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第一章 長い夜の終わり
Prologue
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とある城の一室。レースのカーテンを透り抜けた朝日が、部屋の中を淡い紫色で満たしていた。部屋は青や白といった清々しい色で飾られているが、その中には深い茶色の木製家具――テーブルやクローゼット――もところどころに置かれている。窓と向かいに廊下へと繋がる扉があって、本棚と化した左側の壁には色褪せた分厚い本が並んでいた。
カーペットには直径10メートルほどの大きな円が描かれて、その内側にまた何重にも円があり、さらに様々な図形と微小な文字の刺繍があった。その細かな模様が周りと結びついて、時に閃き、時に光を失い、その明暗の移ろうさまは生物的なものを思わせる。
そして、本棚の反対側。純白の布に金の装飾を施した天蓋ベッドと、紺のガラスの水差しが、わずかの音もなく佇んでいた。一方、花瓶が窓からの光を反射するので、天井に映った水の影はとても賑やかだ。
「あさ?」
部屋の中を揺らめく光が、ベッドで眠っていた少女を現実へと引き上げる。彼女が身を起こして隣を見ると、もうひとりの少女――彼女の◆◆◆は未だ夢の中だった。夜は明けたばかりで、明け方の華奢な光は眠っている彼女を起こすにはあまりに弱い。
彼女は自分たちの寝室を眺める。昨日の晩は◆◆◆と一緒に、かなり遅くまで本と格闘していた。異世界の本はとても興味深いものだったが、どうしてか、今は毛ほどの価値も感じない。
「はやくおこさないと」
彼女に自覚は無かったが、自分一人だけの時間など、彼女にとっては惨苦以外の何物でもないのだった。どんな富も、どんな叡智も、どんな力も、彼女の◆◆◆と比べれば塵芥にすらなり得ない。
故に彼女は、眠っている少女を起こすため、いつものように強引な手段をとる。
「Le a'kua,」
紡がれるのは世界で最も古い魔法。
あらゆる魔法、全ての魔法の濫觴。
一度も姿を変えたことのない、始まりの文法を持つ魔法。
少女の可憐な声に合わせて空中に群青の円が描かれ、そしてそれを飾り付けるように文字が記述されていく。世界を改変する命令の構築は、瞬く間に完了した。
「Far, lunti elestna st ja」
眠る少女の上に現れた水球は儚く崩れ、拳大だった塊が雨粒程度の大きさに変わる。
「fezi la senun bra'selli」
彼女が軽く指を振ると、水滴は次々と少女の顔に突撃していった。
「おはよ。ライザ」
「......ええ。おはよう、ルナ。今日も水が冷たいわね」
もっとも、眠っていた少女――ライザと呼ばれた彼女が怒ることはない。遥か昔、自分たちが自らに課した義務であり、何千万年と変わらない光景であるのだから。
水をかけた張本人も、悪く思うようなことはなく、いつもの口調で話しかける。
「ライザ、朝食前に温泉行こう」
「世界17ってこと?」
「いぇす」
神によって作られ、神性を帯びた存在である二人は、一定の範囲内であれば世界の壁を越えて移動できる。No.17は魔法が存在しない世界だが、文化・文明の発展が目覚ましく、百数十万年前に一度訪れてからというもの、彼女らの一番のお気に入りだった。
「Le vaida werdezza 17」
世界そのもの、そして世界を隔てる結界が歪み、空間に暗黒のひびが入る。二人はこれから行く土地の服に着替えると、部屋に浮かんだ亀裂に手をかけた。
「早く行くわよ」
「待って」
何かを確かめるように部屋を見渡した後、すっと隙間をくぐると、彼女たちの姿もすっと消えてしまった。
カーペットの明滅は止まっており、天井の影絵とカーテンのなびく音だけが確かに存在していた。
―――――
聖マルク歴514年。
獣王国軍、第三軍団下の第一師団第二大隊の3000名は、王太子の命令により、自国の北方『最果て』と呼ばれる地へ行軍している中途だった。まもなく夜が明けるため、それに合わせて陣の撤収作業をしている。
今回の行軍の表向きの目的は、自国の領土拡大と資源調査である。
だが、彼らの士気は非常に低かった。
「大隊長、帰りましょう?」
「そういうわけにはいかんだろう」
「こんなところ絶対何もありませんよ。大隊長も帰りたいのではないですか?」
「む」
大隊長と呼ばれた男は眉をひそめる。
「まあ、否定はできないが、腐っても大隊長補佐官が口にしていいことではないな」
彼らが歩いて向かう先は、植物も動物もいない極寒の地なのである。資源調査はとうの昔に済んでおり、地上資源はおろか地下資源についても「存在しない」という結論が出ていた。唯一、寒冷耐性のある上位の魔物だけが確認されている。
「腐るって。大体、獣王陛下がお知りになられたらどうするのですか」
