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第6話:二人きりの夜(その9)

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「え?別のこと?」

おれが聞き返すと、西森がコクンとうなずく。


別のことで相談って何だろう、と思っていると、
「話しても、私のこと嫌いになりません?」
と西森がおれの顔を見ながら言ったので、
「き、嫌いになるわけないだろ!?
西森が何を話したとしても、絶対嫌いになんかならない!」
と叫んだ。

嫌いになんかならないけど、一体何を言われるのか不安だ!

別れ話とかだったらどうしよう!?

聞きたいような聞きたくないような、そんな気持ちでいると、西森が、
「えっと・・・
水野に告白されました・・・」
とつぶやいた。

西森からそう言われ、一瞬ポカンとしてしまった。

というのも、「別れ話」とかもっと恐ろしいことを告げられると思っていたからだ。

「告白・・・そっか・・・やっぱり・・・」

そうつぶやくと西森が、
「やっぱり?
え?先生、知っていたんですか?」
と驚いたような顔で言ってきたので、
「あ、うん。
水野君が西森に告白するかどうか悩んでいる、っていう相談受けたから・・・」
と答えると、
「はあああ!?
じゃあ、なんで止めてくれなかったんですか!?」
と怒った声で叫んだため、思わず縮こまってしまった。

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