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第7話:トキメキ文化祭(その22)
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そりゃ、まあ、事情を知らない女子達からすると、手の届かない『王子様』的存在の水野君が、西森と仲良しだったらビックリするだろうな。
しかし西森は至って冷静に、
「え?
なんで知り合いって、塾で一緒のクラスなんだけど」
と答える。
おれの心の中で、『そうだそうだ、ただの塾の知り合いだ』と思っていたが、女子達は首をかしげ、
「え?ほんとにただの知り合い?
仲良さそうだし、実は付き合っているんじゃないの?」
と、とんでもないことを言い始めた。
「えっ!?」
予想外のことを言われ、ビックリする西森。
いや、西森だけじゃなくておれもビックリだ!
冗談じゃない!
西森はおれの彼女であって、水野君とはただの友達だ!
そう叫んでやりたかったが、そんなことここで叫んだら、おれの教師人生は終わるし、それ以上に西森に迷惑をかけてしまう。
何も言えず、グッと我慢していると、水野君が、
「ハハハハ、勘違いしないで。
本当に西森とは塾の『良きライバル』同士なんだから。
今度の全国模試でもどっちが良い成績を取るかで、勝負しているぐらいだし。
な、西森?」
と言って、西森にウィンクして合図を送る。
すると西森も、
「そ、そうだよ!
水野とは本当に勉強のライバル同士なんだから!」
と否定した。
最初は疑っていた女子達だったが、2人の様子を見て納得したようで、
「そっか、そうだよね。
勉強一筋の夏菜だし、恋とか愛とか全く興味なさそうだし。
夏菜、水野君、ごめん。
変なこと言って」
と謝って、その場は無事おさまった。
水野君は、
「いや、気にしてないって。
ま、確かに男女だから、そう疑われても仕方ないと思うし」
と言って、さわやかに笑ったので、女子達はますますキュンとときめいているようだ。
改めておれは水野君の『かっこよさ』を実感した。
しかし西森は至って冷静に、
「え?
なんで知り合いって、塾で一緒のクラスなんだけど」
と答える。
おれの心の中で、『そうだそうだ、ただの塾の知り合いだ』と思っていたが、女子達は首をかしげ、
「え?ほんとにただの知り合い?
仲良さそうだし、実は付き合っているんじゃないの?」
と、とんでもないことを言い始めた。
「えっ!?」
予想外のことを言われ、ビックリする西森。
いや、西森だけじゃなくておれもビックリだ!
冗談じゃない!
西森はおれの彼女であって、水野君とはただの友達だ!
そう叫んでやりたかったが、そんなことここで叫んだら、おれの教師人生は終わるし、それ以上に西森に迷惑をかけてしまう。
何も言えず、グッと我慢していると、水野君が、
「ハハハハ、勘違いしないで。
本当に西森とは塾の『良きライバル』同士なんだから。
今度の全国模試でもどっちが良い成績を取るかで、勝負しているぐらいだし。
な、西森?」
と言って、西森にウィンクして合図を送る。
すると西森も、
「そ、そうだよ!
水野とは本当に勉強のライバル同士なんだから!」
と否定した。
最初は疑っていた女子達だったが、2人の様子を見て納得したようで、
「そっか、そうだよね。
勉強一筋の夏菜だし、恋とか愛とか全く興味なさそうだし。
夏菜、水野君、ごめん。
変なこと言って」
と謝って、その場は無事おさまった。
水野君は、
「いや、気にしてないって。
ま、確かに男女だから、そう疑われても仕方ないと思うし」
と言って、さわやかに笑ったので、女子達はますますキュンとときめいているようだ。
改めておれは水野君の『かっこよさ』を実感した。
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