646 / 942
2年生冬休み
1月9日(月)晴れ 清水夢愛との冬会話
しおりを挟む
冬休み最終日。そして、成人の日。
今年は成人年齢が18歳に引き下げられてから初の成人の日らしく、ところによっては成人式が20歳を迎える式といった具合に呼び方を変更したようだ。
そんな成人の日が関係あるかわからないけど、この日は成人の仲間入りした清水先輩からメッセージが送られてきた。
元旦には新年の挨拶をして以来の連絡だったので、今日まで受験勉強の日々だったのだろうか。
――ちょっと通話してもいいか?
そして、話の流れから通話を繋げることになった。
「改めてあけましておめでとうございます」
『おお、あけましておめでとう。すまんな、時間を取らせて』
「いえいえ。最終日だから暇を楽しんでいただけなので」
『それなら良かった。私も今日は休息する日にしたんだ。新年から結構忙しかったし』
「それはお疲れ様です。勉強がんばってるんですね」
『いや、頑張るって程じゃないよ。どちらかというと……小織が鞭を打ってくる的な』
そう言った清水先輩からはやや疲れた雰囲気を感じた。
でも、清水先輩にはちょうどいのかもしれない。
『そんなことよりもっと楽しい話をしよう。とはいっても、私は特にエピソードがないから良助頼みになるんだが』
「た、楽しい話ですか。えっと……」
『いや、ハードルを上げたかったわけじゃないんだ。普通に年末から新年にかけての話を聞かせてくれ』
清水先輩はそう言ってくれるけど……その期間で僕の印象的なエピソードを話すには、まだ清水先輩に伝えていない事実を話す必要がある。
それを言うべきか否か……いや、何を迷っているんだ。
隠していてもいずれわかることだろう。
「清水先輩。実は僕……彼女ができたんです」
『へー、良助にカノ……えええっ!?』
「その……清水先輩も知ってる岸本路子さんと付き合い始めて……」
『ま、マジか! おめでとう……でいいのか? いや、驚いたなぁ!』
清水先輩の反応がどんな風になるか少し怖かったけど、思ったよりも普通の反応だった。
いや、それ以外の反応をされても困るのだけれど……僕の勝手な杞憂だったようだ。
『それで? 彼女さんとはどんな感じなんだ?』
その後は主に僕の直近の話を清水先輩へ聞かせることになった。
路ちゃんとの話を聞いていた時の清水先輩は、わりと他の女性陣と同じようにきゃぴきゃぴしていたような気がする。
結果的には清水先輩の連絡のおかげで、去年の心残りを消化できた。
今年は成人年齢が18歳に引き下げられてから初の成人の日らしく、ところによっては成人式が20歳を迎える式といった具合に呼び方を変更したようだ。
そんな成人の日が関係あるかわからないけど、この日は成人の仲間入りした清水先輩からメッセージが送られてきた。
元旦には新年の挨拶をして以来の連絡だったので、今日まで受験勉強の日々だったのだろうか。
――ちょっと通話してもいいか?
そして、話の流れから通話を繋げることになった。
「改めてあけましておめでとうございます」
『おお、あけましておめでとう。すまんな、時間を取らせて』
「いえいえ。最終日だから暇を楽しんでいただけなので」
『それなら良かった。私も今日は休息する日にしたんだ。新年から結構忙しかったし』
「それはお疲れ様です。勉強がんばってるんですね」
『いや、頑張るって程じゃないよ。どちらかというと……小織が鞭を打ってくる的な』
そう言った清水先輩からはやや疲れた雰囲気を感じた。
でも、清水先輩にはちょうどいのかもしれない。
『そんなことよりもっと楽しい話をしよう。とはいっても、私は特にエピソードがないから良助頼みになるんだが』
「た、楽しい話ですか。えっと……」
『いや、ハードルを上げたかったわけじゃないんだ。普通に年末から新年にかけての話を聞かせてくれ』
清水先輩はそう言ってくれるけど……その期間で僕の印象的なエピソードを話すには、まだ清水先輩に伝えていない事実を話す必要がある。
それを言うべきか否か……いや、何を迷っているんだ。
隠していてもいずれわかることだろう。
「清水先輩。実は僕……彼女ができたんです」
『へー、良助にカノ……えええっ!?』
「その……清水先輩も知ってる岸本路子さんと付き合い始めて……」
『ま、マジか! おめでとう……でいいのか? いや、驚いたなぁ!』
清水先輩の反応がどんな風になるか少し怖かったけど、思ったよりも普通の反応だった。
いや、それ以外の反応をされても困るのだけれど……僕の勝手な杞憂だったようだ。
『それで? 彼女さんとはどんな感じなんだ?』
その後は主に僕の直近の話を清水先輩へ聞かせることになった。
路ちゃんとの話を聞いていた時の清水先輩は、わりと他の女性陣と同じようにきゃぴきゃぴしていたような気がする。
結果的には清水先輩の連絡のおかげで、去年の心残りを消化できた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる