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3年生2学期
10月8日(日)曇り時々雨 清水夢愛と産賀良助Ⅱその2
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終日ひんやりとしていた木の日。
そんな気温ではあるけど、本日は朝から清水先輩と散歩に出かけることになった。
いつも通りお互いの近況報告を済ませると、話題は大学の学園祭に移る。
開催日は10月の末日になるけど、ちょうどその時期は中間テストの日程に被っていた。
「そうか。良助は来れそうにないか」
「まぁ、近場ではあるのでちょっと様子を見るくらいは……」
「いや。よく考えたら私は学園祭の説明に一切関わってないから、無理に来てもらうものでもなかった」
「あっ。サークルとか学園祭の委員とかじゃないと、完全にお客さんになるんですね」
「うむ。今のところ何の準備もしていないし。でも、あれか。ゲストが見たかったら無理にでも来るべきかもしれない」
清水先輩が言っているのは学園祭の大きなイベントの一つである芸能人やアーティストを呼ぶやつのことだった。
実際に行ったことはないけれど、トークショーやライブが開かれて、ネットでその報告をしているのは見たことがある。
清水先輩の大学には初日はお笑い芸人のライブ、2日目は別の芸人のライブと俳優のトークショーをやるらしい。
「良助はどっちか興味あるのか?」
「芸人の方は結構見たことありますけど……絶対見に行きたいわけじゃないですね」
「そうか。私は全員知らないからなぁ。小織は俳優のトークショー行ってみたかったと言っていたが、そっちは事前にチケット取らないといけないし」
「へ~ それって大学内で抽選とかするんですか?」
「えっと……あんまり覚えてないけど、学生用と一般人用で分けて募集するって言ってた気がする」
「なるほど。明莉なら知ってるのかな……」
「良助も知らないようで安心したよ。大学で全然知らないって言ったらちょっと引き気味に驚かれたから」
「いえ。僕は芸人の方は知ってましたから」
「な、なんで突き放すようなこと言うんだよ~」
その後も清水先輩との会話は終始和やかな雰囲気だった。
学園祭はちょっと行ってみたかったけど、今年は時期が悪かったと思うしかない。
できれば来年は……いや、来年も清水先輩とこうやって話せているだろうか。
そもそも自分の進路が定まっていない可能性もあるから……様子を窺うよりもがんばって勉強しよう。
そんな気温ではあるけど、本日は朝から清水先輩と散歩に出かけることになった。
いつも通りお互いの近況報告を済ませると、話題は大学の学園祭に移る。
開催日は10月の末日になるけど、ちょうどその時期は中間テストの日程に被っていた。
「そうか。良助は来れそうにないか」
「まぁ、近場ではあるのでちょっと様子を見るくらいは……」
「いや。よく考えたら私は学園祭の説明に一切関わってないから、無理に来てもらうものでもなかった」
「あっ。サークルとか学園祭の委員とかじゃないと、完全にお客さんになるんですね」
「うむ。今のところ何の準備もしていないし。でも、あれか。ゲストが見たかったら無理にでも来るべきかもしれない」
清水先輩が言っているのは学園祭の大きなイベントの一つである芸能人やアーティストを呼ぶやつのことだった。
実際に行ったことはないけれど、トークショーやライブが開かれて、ネットでその報告をしているのは見たことがある。
清水先輩の大学には初日はお笑い芸人のライブ、2日目は別の芸人のライブと俳優のトークショーをやるらしい。
「良助はどっちか興味あるのか?」
「芸人の方は結構見たことありますけど……絶対見に行きたいわけじゃないですね」
「そうか。私は全員知らないからなぁ。小織は俳優のトークショー行ってみたかったと言っていたが、そっちは事前にチケット取らないといけないし」
「へ~ それって大学内で抽選とかするんですか?」
「えっと……あんまり覚えてないけど、学生用と一般人用で分けて募集するって言ってた気がする」
「なるほど。明莉なら知ってるのかな……」
「良助も知らないようで安心したよ。大学で全然知らないって言ったらちょっと引き気味に驚かれたから」
「いえ。僕は芸人の方は知ってましたから」
「な、なんで突き放すようなこと言うんだよ~」
その後も清水先輩との会話は終始和やかな雰囲気だった。
学園祭はちょっと行ってみたかったけど、今年は時期が悪かったと思うしかない。
できれば来年は……いや、来年も清水先輩とこうやって話せているだろうか。
そもそも自分の進路が定まっていない可能性もあるから……様子を窺うよりもがんばって勉強しよう。
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