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3年生1学期
5月8日(月)曇り 野島実香との日常・再その3
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GW明けの松の日。
勉強中心の連休だったけど、普段よりは休んでいる時間も長かったので、登校した時点ではちょっとだけ気だるさを感じる。
しかし、周りと比較すると僕はマシなのがよくわかった。
「あー……おはよう、産賀くん……」
その最たる例が野島さんだ。
妹さんの一件から見かけると僕も挨拶するようになったけど、今日はタイミングが悪かったかもしれない。
「だ、大丈夫?」
「ふっ……大丈夫そうに見える?」
「いや、見えないよ。どこか調子が悪いの?」
「別に体調不良ってわけじゃないんだけど……わかるでしょ?」
「ま、まぁ、うん」
「あれ? そういうわりには元気そうだな……あっ。そういうことか」
「な、何が?」
「GW中は十分イチャイチャできたから今日から頑張れる気力があるんだなーって」
「何の話なの!? 別にイチャイチャはしてないから」
「してないの!? この長い休みに!?」
野島さんは急に普段通りのテンションで驚きを見せる。
その時点で野島さんの体調は本当に心配しないでいいものだとわかった。
「相変わらず結香は何にも教えてくれないしさぁ。歓迎会の話くらい聞かせてくれてもいいのに」
「まだそこは変わらずなんだ」
「そう。だから、産賀くんが代わりにイチャイチャエピソードを聞かせてくれてもいいじゃない」
「なんで!?」
「文芸部の先輩でしょ!?」
「そ、そんな理不尽な……」
「お願いだよー! 五月病になりそうな私を助けると思って!」
「うっ……」
「あぁ……気だるさに負けてしまう……」
「……き、昨日、結構長い時間通話してた」
「…………」
「こ、これくらいしかないよ」
「……ちょっとパンチが弱いなぁ」
「なんなんだよ!」
「まぁ、今日のところはこれくらいで許してあげる。次はもっと面白いのを期待してるから!」
そう言った野島さんはいつの間にか普段通りの感じに切り替わっていた。
僕は清水夢愛の件でお礼を言いたかっただけなのに、どうしてこんな扱いを受けてしまうのだろうか。
もしかして、野島さんに話しかけなくなったのはこの絡みが……いや、それは違う。
こんな野島さんでもいいところはある。
……その、清水先輩のことを気にかけてくれてるとか、そんな感じだ。
勉強中心の連休だったけど、普段よりは休んでいる時間も長かったので、登校した時点ではちょっとだけ気だるさを感じる。
しかし、周りと比較すると僕はマシなのがよくわかった。
「あー……おはよう、産賀くん……」
その最たる例が野島さんだ。
妹さんの一件から見かけると僕も挨拶するようになったけど、今日はタイミングが悪かったかもしれない。
「だ、大丈夫?」
「ふっ……大丈夫そうに見える?」
「いや、見えないよ。どこか調子が悪いの?」
「別に体調不良ってわけじゃないんだけど……わかるでしょ?」
「ま、まぁ、うん」
「あれ? そういうわりには元気そうだな……あっ。そういうことか」
「な、何が?」
「GW中は十分イチャイチャできたから今日から頑張れる気力があるんだなーって」
「何の話なの!? 別にイチャイチャはしてないから」
「してないの!? この長い休みに!?」
野島さんは急に普段通りのテンションで驚きを見せる。
その時点で野島さんの体調は本当に心配しないでいいものだとわかった。
「相変わらず結香は何にも教えてくれないしさぁ。歓迎会の話くらい聞かせてくれてもいいのに」
「まだそこは変わらずなんだ」
「そう。だから、産賀くんが代わりにイチャイチャエピソードを聞かせてくれてもいいじゃない」
「なんで!?」
「文芸部の先輩でしょ!?」
「そ、そんな理不尽な……」
「お願いだよー! 五月病になりそうな私を助けると思って!」
「うっ……」
「あぁ……気だるさに負けてしまう……」
「……き、昨日、結構長い時間通話してた」
「…………」
「こ、これくらいしかないよ」
「……ちょっとパンチが弱いなぁ」
「なんなんだよ!」
「まぁ、今日のところはこれくらいで許してあげる。次はもっと面白いのを期待してるから!」
そう言った野島さんはいつの間にか普段通りの感じに切り替わっていた。
僕は清水夢愛の件でお礼を言いたかっただけなのに、どうしてこんな扱いを受けてしまうのだろうか。
もしかして、野島さんに話しかけなくなったのはこの絡みが……いや、それは違う。
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