その心配は大隊長の中にもあった。むしろ、餓死や凍死以上に懸念していることだった。
数か月前に獣王が体調を崩し、代理として王太子が国政を担い始めると、彼は真っ先に『最果て』に手を付けた。歴代の獣王が誰一人として触れず、王太子自身も「決して手を出さないように」と獣王から言われていたのだが、それを完全に無視した形になる。巷では「現獣王と王太子は仲が悪い。彼は度々獣王に反抗していた。だからこんなことをしたんだ」という噂が絶えない。
伝承によれば、700年ほど前に第二軍団が独断で『最果て』に進攻しようとした際、未遂であったにもかかわらず、獣王は軍団長、師団長、旅団長と各補佐官を処刑し、大隊長以下の将校を総解雇、一兵卒に至るまで罰を与え、さらには第二軍団を廃止したという。実際、現在の獣王国の軍制は第二が欠軍である。
「仕方ないだろう。王太子殿下が、断ったら全員を国外追放にすると言ったんだ」
「え」
「我々獣人にはまだ厳しい差別が残ってる。伝承が嘘であったことに賭けるしかないのだ」
「そう、ですか。それは失礼しました」
「構わんよ。ただ、今の話は秘密にしておいてくれ」
「大隊長~」
「おや、報告が来たようだ」
「そうみたいですね。私が話を聞きます」
ショックを受けていた補佐官も、伝令が来たとあって雰囲気を正す。だが、報告を聞くにつれてその表情は再び強張っていった。
「......以上であります。結論をまとめますと、緑溢れる地を発見致しましたが、結界らしきものに阻まれ侵入は叶いませんでした」
報告が終わる頃、補佐官は自分の体が震えていることに気がついた。寒さのせいではない。ましてや、資源があったことに対する喜びでもない。今まで発見されてこなかった豊かな土地があるのも、それが結界で覆われているというのも、明らかに異常だった。
「結界の属性は確かめたか」
「はっ。属性は不明であります、大隊長」
「そうか」
「試してみた侵入方法についても報告を」
「物理的な衝撃による影響は全く見られませんでした。また、各属性魔法、無属性魔力弾、空間魔法は弾き返され、術式解体その他対魔法も効果が見受けられません。さらに、魔力探知を行使しても魔力の供給源が見当たりません」
それはつまり、今現在軍団が実行可能な全ての手立てが、全くの無意味であるということに他ならない。
「報告感謝する。今後は観察を続けよ」
「了解!」
伝令が去ってから暫くして、補佐官は小さくつぶやいた。
「それは、果たして人のなせる業なのでしょうか」
「分からん。考えてもどうしようもないことだ。それより、移動を再開するぞ。夜が明けた」
気付けば、太陽は地平から完全に抜け出し、雪と氷に覆われた大地を弱弱しい光で照らしていた。
その光も、数刻すれば雲に遮られるのだろう。北の方から、宵かと錯覚するほどの大きな暗雲が、ゆっくりと流れてきていた。
カーペットには直径10メートルほどの大きな円が描かれて、その内側にまた何重にも円があり、さらに様々な図形と微小な文字の刺繍があった。その細かな模様が周りと結びついて、時に閃き、時に光を失い、その明暗の移ろうさまは生物的なものを思わせる。
そして、本棚の反対側。純白の布に金の装飾を施した天蓋ベッドと、紺のガラスの水差しが、わずかの音もなく佇んでいた。一方、花瓶が窓からの光を反射するので、天井に映った水の影はとても賑やかだ。
「あさ?」
部屋の中を揺らめく光が、ベッドで眠っていた少女を現実へと引き上げる。彼女が身を起こして隣を見ると、もうひとりの少女――彼女の◆◆◆は未だ夢の中だった。夜は明けたばかりで、明け方の華奢な光は眠っている彼女を起こすにはあまりに弱い。
彼女は自分たちの寝室を眺める。昨日の晩は◆◆◆と一緒に、かなり遅くまで本と格闘していた。異世界の本はとても興味深いものだったが、どうしてか、今は毛ほどの価値も感じない。
「はやくおこさないと」
彼女に自覚は無かったが、自分一人だけの時間など、彼女にとっては惨苦以外の何物でもないのだった。どんな富も、どんな叡智も、どんな力も、彼女の◆◆◆と比べれば塵芥にすらなり得ない。
故に彼女は、眠っている少女を起こすため、いつものように強引な手段をとる。
「Le a'kua,」
紡がれるのは世界で最も古い魔法。
あらゆる魔法、全ての魔法の濫觴。
一度も姿を変えたことのない、始まりの文法を持つ魔法。
少女の可憐な声に合わせて空中に群青の円が描かれ、そしてそれを飾り付けるように文字が記述されていく。世界を改変する命令の構築は、瞬く間に完了した。
「Far, lunti elestna st ja」
眠る少女の上に現れた水球は儚く崩れ、拳大だった塊が雨粒程度の大きさに変わる。
「fezi la senun bra'selli」
彼女が軽く指を振ると、水滴は次々と少女の顔に突撃していった。
「おはよ。ライザ」
「......ええ。おはよう、ルナ。今日も水が冷たいわね」
