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2年生3学期
3月9日(木)晴れのち曇り 明莉との日常その81
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公立受験2日目の木曜日。
内容としては面接で、昼過ぎには明莉は帰宅してきた。
「うおー! 自由だぁー!」
わかりやすく解放感に溢れて。
合否がわかるまでは大人しくすべきだと言いたいところだけど、解放された気持ちもわかるのでひとまず労いの言葉をかける。
「お疲れ様。面接は……どんな先生だった?」
「わりと優しそうな女性と穏やかそうな初老の男性だった」
「うーん……知ってる先生に当てはまる要素もあるけど……」
「それより面接の手応えとか聞かないの?」
明莉が自分から言ってきたので僕は目を丸くする。
「いや、聞いていいものなのかと思って」
「明莉、面接は結構得意な方だから。人前で緊張はするけど話せるタイプ」
「まぁ、そうか」
「りょうちゃんは面接苦手そうだもんね……」
「……その通りだよ」
受験中の詳しい内容は忘れたけど、面接中に上手く口が回らなかったのは結構鮮明に覚えていた。
その点は明莉と僕で全く違う部分だ。
「それじゃあ、面接はいい感じだったってこと?」
「まぁ、うん。予想してた通りの質問だったし、何なら結構フランクな会話だったかも。高校でもバド部に入る予定はありますか、とか」
「へー……何聞かれたか全然覚えてないや」
「えー それだとあかりの回答が正解だったか答え合わせできないじゃん」
「面接に決まった正解はなさそうだけどな。でも、それだけ自信があるなら良かった」
明莉の様子を見て僕は思わずそう言ってしまう。
すると、さっきまで元気だった明莉は急にテンションが下がってしまった。
「いや……もしかしたら解答欄全部一個ズレてたとかあるかもしれないし……」
「なんでそっちはネガティブなんだ!? 見直しはしたんだろう?」
「したけど、万が一はあるじゃん。用紙は会話で取り繕えないし」
「そ、そういうもんか。まぁ、滅多なことは考えるもんじゃないよ」
「……うん。とにかく今は自由を楽しむ! 録りだめしてたドラマ見よーっと」
そう言いながら明莉は視聴の準備を始めていった。
僕もテストで書き間違えたかもしれないという不安はある方だけど、面接よりは心配することはなかったような気がする。
実際、テストと面接がそれぞれ合否にどれくらい影響するのかわからないけど……明莉なら何とかなっている気はしていた。
原田さんや桜庭くんも含めて合格していると願っておこう。
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「うおー! 自由だぁー!」
わかりやすく解放感に溢れて。
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「お疲れ様。面接は……どんな先生だった?」
「わりと優しそうな女性と穏やかそうな初老の男性だった」
「うーん……知ってる先生に当てはまる要素もあるけど……」
「それより面接の手応えとか聞かないの?」
明莉が自分から言ってきたので僕は目を丸くする。
「いや、聞いていいものなのかと思って」
「明莉、面接は結構得意な方だから。人前で緊張はするけど話せるタイプ」
「まぁ、そうか」
「りょうちゃんは面接苦手そうだもんね……」
「……その通りだよ」
受験中の詳しい内容は忘れたけど、面接中に上手く口が回らなかったのは結構鮮明に覚えていた。
その点は明莉と僕で全く違う部分だ。
「それじゃあ、面接はいい感じだったってこと?」
「まぁ、うん。予想してた通りの質問だったし、何なら結構フランクな会話だったかも。高校でもバド部に入る予定はありますか、とか」
「へー……何聞かれたか全然覚えてないや」
「えー それだとあかりの回答が正解だったか答え合わせできないじゃん」
「面接に決まった正解はなさそうだけどな。でも、それだけ自信があるなら良かった」
明莉の様子を見て僕は思わずそう言ってしまう。
すると、さっきまで元気だった明莉は急にテンションが下がってしまった。
「いや……もしかしたら解答欄全部一個ズレてたとかあるかもしれないし……」
「なんでそっちはネガティブなんだ!? 見直しはしたんだろう?」
「したけど、万が一はあるじゃん。用紙は会話で取り繕えないし」
「そ、そういうもんか。まぁ、滅多なことは考えるもんじゃないよ」
「……うん。とにかく今は自由を楽しむ! 録りだめしてたドラマ見よーっと」
そう言いながら明莉は視聴の準備を始めていった。
僕もテストで書き間違えたかもしれないという不安はある方だけど、面接よりは心配することはなかったような気がする。
実際、テストと面接がそれぞれ合否にどれくらい影響するのかわからないけど……明莉なら何とかなっている気はしていた。
原田さんや桜庭くんも含めて合格していると願っておこう。
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