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2年生2学期
12月23日(金)雪 大倉伴憲との日常その27
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二学期終業式の金曜日。
目が覚めると少し雪が積もっていて、今年は雪がしっかり振る冬だとわかった。
昨日、清水先輩と会ったせいか、受験時期の雪の積もり方を心配してしまうけど、そういえば清水先輩本人は雪でテンションが上がるタイプだったことを思い出す。
一方の僕は、この程度の雪なら送って貰う必要もないと謎の意地から自転車を押しながら登校したけど……ちょっと後悔した。
雪が降るということは、それだけ寒いということなのに。
そんな僕の馬鹿な失敗はともかく、結構寒い体育館での終業式も無事に終了する。
その後、教室で雪による事故や病気に気を付けていう先生の言葉を聞くと、クラス名とは暫しの別れを惜しむ言葉をかけ合う。
「産賀くん、今度の通話だけど……」
その中で僕と大倉くんは相変わらず次のゲームしながらの通話について話し合っていた。
もちろん、お互いに勉強や他にやるべきことはあるけど、夜の時間帯はこれまでと変わらずやっていくつもりだ。
特に年末年始にかけてはゲーム内も何かと忙しい。
「そういえば今日から協力戦も始まるから、何なら今日の夜から……」
「お、大倉くん。ちょっと」
「えっ?」
僕は大倉くんの言葉を一旦止めて、近づくように手招きする。
そして、こっそりと話し出した。
「実は……明日は午前中から予定があって。今日はなるべく早めに寝たいと思ってる」
「そ、そうなんだ……なんで小声で?」
「その用事なんだけど……まぁ、その……女子と出かける予定なんだ」
「へー……ええっ!?」
「こ、声抑えて……」
「ご、ごめん……」
大倉くんはすぐにボリュームを抑えてくれたけど、周りには全く聞こえていないようだった。
まぁ、みんなそれぞれに話すことがあるから、僕の気にし過ぎである。
「これはまだ松永や本田くんにも言ってないけど……大倉くんには伝えておこうと思う」
「じ、自慢……?」
「違う違う。どちらかというと……今度の通話でテンションが低かったら察して欲しい……」
「な、なぜ失敗する前提……だ、大丈夫だよ。産賀くんなら」
「いや、全然大丈夫じゃないんだ。なんかもう……前日になってよくわかんなくなってきてる。明日も雪の中で色んな意味で滑りまくりそうで……」
「う、産賀くん? その……ボクからアドバイスできることは何もないんだけど、いつも通りの産賀くんなら、きっと変なことにはならないと思う。だから……普通に応援するよ」
「お、大倉くん……!」
自分から話しておいて何だけど、大倉くんがここまで優しい言葉をかけてくれるとは思わなかった。
いや、正直なところ、自慢だと弄られてもいいから、誰かに話しておきたかったのだ。
きっと松永や本田くんに言うと、余計な知恵を仕込まれて僕らしさが失われそうだったから。
「そ、それはそれとして……明日はゆうべはお楽しみでしたまで行くって……」
「ち、違うよ! まだその段階でもないから!」
「めっちゃ声出てる……」
「ご、ごめん。夕飯は自宅で食べる予定だから」
「だったら、その後でも協力戦はできるか……ついでに結果も聞けるし」
「マジで言ってる……?」
「だ、だって、普通に気になるし」
「わ、わかった……それこそ元気があったらになるけど」
こうして、大倉くんともイブの予定を立てたけれど……果たして明日の僕にそんな寄油はあるんだろうか。
明日から冬休み……いい始まりになると願って寝よう。
目が覚めると少し雪が積もっていて、今年は雪がしっかり振る冬だとわかった。
昨日、清水先輩と会ったせいか、受験時期の雪の積もり方を心配してしまうけど、そういえば清水先輩本人は雪でテンションが上がるタイプだったことを思い出す。
一方の僕は、この程度の雪なら送って貰う必要もないと謎の意地から自転車を押しながら登校したけど……ちょっと後悔した。
雪が降るということは、それだけ寒いということなのに。
そんな僕の馬鹿な失敗はともかく、結構寒い体育館での終業式も無事に終了する。
その後、教室で雪による事故や病気に気を付けていう先生の言葉を聞くと、クラス名とは暫しの別れを惜しむ言葉をかけ合う。
「産賀くん、今度の通話だけど……」
その中で僕と大倉くんは相変わらず次のゲームしながらの通話について話し合っていた。
もちろん、お互いに勉強や他にやるべきことはあるけど、夜の時間帯はこれまでと変わらずやっていくつもりだ。
特に年末年始にかけてはゲーム内も何かと忙しい。
「そういえば今日から協力戦も始まるから、何なら今日の夜から……」
「お、大倉くん。ちょっと」
「えっ?」
僕は大倉くんの言葉を一旦止めて、近づくように手招きする。
そして、こっそりと話し出した。
「実は……明日は午前中から予定があって。今日はなるべく早めに寝たいと思ってる」
「そ、そうなんだ……なんで小声で?」
「その用事なんだけど……まぁ、その……女子と出かける予定なんだ」
「へー……ええっ!?」
「こ、声抑えて……」
「ご、ごめん……」
大倉くんはすぐにボリュームを抑えてくれたけど、周りには全く聞こえていないようだった。
まぁ、みんなそれぞれに話すことがあるから、僕の気にし過ぎである。
「これはまだ松永や本田くんにも言ってないけど……大倉くんには伝えておこうと思う」
「じ、自慢……?」
「違う違う。どちらかというと……今度の通話でテンションが低かったら察して欲しい……」
「な、なぜ失敗する前提……だ、大丈夫だよ。産賀くんなら」
「いや、全然大丈夫じゃないんだ。なんかもう……前日になってよくわかんなくなってきてる。明日も雪の中で色んな意味で滑りまくりそうで……」
「う、産賀くん? その……ボクからアドバイスできることは何もないんだけど、いつも通りの産賀くんなら、きっと変なことにはならないと思う。だから……普通に応援するよ」
「お、大倉くん……!」
自分から話しておいて何だけど、大倉くんがここまで優しい言葉をかけてくれるとは思わなかった。
いや、正直なところ、自慢だと弄られてもいいから、誰かに話しておきたかったのだ。
きっと松永や本田くんに言うと、余計な知恵を仕込まれて僕らしさが失われそうだったから。
「そ、それはそれとして……明日はゆうべはお楽しみでしたまで行くって……」
「ち、違うよ! まだその段階でもないから!」
「めっちゃ声出てる……」
「ご、ごめん。夕飯は自宅で食べる予定だから」
「だったら、その後でも協力戦はできるか……ついでに結果も聞けるし」
「マジで言ってる……?」
「だ、だって、普通に気になるし」
「わ、わかった……それこそ元気があったらになるけど」
こうして、大倉くんともイブの予定を立てたけれど……果たして明日の僕にそんな寄油はあるんだろうか。
明日から冬休み……いい始まりになると願って寝よう。
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