もっとも、眠っていた少女――ライザと呼ばれた彼女が怒ることはない。遥か昔、自分たちが自らに課した義務であり、何千万年と変わらない光景であるのだから。
水をかけた張本人も、悪く思うようなことはなく、いつもの口調で話しかける。
「ライザ、朝食前に温泉行こう」
「世界17ってこと?」
「いぇす」
神によって作られ、神性を帯びた存在である二人は、一定の範囲内であれば世界の壁を越えて移動できる。No.17は魔法が存在しない世界だが、文化・文明の発展が目覚ましく、百数十万年前に一度訪れてからというもの、彼女らの一番のお気に入りだった。
「Le vaida werdezza 17」
世界そのもの、そして世界を隔てる結界が歪み、空間に暗黒のひびが入る。二人はこれから行く土地の服に着替えると、部屋に浮かんだ亀裂に手をかけた。
「早く行くわよ」
「待って」
何かを確かめるように部屋を見渡した後、すっと隙間をくぐると、彼女たちの姿もすっと消えてしまった。
カーペットの明滅は止まっており、天井の影絵とカーテンのなびく音だけが確かに存在していた。
―――――
聖マルク歴514年。
獣王国軍、第三軍団下の第一師団第二大隊の3000名は、王太子の命令により、自国の北方『最果て』と呼ばれる地へ行軍している中途だった。まもなく夜が明けるため、それに合わせて陣の撤収作業をしている。
今回の行軍の表向きの目的は、自国の領土拡大と資源調査である。
だが、彼らの士気は非常に低かった。
「大隊長、帰りましょう?」
「そういうわけにはいかんだろう」
「こんなところ絶対何もありませんよ。大隊長も帰りたいのではないですか?」
「む」
大隊長と呼ばれた男は眉をひそめる。
「まあ、否定はできないが、腐っても大隊長補佐官が口にしていいことではないな」
彼らが歩いて向かう先は、植物も動物もいない極寒の地なのである。資源調査はとうの昔に済んでおり、地上資源はおろか地下資源についても「存在しない」という結論が出ていた。唯一、寒冷耐性のある上位の魔物だけが確認されている。
「腐るって。大体、獣王陛下がお知りになられたらどうするのですか」
その心配は大隊長の中にもあった。むしろ、餓死や凍死以上に懸念していることだった。
数か月前に獣王が体調を崩し、代理として王太子が国政を担い始めると、彼は真っ先に『最果て』に手を付けた。歴代の獣王が誰一人として触れず、王太子自身も「決して手を出さないように」と獣王から言われていたのだが、それを完全に無視した形になる。巷では「現獣王と王太子は仲が悪い。彼は度々獣王に反抗していた。だからこんなことをしたんだ」という噂が絶えない。
伝承によれば、700年ほど前に第二軍団が独断で『最果て』に進攻しようとした際、未遂であったにもかかわらず、獣王は軍団長、師団長、旅団長と各補佐官を処刑し、大隊長以下の将校を総解雇、一兵卒に至るまで罰を与え、さらには第二軍団を廃止したという。実際、現在の獣王国の軍制は第二が欠軍である。
「仕方ないだろう。王太子殿下が、断ったら全員を国外追放にすると言ったんだ」
「え」
「我々獣人にはまだ厳しい差別が残ってる。伝承が嘘であったことに賭けるしかないのだ」
「そう、ですか。それは失礼しました」
「構わんよ。ただ、今の話は秘密にしておいてくれ」
「大隊長~」
「おや、報告が来たようだ」
「そうみたいですね。私が話を聞きます」
ショックを受けていた補佐官も、伝令が来たとあって雰囲気を正す。だが、報告を聞くにつれてその表情は再び強張っていった。
「......以上であります。結論をまとめますと、緑溢れる地を発見致しましたが、結界らしきものに阻まれ侵入は叶いませんでした」
報告が終わる頃、補佐官は自分の体が震えていることに気がついた。寒さのせいではない。ましてや、資源があったことに対する喜びでもない。今まで発見されてこなかった豊かな土地があるのも、それが結界で覆われているというのも、明らかに異常だった。
「結界の属性は確かめたか」
「はっ。属性は不明であります、大隊長」
「そうか」
「試してみた侵入方法についても報告を」
「物理的な衝撃による影響は全く見られませんでした。また、各属性魔法、無属性魔力弾、空間魔法は弾き返され、術式解体その他対魔法も効果が見受けられません。さらに、魔力探知を行使しても魔力の供給源が見当たりません」
それはつまり、今現在軍団が実行可能な全ての手立てが、全くの無意味であるということに他ならない。
「報告感謝する。今後は観察を続けよ」
「了解!」
伝令が去ってから暫くして、補佐官は小さくつぶやいた。
「それは、果たして人のなせる業なのでしょうか」
「分からん。考えてもどうしようもないことだ。それより、移動を再開するぞ。夜が明けた」
気付けば、太陽は地平から完全に抜け出し、雪と氷に覆われた大地を弱弱しい光で照らしていた。
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