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3年生2学期
10月7日(土)晴れ時々曇り 明莉との日常その104
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毛布が1枚増えたバーコードの日。
文化祭の作品の提出が済んだので、予定がない休日は勉強する時間になっていた。
先週明莉から買ってくれた謎のマスコットに時折癒してもらいながら、夕方前まで机に向かう。
そして、夕飯前に少しゆっくりしようと居間に降りてみると、そこには不機嫌そうな顔で座る明莉がいた。
「おかえり……なんかあったの?」
「別に……」
「……まぁ、何もないならいいけど」
「……正弥くんと喧嘩した」
桜庭くんと出かけた帰りだったからその可能性はあるかと思ったけど、話として聞いたのは初めての喧嘩だった。
「それで喧嘩したまま帰ってきたの?」
「いやまぁ、正弥くんの方から謝ってくれたけど、ちょっとモヤっとするというか……りょうちゃんは路おねえちゃんと喧嘩……まではいかなかくても言い争った時、どうしてるの?」
「うーん……時間を置くのが大事だとは思う」
「えっ。りょうちゃんって言い争うことあるの?」
「い、いや。本当にちょっと話が噛み合わないですれ違う時はあるよ。大抵はどっちか先に謝って、お互いに謝り合う感じにはなるけど」
「へ~ 2人は全然そんなことないかと思ってた」
「それを言うなら明莉と桜庭くんも喧嘩するとは思わなかった」
「あかり、こう見えても結構わがままだからね」
それについてはその通りだと思うけど、今言うと僕まで怒らせてしまいそうだからやめておいた。
でも、明莉はともかくとして桜庭くんも言う時は言う方がより意外だったかもしれない。
何となく明莉の尻に敷かれているイメージがあったから。
「だから、こっちも悪いとは思いつつもモヤモヤしてたわけ」
「なるほどね」
「でも、りょうちゃんと路おねえちゃんもそういうことあるって聞いたら、ちょっとマシになったかも。久々の喧嘩だったから変にやっちゃった感あって」
「それなら良かった」
「今日のことはとりあえず忘れて、明日また連絡してみる」
その後、夕食を食べる頃には明莉の機嫌も治っていた。
何回かあったことなら僕が干渉しなくても何とかなっていたのだろうけど、こういう小さなほころびから別れてしまうパターンもあるようだし、早めに解決して良かった。
文化祭の作品の提出が済んだので、予定がない休日は勉強する時間になっていた。
先週明莉から買ってくれた謎のマスコットに時折癒してもらいながら、夕方前まで机に向かう。
そして、夕飯前に少しゆっくりしようと居間に降りてみると、そこには不機嫌そうな顔で座る明莉がいた。
「おかえり……なんかあったの?」
「別に……」
「……まぁ、何もないならいいけど」
「……正弥くんと喧嘩した」
桜庭くんと出かけた帰りだったからその可能性はあるかと思ったけど、話として聞いたのは初めての喧嘩だった。
「それで喧嘩したまま帰ってきたの?」
「いやまぁ、正弥くんの方から謝ってくれたけど、ちょっとモヤっとするというか……りょうちゃんは路おねえちゃんと喧嘩……まではいかなかくても言い争った時、どうしてるの?」
「うーん……時間を置くのが大事だとは思う」
「えっ。りょうちゃんって言い争うことあるの?」
「い、いや。本当にちょっと話が噛み合わないですれ違う時はあるよ。大抵はどっちか先に謝って、お互いに謝り合う感じにはなるけど」
「へ~ 2人は全然そんなことないかと思ってた」
「それを言うなら明莉と桜庭くんも喧嘩するとは思わなかった」
「あかり、こう見えても結構わがままだからね」
それについてはその通りだと思うけど、今言うと僕まで怒らせてしまいそうだからやめておいた。
でも、明莉はともかくとして桜庭くんも言う時は言う方がより意外だったかもしれない。
何となく明莉の尻に敷かれているイメージがあったから。
「だから、こっちも悪いとは思いつつもモヤモヤしてたわけ」
「なるほどね」
「でも、りょうちゃんと路おねえちゃんもそういうことあるって聞いたら、ちょっとマシになったかも。久々の喧嘩だったから変にやっちゃった感あって」
「それなら良かった」
「今日のことはとりあえず忘れて、明日また連絡してみる」
その後、夕食を食べる頃には明莉の機嫌も治っていた。
何回かあったことなら僕が干渉しなくても何とかなっていたのだろうけど、こういう小さなほころびから別れてしまうパターンもあるようだし、早めに解決して良かった。
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