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第6話:二人きりの夜(その17)
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「おれ」であって欲しい、と願っていたが、まさか本当にそうだったなんて!
「うれしさ」よりも「驚き」が勝って、言葉を失って固まってしまった。
「せ、先生?」
「マジで・・・?」
おれは再び後ろから強く西森を抱きしめて、
「夢じゃないよな?
ウソじゃないよな?」
と聞いた。
すると西森は、
「ウソ言ってどうするんですか!」
と言って、おれの手をつねった。
「痛っ!?」
痛さを感じるので、やはりこれは夢ではないらしい。
西森はクルッと振り返ると、
「勉強している時も、ご飯食べている時も、本読んでいる時も、先生のことがずっと気になって、頭から離れないんですよ!
こんなこと今まで一度もなかったのに、どうしてくれるんですか!」
と言うと、真っ赤な顔を隠すようにおれの胸の中に顔をうずめた。
夢のようなことが続くので、またもやこれが本当に「現実」のことなのか信じられなくなったが、今腕の中にいる西森の温もりはウソではない。
西森は顔をうずめたまま、
「だから、水野と付き合え、なんて言わないでください・・・」
と言った。
「うれしさ」よりも「驚き」が勝って、言葉を失って固まってしまった。
「せ、先生?」
「マジで・・・?」
おれは再び後ろから強く西森を抱きしめて、
「夢じゃないよな?
ウソじゃないよな?」
と聞いた。
すると西森は、
「ウソ言ってどうするんですか!」
と言って、おれの手をつねった。
「痛っ!?」
痛さを感じるので、やはりこれは夢ではないらしい。
西森はクルッと振り返ると、
「勉強している時も、ご飯食べている時も、本読んでいる時も、先生のことがずっと気になって、頭から離れないんですよ!
こんなこと今まで一度もなかったのに、どうしてくれるんですか!」
と言うと、真っ赤な顔を隠すようにおれの胸の中に顔をうずめた。
夢のようなことが続くので、またもやこれが本当に「現実」のことなのか信じられなくなったが、今腕の中にいる西森の温もりはウソではない。
西森は顔をうずめたまま、
「だから、水野と付き合え、なんて言わないでください・・・」
と言った。
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