しゃぼん玉と青い夏

シェアハウス『福幸堂』のオーナー・伊崎絢梨は料理が得意な25歳。住人たちが様々な問題を起こしながらも、いたって平穏な毎日を過ごしていた。そんなある日、『福幸堂』の隣に新しく陶芸教室がオープンするという話が舞い込んでくる。それをきっかけに絢梨は、一度鍵をかけたあの夏の日々を思い出すことになるのだが・・・。またそれと時を同じくして、実家を処分しその土地に新たな観光スポットを作るという話が浮上して・・・。
心が大きく揺れ動く25歳の夏が、今始まる。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,049 位 / 192,049件 現代文学 8,144 位 / 8,144件

あなたにおすすめの小説

喫茶ノスタルジー

鏡華
ライト文芸
N県 N市 神尾町、その町外れにひっそりと立っている喫茶店。 「喫茶ノスタルジー」 初老の店主が営む古ぼけたカフェ、その店に入ると不思議な体験が出来るという。

初夏のとびら

七星満実
青春
夏をテーマにした短編集、「初夏のとびら」。 年齢も性別も様々な主人公達の、それぞれの夏を描いています。 目を通すことでそこに共感を覚えたり、何かのヒントになったり、忘れていたことを思い出すきっかけになったりするかもしれません。 夏のはじまりって、なんだかウキウキしますよね。 私たちの暮らすこの世界全部を元気にしようと、照りつける太陽がめいっぱいの日差しを降り注いでくれているからでしょうか。 だけど、心の重さにそんなワクワクを押しつぶされつつ日々を過ごしたこともあったように思います。 皆さんはどうですか? 人の心はほんの少しのきっかけで、ポジティブになったりネガティブになったりします。 コントロールしにくい多感な時期は、特にそうかもしれませんね。 この短編集は、ささいな悩みからなかなか抜け出せずにいる女の子の、ある朝のお話からはじまります。

コカク

素笛ゆたか
ライト文芸
近未来ノスタルジックもの。 前編・中編・後編で完結します。 『向こう』側と『こちら』側の少年二人が出会うことで、何かが変わる。 未来的だけどどこか懐かしい、そんなお話です。

メゾン・ド・エシクス

世万江生紬
キャラ文芸
 ここはソートスキルと呼ばれる異能力を持つ住人たちが生活を共にするメゾン・ド・エシクス。メゾンの調査にやってきた探偵事務所社員の双葉と空は変わり者の住人たちの生活を調査していく。時に殺伐と、時にのんびりと暮らす彼らの名は__。 「倫理」に出てくる思想家たちの紹介物語。

和歌浦グラフィティ

真夜中
青春
レーズンの家の近くには二軒の本屋がある。雑誌を読むにはもっぱら大浦街道に面した大きい方を利用することにしている。倉庫のような白い建物にそれを照らすライティング設置用の黄色い鉄骨、看板には赤く大きな文字でBooKとある。その中にあったアイスクリームを主に売るテナントはオープンして三年程で消えた。レーズン達はよくそこで水風船を買いアイスクリームを頬張った。そこで覚えたラム・レーズンの味は最高。僕のニックネームはレーズンに決まった。 これから何度と淡い春が来て、その度にまた厳しい冬を乗り越えようとも、もう、あの頃と同じ情熱を感じることはないのかもしれない。僕は決して誠実な人間ではないけれど、あの時代に感じていたすべてを忘れることはないだろう。目一杯満喫したから二度と振り返らないなんて言わないし、サヨナラの手を振るつもりもない。あの頃からいろいろと吸うものは変わったけど、カクテルグラスに刺さった安いストローや、濃度の高い煙に巻かれながら、僕らは、この胸、深いところと共謀し、センチメンタルという一生懸命に甘くて、精一杯に酸っぱく苦しいドロップを互いの口に放り込む計画を立てている。かつて、僕のことをレーズンと呼んだあの悪ガキ達の残像が摺り寄って来ては、僕の横腹を突つきニヤっとささやくと、今、僕の横に掛けているのはあの頃とちっとも変わらないチャーミングな女の子。  それは、たった一度の魔法で、僕らはそれを初恋と呼んだ。

200字で物語集(廻)

裕雨(ゆう)
現代文学
 思うがままに綴った200字の物語がここにある

あの日見た空の色も青かった

木立 花音
現代文学
 あの日、あの海、生きる意味を教えてくれたのは彼女だった──  多くの死者がでる重大なバス事故を起こした青年、逢坂部賢悟(おおさかべけんご)  彼は静養のため全てのものを捨て、静養のため岩手県宮古市にある景勝地、浄土ヶ浜(じょうどがはま)を訪れる。  その地で彼は、白木沢帆夏(しらきさわほのか)と名乗る女子大生と出会った。彼女の母方の実家が営んでいるという民宿で滞在期間を過ごしているうちに、次第に彼女に惹かれていく自分に気がつく。  やがて恋に落ちる二人。だが、重大な事故を起こしたという重苦しい過去が、罪の十字架となって彼の肩にのしかかる。 「二年だけ、待って欲しい」  悩み抜いた末に結論をだした翌日。彼は、白木沢帆夏の驚愕の真実に触れる──。 ※表紙絵はいぬちよ様からの頂きものです。 ※「景勝地 浄土ヶ浜」の挿絵はファル様。「告白」の挿絵は騰成から頂いたファンアートです。ありがとうございました。

嘘つきたちの晩酌

伊月千種
青春
旧題:桜吹雪と缶ビール、村雨に白い吐息 二年続いたシェアハウスでの共同生活を解消することになった四人の男女。同居最終日の夜に記念として互いの秘密を暴露することにした。 それぞれが抱える秘密を一つ一つ明かしていくうちに、今まで互いに知らなかった四人の意外な関係性が明らかになっていく。