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第7話:トキメキ文化祭(その29)
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案内され着いた「お化け屋敷」は、入口に本物の竹や草を飾り『不気味な』雰囲気をかもしだしている。
生徒が作った割には、けっこうリアルに出来ていて、その完成度に驚いた。
「高山先生、来てくれたんだ!」
受付にいた女子達に声をかけられる。
おれはお化け屋敷を眺めながら、
「1年5組は『お化け屋敷』をやるって聞いていたけど、装飾、すごいがんばってるじゃん。
リアルすぎて、今から怖いんだけど」
と言いながら、西森の方をチラッと見る。
すると、西森はガクガク震えて怖そうな顔をしていた。
「西森?
どうした、怖いのか?」
そう聞くと、西森はコクンとうなずき、
「は・・・はい・・・。
なんか思っていたより、怖そうで・・・。
これって、お化けとか出てくるんですよね?」
と言ったので、水野君が、
「お化けの出てこない『お化け屋敷』なんかあるわけないだろ。
というか、意外。
西森って怖いモノなさそうなイメージだったのに、お化けが怖いなんて、かわいいところあるじゃん」
と笑いながら言った。
すると、負けず嫌いの西森は、
「ちょ、ちょっと怖いと思っただけだもん!
入ったら、意外と怖くないかもしれないじゃん!」
と言い返している。
そんな二人のやり取りを見ていた、受付の生徒が、
「じゃあ、2人で入ってみれば?
そしたら、彼女が『怖がるか怖がらないか』、彼氏も分かると思うし」
と、とんでもない提案をしてきた!?
おおいっ!
ちょっと、待てっ!!
西森は水野君の彼女じゃないし、水野君は西森の彼氏でもない!
と叫びたかったが、こんな人の多いところで叫んでしまったら、おれと西森のヒミツの関係がばれてしまう。
そうなってしまえば、西森に多大な迷惑をかけてしまうことになる。
だから何も言えず、黙って様子を見ていると、水野君が、
「じゃあ、試してみよう」
と言って、西森に手をつかんで『お化け屋敷』の入口に向かった。
「み、水野君!?」
思わず声を出してしまったが、止めることも出来ず、水野君と西森は暗闇の『お化け屋敷』に入って行ってしまった・・・。
生徒が作った割には、けっこうリアルに出来ていて、その完成度に驚いた。
「高山先生、来てくれたんだ!」
受付にいた女子達に声をかけられる。
おれはお化け屋敷を眺めながら、
「1年5組は『お化け屋敷』をやるって聞いていたけど、装飾、すごいがんばってるじゃん。
リアルすぎて、今から怖いんだけど」
と言いながら、西森の方をチラッと見る。
すると、西森はガクガク震えて怖そうな顔をしていた。
「西森?
どうした、怖いのか?」
そう聞くと、西森はコクンとうなずき、
「は・・・はい・・・。
なんか思っていたより、怖そうで・・・。
これって、お化けとか出てくるんですよね?」
と言ったので、水野君が、
「お化けの出てこない『お化け屋敷』なんかあるわけないだろ。
というか、意外。
西森って怖いモノなさそうなイメージだったのに、お化けが怖いなんて、かわいいところあるじゃん」
と笑いながら言った。
すると、負けず嫌いの西森は、
「ちょ、ちょっと怖いと思っただけだもん!
入ったら、意外と怖くないかもしれないじゃん!」
と言い返している。
そんな二人のやり取りを見ていた、受付の生徒が、
「じゃあ、2人で入ってみれば?
そしたら、彼女が『怖がるか怖がらないか』、彼氏も分かると思うし」
と、とんでもない提案をしてきた!?
おおいっ!
ちょっと、待てっ!!
西森は水野君の彼女じゃないし、水野君は西森の彼氏でもない!
と叫びたかったが、こんな人の多いところで叫んでしまったら、おれと西森のヒミツの関係がばれてしまう。
そうなってしまえば、西森に多大な迷惑をかけてしまうことになる。
だから何も言えず、黙って様子を見ていると、水野君が、
「じゃあ、試してみよう」
と言って、西森に手をつかんで『お化け屋敷』の入口に向かった。
「み、水野君!?」
思わず声を出してしまったが、止めることも出来ず、水野君と西森は暗闇の『お化け屋敷』に入って行ってしまった・・・。
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