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2年生2学期
12月4日(日)曇り 大倉伴憲との日常その24
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すっかり冬らしくなった日曜日。
この日の午後からは超久しぶりに地元の図書館へ行って勉強することになった。
それは以前に大倉くんと一緒にテスト前の勉強するという約束を果たすためでもあった。
大倉くんの家からはやや遠いのは申し訳ないけど、その件を親に話したら送ってもらえるようになったようだ。
「おお。こ、ここが意外と学校の知り合いという図書館……」
「そんな風に話してたかな? 大倉くんが来るのは初めてだっけ?」
「う、うん。というか、図書館自体来るの超久しぶりかも……」
「それは僕も同じ。文芸部なのに最近は学校の図書室すら行ってない」
「それは……まずいの?」
「つまりは本も全然読めてないから……今日は休憩中にちょっと見ておこうと思っている」
本を探すことは今思い付いたけど、文芸部の副部長的には結構大事な問題だった。
休みの日に暇だと言いつつゲームをしていたツケがここで回ってくるとは。
それはさておき、図書館に入った僕と大倉くんは暫く勉強できるスペースを探すことになる。
学校によってはもうテスト期間中のところもあるので、いつも通り席は結構埋まっていた。
こうやって席を探すうちに誰かに会ったりするなんて話を小声でしながら、少し奥に入ったところに座れる席を見つける。
「何か質問があったらこっそり聞いてね」
「あ、ありがとう。よーし、がんばるぞ」
それから僕と大倉くんは途中で休憩を挟みつつ4時間ほど勉強していく。
その途中、僕は大倉くんから言われていたので、ちゃんと勉強できているか見ていた。
でも、僕に見張られているおかげか、それとも図書館の空気が大倉くんに合っていたのか、かなり集中しているように見えた。
「ふー……あれ? もうこんな時間」
「お疲れ。結構捗った感じ?」
「う、うん。少なくともいつもよりは勉強できたと思う。そうかぁ、もっと早くこうするべきだったんだ……」
「だったら、今週中は放課後に図書室や自習室使って勉強しようか。塾がある月曜と水曜は先に出ることになるけど」
「いいの? じゃあ、月水以外の曜日はお願いしようかな」
「わかった。来週の土日は……またその時考えよう」
こうして、僕と大倉くんは少し早めにテスト勉強の予定を立てていった。
僕としては、ここ最近では一番学生らしいことをした気がする一日だった。
この日の午後からは超久しぶりに地元の図書館へ行って勉強することになった。
それは以前に大倉くんと一緒にテスト前の勉強するという約束を果たすためでもあった。
大倉くんの家からはやや遠いのは申し訳ないけど、その件を親に話したら送ってもらえるようになったようだ。
「おお。こ、ここが意外と学校の知り合いという図書館……」
「そんな風に話してたかな? 大倉くんが来るのは初めてだっけ?」
「う、うん。というか、図書館自体来るの超久しぶりかも……」
「それは僕も同じ。文芸部なのに最近は学校の図書室すら行ってない」
「それは……まずいの?」
「つまりは本も全然読めてないから……今日は休憩中にちょっと見ておこうと思っている」
本を探すことは今思い付いたけど、文芸部の副部長的には結構大事な問題だった。
休みの日に暇だと言いつつゲームをしていたツケがここで回ってくるとは。
それはさておき、図書館に入った僕と大倉くんは暫く勉強できるスペースを探すことになる。
学校によってはもうテスト期間中のところもあるので、いつも通り席は結構埋まっていた。
こうやって席を探すうちに誰かに会ったりするなんて話を小声でしながら、少し奥に入ったところに座れる席を見つける。
「何か質問があったらこっそり聞いてね」
「あ、ありがとう。よーし、がんばるぞ」
それから僕と大倉くんは途中で休憩を挟みつつ4時間ほど勉強していく。
その途中、僕は大倉くんから言われていたので、ちゃんと勉強できているか見ていた。
でも、僕に見張られているおかげか、それとも図書館の空気が大倉くんに合っていたのか、かなり集中しているように見えた。
「ふー……あれ? もうこんな時間」
「お疲れ。結構捗った感じ?」
「う、うん。少なくともいつもよりは勉強できたと思う。そうかぁ、もっと早くこうするべきだったんだ……」
「だったら、今週中は放課後に図書室や自習室使って勉強しようか。塾がある月曜と水曜は先に出ることになるけど」
「いいの? じゃあ、月水以外の曜日はお願いしようかな」
「わかった。来週の土日は……またその時考えよう」
こうして、僕と大倉くんは少し早めにテスト勉強の予定を立てていった。
僕としては、ここ最近では一番学生らしいことをした気がする一日だった。
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