの
うれしそうな表情を一転させ、
眉をしかめながら、
「う~ん・・いるにはいるけど・・」
と窓際の一番後ろの席を指差す。
そこにはおしゃれ女子とは真逆の
ボサボサ髪で分厚いメガネをかけた女の子が
一人ポツンと席に座ってる。
本を読んでいる様子であったが、
その内容は「超常現象」に関する本で、
依頼人と思われる「深谷蛍」は、
見るからに近寄りがたい雰囲気の女子であった。
太陽は話しかけることを一瞬ためらったが、
仕事のためなので、
教室に一歩足を踏み入れ
蛍に近づいていく。
「深谷蛍さん」
太陽に声をかけられ、蛍はゆっくり顔を上げた。
「ちょっといいかな?」
太陽はまた全開の営業スマイルで話しかける。
だいたいの女の子は、
この笑顔にだまされてクラッとくるのだが・・・。
蛍は太陽の顔を見ると、
「桐島・・・太陽・・・」
とポツリをつぶやいた。
どうやら太陽の名前は知っているようだ。
だが、次の瞬間、
「何の用だ?
悪いけど、おまえは私の趣味じゃない」
と言ってそっぽを向いたので、
太陽のエベレストのように高いプライドが
見事にポキッと折れる。
声には出さなかったものの、
「おれだって、おまえみたいな女、
趣味じゃねーよ!!」
と心の中で叫んでいるのが
ひまわりには痛いほど伝わってきた。
太陽はひとまず怒りを落ちつかせ、
「オホン、
趣味じゃなくて結構。
おれがここに来たのは、
魔法の薬草を探すのを手伝いに来たんだけど」
と言うと、蛍は驚いた顔をして振り返った。
「じゃ・・・じゃあ・・・あのメールは、
おまえが送信者だったのか・・・」
と、ここまではよかったのだが、
その後で、
「頼りにならなさそう」
と付け加えられたため、
またもや太陽のプライドが
二重三重にもポキポキッと折られた。
「だから、おまえなんかにそんなこと
言われたくねーよ!!」
と今にも怒りが爆発しそうな太陽を
「お、落ちついてくださ~い!!」
とひまわりが必死におさえこんだ。
その様子を冷静に見ていた蛍だったが、
ひまわりの存在にハッとする。
というのも、
今まで感じたことがないほどの
大きな力を感じたからだ。
という依頼ですか?」
休み時間、学校裏に呼び出されたひまわりは、
まともな相談依頼が届いたことに驚いた。
太陽はうれしそうに
メールを印刷した用紙をヒラヒラさせ、
「ああ、やっとそれらしい依頼が着て
ありがたいことだ。
ま、これもおれの宣伝努力のおかげだがな」
と満足げに話した。
ひまわりはメールの内容を読みながら、
「それで・・、
これは誰からの依頼なんですか?」
と聞くと、太陽は送り先を指差す。
「1年4組の『深谷 蛍』っていうヤツみたいだけど、
知ってるか?」
太陽は1組、ひまわりは5組なので、
深谷蛍という人物がどんな人なのか分からなかった。
そこで、
さっそく1年4組に足を運んでみた。
休み時間中で、皆それぞれが席を離れ
ゴチャゴチャした状況のため
誰が誰だか全く分からない。
その時、女の子が1人教室から出てきた。
太陽はすかさず女の子の腕をつかみ、
「ちょっといい?」
と営業スマイル全開で呼び止めた。
女の子は太陽に声をかけられ、
「きゃーっ!太陽!何?何!?」
とものすごくうれしそうである。
太陽は教室内を指差しながら、
「確か4組に『深谷蛍』っていう子がいると思うんだけど、
どの子?」
と聞くと、女の子は先ほどまでの
うれしそうな表情を一転させ、
眉をしかめながら、
「う~ん・・いるにはいるけど・・」
と窓際の一番後ろの席を指差す。
そこにはおしゃれ女子とは真逆の
ボサボサ髪で分厚いメガネをかけた女の子が
一人ポツンと席に座ってる。
本を読んでいる様子であったが、
その内容は「超常現象」に関する本で、
依頼人と思われる「深谷蛍」は、
見るからに近寄りがたい雰囲気の女子であった。
太陽は話しかけることを一瞬ためらったが、
仕事のためなので、
教室に一歩足を踏み入れ
蛍に近づいていく。
「深谷蛍さん」
太陽に声をかけられ、蛍はゆっくり顔を上げた。
「ちょっといいかな?」
太陽はまた全開の営業スマイルで話しかける。
だいたいの女の子は、
この笑顔にだまされてクラッとくるのだが・・・。
蛍は太陽の顔を見ると、
「桐島・・・太陽・・・」
とポツリをつぶやいた。
どうやら太陽の名前は知っているようだ。
だが、次の瞬間、
「何の用だ?
悪いけど、おまえは私の趣味じゃない」
と言ってそっぽを向いたので、
太陽のエベレストのように高いプライドが
見事にポキッと折れる。
声には出さなかったものの、
「おれだって、おまえみたいな女、
趣味じゃねーよ!!」
と心の中で叫んでいるのが
ひまわりには痛いほど伝わってきた。
太陽はひとまず怒りを落ちつかせ、
「オホン、
趣味じゃなくて結構。
おれがここに来たのは、
魔法の薬草を探すのを手伝いに来たんだけど」
と言うと、蛍は驚いた顔をして振り返った。
「じゃ・・・じゃあ・・・あのメールは、
おまえが送信者だったのか・・・」
と、ここまではよかったのだが、
その後で、
「頼りにならなさそう」
と付け加えられたため、
またもや太陽のプライドが
二重三重にもポキポキッと折られた。
「だから、おまえなんかにそんなこと
言われたくねーよ!!」
と今にも怒りが爆発しそうな太陽を
「お、落ちついてくださ~い!!」
とひまわりが必死におさえこんだ。
その様子を冷静に見ていた蛍だったが、
ひまわりの存在にハッとする。
というのも、
今まで感じたことがないほどの
大きな力を感じたからだ。
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