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2年生3学期
1月20日(金)晴れ 後輩との日常・桐山宗太郎の場合その12
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大寒波前に寒さのジャブが来た金曜日。
花園さんが加わって3回目の文芸部も滞りなく行われる。
「産賀先輩、どうやったらたくさんの女子と知り合いになるんですか?」
そんな活動終わりの時間。桐山くんは真剣な面持ちでそう聞いてくる。
「いったいどうしたの……?」
「いやだって、産賀先輩は花園先輩とも友達だったんですよね?」
「そうだけど」
「そして、路先輩も部活で出会ってから友達となり、今や恋人……」
「う、うん」
「つまりはめっちゃ女子の友達いるってことじゃないっすか!?」
「いや、めっちゃではないよ。今も2人だけだったじゃない」
「じゃあ、他に女子の友達はいないんすか?」
「……まぁ、あと2人くらいは」
「やっぱり多いじゃないっすか!」
少なめに言ったつもりだったけど、桐山くん判定では駄目だったようだ。
「そんなことないと思うけどな。桐山くんだって、部活で3人も女子の友達でいるじゃない」
「いや、そこは部員だから知り合っただけであって、部活以外になると全くいないんすよ。今、産賀先輩が言ったのも部活の先輩方じゃないんすよね?」
「そうだけど」
「だったら、部活外でも女子とお友達になる方法を伝授してください!」
「えっ。桐山くんは……姫宮さん一筋じゃなかったの?」
「それはそれ、これはこれっす」
桐山くんは全く悪びれない感じだった。
最近の桐山くんのテンションがおかしいのは、半分くらい僕の責任もある気がするので、教えてあげたいところだけど……
「残念だけど、方法はわからないよ。なんというか……時と運だと思う」
「そんなぁ……」
「そもそも何の理由もなしに友達になるのって難しいだろうし。桐山くんだって男女限らず話が合う人と友達になりたいでしょ?」
「それは……そうっすね」
「だから、桐山くんもいい相手を会えば友達になれるんじゃないかな」
「……すみません、産賀先輩。俺、最近迷走してて……ついでに産賀先輩もちょっと妬ましく思ってて……」
「うん、何となくわかってた」
「でも、これからは初心に戻って頑張ります! まずは……姫宮さんと会話が噛み合うように!」
「まだ噛み合ってなかったんだ……」
そんなこんなで桐山くんは新年でスタートラインに戻ることができた……これはいいことで合っているのだろうか。
来年度からは副部長として頑張って貰うので、桐山くんの心が安定してくれることを願っている。
花園さんが加わって3回目の文芸部も滞りなく行われる。
「産賀先輩、どうやったらたくさんの女子と知り合いになるんですか?」
そんな活動終わりの時間。桐山くんは真剣な面持ちでそう聞いてくる。
「いったいどうしたの……?」
「いやだって、産賀先輩は花園先輩とも友達だったんですよね?」
「そうだけど」
「そして、路先輩も部活で出会ってから友達となり、今や恋人……」
「う、うん」
「つまりはめっちゃ女子の友達いるってことじゃないっすか!?」
「いや、めっちゃではないよ。今も2人だけだったじゃない」
「じゃあ、他に女子の友達はいないんすか?」
「……まぁ、あと2人くらいは」
「やっぱり多いじゃないっすか!」
少なめに言ったつもりだったけど、桐山くん判定では駄目だったようだ。
「そんなことないと思うけどな。桐山くんだって、部活で3人も女子の友達でいるじゃない」
「いや、そこは部員だから知り合っただけであって、部活以外になると全くいないんすよ。今、産賀先輩が言ったのも部活の先輩方じゃないんすよね?」
「そうだけど」
「だったら、部活外でも女子とお友達になる方法を伝授してください!」
「えっ。桐山くんは……姫宮さん一筋じゃなかったの?」
「それはそれ、これはこれっす」
桐山くんは全く悪びれない感じだった。
最近の桐山くんのテンションがおかしいのは、半分くらい僕の責任もある気がするので、教えてあげたいところだけど……
「残念だけど、方法はわからないよ。なんというか……時と運だと思う」
「そんなぁ……」
「そもそも何の理由もなしに友達になるのって難しいだろうし。桐山くんだって男女限らず話が合う人と友達になりたいでしょ?」
「それは……そうっすね」
「だから、桐山くんもいい相手を会えば友達になれるんじゃないかな」
「……すみません、産賀先輩。俺、最近迷走してて……ついでに産賀先輩もちょっと妬ましく思ってて……」
「うん、何となくわかってた」
「でも、これからは初心に戻って頑張ります! まずは……姫宮さんと会話が噛み合うように!」
「まだ噛み合ってなかったんだ……」
そんなこんなで桐山くんは新年でスタートラインに戻ることができた……これはいいことで合っているのだろうか。
来年度からは副部長として頑張って貰うので、桐山くんの心が安定してくれることを願っている。
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