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3年生1学期
7月8日(土)雨時々曇り 明莉との日常その97
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激しく雨が降ったナンパの日。
なんという記念日だと思ってしまうけど、何事も言葉の成り立ちがあるから仕方がない。
そんな今日はテスト終わりということで、完全な休日にさせてもらった。
「自由だぁー!」
天気が悪かったから出かけられないようだけど、明莉もテストから解放されたおかげか、朝からテンション高めだった。
「そいつは良かった」
「えっ。りょうちゃんは喜ばしくないの? あと2週間もすれば夏休みなのに」
「いや、僕は受験生だし」
「あっ……申し訳ありませんでした……」
「そこまで謝らなくても。去年は明莉がそうだったんだから」
「それもそうか。じゃあ、頑張ってくれたまえ」
何とも調子がいいと思ったけど、3年生になった今は1年生のうちに遊んでおくべきだと先人達と同じようなことを思う。
いや、僕が高1の時もそれなりに遊んだし、今年も少しくらいは遊ぶだろうけど、明莉ならもっと有効に時間を使えそうだと考えたからだ。
「まぁ、そう言ったもののあかりも夏休み中に部活はあるから、完全に休めるわけじゃないけど」
「そうか。バド部ってどれくらいの頻度で部活あるんだろう」
「それはりょうちゃんの方が知ってるんじゃないの? 亜里沙さんから聞いたりして」
「いや、全然聞いてないよ。でも、夏休み中も結構遊んだ気がするから、そこそこ休めるのかも」
「あっ、プールとか行ってたよね。いいなー」
「ま、まぁ、うん……今となってはいい思い出か」
その話題を大山さん本人に振らないでくれと思ったけど、大山さんの方はもう気にしていないだろう。
それよりも今問題なのは……
「あ、明莉はさ。部活で大山さんからプライベートな話聞いたりする?」
「うん? そりゃあ、部活中に雑談するから結構」
「へ、へー……」
「なになに? あかりから情報を抜き取ろうとしてる?」
「いや、なんでもないよ」
「……あやしい。絶対何かあるか聞いてきたでしょ」
明莉の鋭いツッコミに僕は数秒前の自分の発言を反省する。
だけど、変に隠すともっと怪しまれそうなので僕は素直に話す。
「その……彼氏の話とか」
「なんだ、その話かぁ。結構前にできたって聞いてるよ」
「そ、そうか。知ってるならいいんだ」
「でも、写真とか見せてくれないんだよねー 夏休み中に会わせてくれたりしないかな」
「あんまり困らせるようなこと言わないでくれよ」
「はーい」
危うく墓穴を掘るところだったけど、さすがに部活の先輩に対しては自制心が働いたようだ。
僕は頑張りどころの夏休みだけど、明莉は去年の我慢から解放されて今年の夏休みを満喫してもらいたい。
なんという記念日だと思ってしまうけど、何事も言葉の成り立ちがあるから仕方がない。
そんな今日はテスト終わりということで、完全な休日にさせてもらった。
「自由だぁー!」
天気が悪かったから出かけられないようだけど、明莉もテストから解放されたおかげか、朝からテンション高めだった。
「そいつは良かった」
「えっ。りょうちゃんは喜ばしくないの? あと2週間もすれば夏休みなのに」
「いや、僕は受験生だし」
「あっ……申し訳ありませんでした……」
「そこまで謝らなくても。去年は明莉がそうだったんだから」
「それもそうか。じゃあ、頑張ってくれたまえ」
何とも調子がいいと思ったけど、3年生になった今は1年生のうちに遊んでおくべきだと先人達と同じようなことを思う。
いや、僕が高1の時もそれなりに遊んだし、今年も少しくらいは遊ぶだろうけど、明莉ならもっと有効に時間を使えそうだと考えたからだ。
「まぁ、そう言ったもののあかりも夏休み中に部活はあるから、完全に休めるわけじゃないけど」
「そうか。バド部ってどれくらいの頻度で部活あるんだろう」
「それはりょうちゃんの方が知ってるんじゃないの? 亜里沙さんから聞いたりして」
「いや、全然聞いてないよ。でも、夏休み中も結構遊んだ気がするから、そこそこ休めるのかも」
「あっ、プールとか行ってたよね。いいなー」
「ま、まぁ、うん……今となってはいい思い出か」
その話題を大山さん本人に振らないでくれと思ったけど、大山さんの方はもう気にしていないだろう。
それよりも今問題なのは……
「あ、明莉はさ。部活で大山さんからプライベートな話聞いたりする?」
「うん? そりゃあ、部活中に雑談するから結構」
「へ、へー……」
「なになに? あかりから情報を抜き取ろうとしてる?」
「いや、なんでもないよ」
「……あやしい。絶対何かあるか聞いてきたでしょ」
明莉の鋭いツッコミに僕は数秒前の自分の発言を反省する。
だけど、変に隠すともっと怪しまれそうなので僕は素直に話す。
「その……彼氏の話とか」
「なんだ、その話かぁ。結構前にできたって聞いてるよ」
「そ、そうか。知ってるならいいんだ」
「でも、写真とか見せてくれないんだよねー 夏休み中に会わせてくれたりしないかな」
「あんまり困らせるようなこと言わないでくれよ」
「はーい」
危うく墓穴を掘るところだったけど、さすがに部活の先輩に対しては自制心が働いたようだ。
僕は頑張りどころの夏休みだけど、明莉は去年の我慢から解放されて今年の夏休みを満喫してもらいたい。
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