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2年生2学期
10月10日(月)曇り 明莉との日常その62
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スポーツの日で祝日の月曜日。
たぶん、去年も書いたと思うけど、スポーツの日だからといってスポーツをする日にはならない。
しかもこんなに寒くなってしまうと、余計に動きたくなくなってしまう。
「はぁ、何か運動始めないとなぁ」
そう呟いたのは僕ではなく明莉だった。
直近でバド部は完全に引退しており、ここ最近は体がなまっているような仕草をよく見るようになった。
「運動って……筋トレとか?」
「いや、筋トレは普通にしてるよ。もっとがっつり動くやつ」
「普通にしてるの!?」
「そ、そんなに驚かなくても。毎日じゃないけど、暇があったら。部活でもやってたし」
「す、すごい……」
僕は尊敬と憧れの目で明莉を見るけど、明莉の方は呆れた顔になった。
「逆にりょうちゃんの身体は大丈夫なの? 最近は若い人でも生活習慣病になるっていうよ?」
「僕より若い人から心配されるのも何だけど、たぶん大丈夫。一応、毎日自転車に乗ってるし」
「うーん……りょうちゃんって意外と代謝が良かったりするのかなぁ」
「それなら今日みたいな日にもうちょっと体が温かくなって欲しいよ。明莉は冷え性とかにはなってないの?」
「ないと思うけど、寒さには普通に弱いよ。これから部活やってないと余計に弱くなりそう」
「あー、部活やってるからこそ順応してたところもあるのか」
僕がそう呟くと、明莉は一瞬黙ってしまう。
「……ねぇ、りょうちゃん。今の会話、スポーツの日って言うより健康を気にする感じだったんだけど……あかり達、もう初老なのかな?」
「そんなことはない……と思いたい」
そんな会話をしながら結局、僕と明莉は寒さに負けてじっとしながら過ごすのだった。
将来的なことを考えると身体は動かしておくべきと、学校でも言われた気がするけど……恐らく筋トレするまでには至らないだろう。
たぶん、去年も書いたと思うけど、スポーツの日だからといってスポーツをする日にはならない。
しかもこんなに寒くなってしまうと、余計に動きたくなくなってしまう。
「はぁ、何か運動始めないとなぁ」
そう呟いたのは僕ではなく明莉だった。
直近でバド部は完全に引退しており、ここ最近は体がなまっているような仕草をよく見るようになった。
「運動って……筋トレとか?」
「いや、筋トレは普通にしてるよ。もっとがっつり動くやつ」
「普通にしてるの!?」
「そ、そんなに驚かなくても。毎日じゃないけど、暇があったら。部活でもやってたし」
「す、すごい……」
僕は尊敬と憧れの目で明莉を見るけど、明莉の方は呆れた顔になった。
「逆にりょうちゃんの身体は大丈夫なの? 最近は若い人でも生活習慣病になるっていうよ?」
「僕より若い人から心配されるのも何だけど、たぶん大丈夫。一応、毎日自転車に乗ってるし」
「うーん……りょうちゃんって意外と代謝が良かったりするのかなぁ」
「それなら今日みたいな日にもうちょっと体が温かくなって欲しいよ。明莉は冷え性とかにはなってないの?」
「ないと思うけど、寒さには普通に弱いよ。これから部活やってないと余計に弱くなりそう」
「あー、部活やってるからこそ順応してたところもあるのか」
僕がそう呟くと、明莉は一瞬黙ってしまう。
「……ねぇ、りょうちゃん。今の会話、スポーツの日って言うより健康を気にする感じだったんだけど……あかり達、もう初老なのかな?」
「そんなことはない……と思いたい」
そんな会話をしながら結局、僕と明莉は寒さに負けてじっとしながら過ごすのだった。
将来的なことを考えると身体は動かしておくべきと、学校でも言われた気がするけど……恐らく筋トレするまでには至らないだろう。
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