自由になりたい俺の話

真央目線

お仕置き後のアフターケア

「...真央、お尻見せてみろ」


父はそう言い、俺の隣に座った。


俺は大人しく父の膝の上にうつ伏せになって、お尻を見せた。


「...やはり、いつもより赤いな...だが、これはお仕置きだから仕方ない。わかるな？」


「はい...父さん、今後も晶が俺のお尻を叩くの？」


「あいつは俺よりお仕置きが上手いからな。お前も弟ならちゃんと反省できるだろ」


「...でも晶、俺をもう兄だと思ってないと思う。1度、立場が逆転しちゃったらもう戻れない」


「真央は晶のことを誤解してるな。心配しなくても晶にとってお前は1番の兄ちゃんだよ」


そう言い、父は俺の頭を撫でた。


すると頭上から「...ねぇ」と低い低い声が聞こえた。


見上げると...


「父さん、兄さんに何してんの？」


と殺人鬼のような目で父を睨む晶がいた。


「ひっ！」


俺は思わず、父の膝から降りて、その場から離れた。


「...晶、お前はもう少し余裕を持ったらどうだ？真央が驚いてるだろう？お前は非常に優秀な息子だが、真央が絡むとめんどくさいので困る」


「はぁ？知らないよ。父さんにどうのこうの言われる筋合いないんだけど？」


晶と父がそんな言い争いをしながらバチバチやってるのを見て俺はポカンとした。


今まで父と晶が話してるところを見たことがないからだ。


晶は父をソファから追い出した後に


「兄さん、薬塗るからおいで」


と両腕を伸ばして呼ぶ。


俺は素直に晶の腕に納まった。


すると晶は嬉しそうに頬を染めて「いい子♡」と呟いた。


そして丁寧に俺のお尻に薬を塗ったり冷やしたりした。


俺は何も考えずになすがままになった。