自由になりたい俺の話

ポメ

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真央目線

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「父さん、僕のやり方でいいんだよね?」


晶の言葉に父は頷き、食卓の椅子に座った。


母は黙って、料理する手をやめなかった。
俺はこの状況を理解出来ずに震えていた。


「兄さん、今日の兄さんの反省点は?」


「...門限を破ったこと」


晶の問に対して、真央は素直に答えた。


「そう。いい子だね。兄さん。じゃあ門限2時間遅れをじっくり反省する為に手始めに100回ね!」


晶はそう笑顔で言うと俺の裸のお尻にバチィーン!ととびきり痛いのが降ってきた。


「ひっあっああああああぁぁぁ!?」俺はあまりの痛さに絶叫した。


バチンッバチンッバチンッパンパンパン!バァチーン!


「ぎゃああああ!?やだぁ!!」


俺はあまりの痛さに体を全力で捻ろうとしたり、お尻を降って逃げたり、手足をばたつかせたりしたが、小6のはずの弟の力はすごいもので兄である俺の力は1つも通らなかった。


バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ


「いやぁあああ!?晶!晶!もうやめて~!!」


俺の話も聞かずに晶はきっちり100発叩き込んだ。


「はぁはぁはぁはぁはぁ...」叩き終えた頃には俺の声は枯れ、息切れが酷かった。


そんな俺の頭を晶は優しく撫でると


「よしよし、兄さん、とりあえず頑張ったね。お水持ってくるからそこで壁に向かって立っててね」


そう言い、晶は俺のお尻をポンポンッと叩いた。


俺は素直に頷き、言われた通りにした。


晶は水を注いで持って来た。


「ほら兄さん、お水持ってきたよ」


俺は黙って受け取ろうとすると晶は...


「ダメ。これはいい子だけが飲めるお水だから、兄さんがいい子に僕の言うことを聞けたらあげるよ」


「え...?」


俺はポカンとした。
何を言ってるのか理解出来なかったからだ。


「兄さん、お仕置き中の今の兄さんの立場わかってる?兄さんは今、お仕置きをしている僕の言うことが絶対なんだよ?だからちゃんといい子になろうね?」


俺は言われてる意味が理解出来なかった...いや、理解することを拒んでいた。


「...兄さん、さっき1回もごめんなさいが出来なかったもんね?だから「ごめんなさい。もうしません」って言えるようにこのまま10発ね!」


晶はそう言い、手にはいつの間に定規を持っていた。


「!?...やっ!...あきら...!?」


俺はそれを見てまた涙が溢れた。
もうお尻は限界だと思う。


こんなに厳しく叩かれたことは久しぶりだったし、晶は力の加減が父より下手なんだと思う。


俺はお尻を思わずさすると、熱くなっていた。父に叩かれた時はここまでじゃなかった。


やっぱり晶は父よりお仕置きに厳しいのだと俺は確信した。


「ごっ...ごめん...もうしないから...」


俺は涙を浮かべながら言うも晶は笑顔のまま...


「30点、壁に手をついてお尻突き出して」


俺はもう泣き崩れそうになった。


おそらく、もう晶は俺を兄だと思ってない。


ただの"お仕置き対象"か出来の悪い"下僕"に主人である晶が"躾"をしている気分なのだろう。


俺は素直に壁に手をつき、お尻を突き出したがそれを見た晶は...


「もっと突き出して、叩きにくいでしょ?」


と呆れたように言う。


俺はいっそう惨めな気持ちになった。
だが、逆らえば晶は何をするか分からないし、最悪、父が参戦することになってしまう。


俺は張り裂けそうな胸の痛みを感じながら、お尻を突き出した。

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