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2年生2学期
9月18日(日)曇りのち雨 明莉との日常その60
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引き続き空が暗い中で迎えた日曜日。
午前中はまさしく嵐の前の静けさと言えるほど台風の気配はそれほどなかったけど、午後に入ると雲の流れが早くなって、風の音も大きくなってきた。
「良助、自転車倉庫に入れるの手伝ってくれー」
父さんにそう言われて僕は倉庫の中の整理を暫く手伝う。
大きな台風が来る時は軽い物を家の中に入れることはあったけど、自転車のような普通なら飛びそうにない物までしまうのは僕の記憶だと初めてのような気がする。
それほど今回の台風の規模が凄いのだろう。
午後以降はテレビが付けっぱなしで、常に台風の情報を耳にすることになった。
既に上陸する手前の映像では海が大荒れしていて、繰り返し警戒する呼びかけが行われていた。
「こんな感じだと本当に自転車とか飛んだりするのかな。あっ、りょうちゃん。あかりのもしまってくれてありがとね」
「いやいや。でも、自転車飛ぶレベルだったら他に色んな物が飛んできて建物にいてもあぶないな」
「えっ。じゃあ、2階の窓際とかめっちゃヤバいじゃん」
僕と明莉のそれぞれの部屋は2階にあって、物が飛んでくるとしたら上の方に来そうだからあり得なくはない話だ。
「こういう時は……あれだ。ゾンビ出てくるやつとかで見る木の板を窓に貼らなきゃ」
「確かに強度は上がるだろうけど、防ぐ手段それなんだ」
「じゃあ、今から強化ガラスに変えて貰って……」
「もっと難しくなった」
「まぁ、それは冗談だとしても、本当に対策するならどうしたらいいんだろうね。お祈り?」
「まぁ、確率的にはそんなに起こることじゃないだろうから、窓からなるべく距離を置いて祈るのが正解なのかなぁ」
僕と明莉の会話がどこかふんわりしているのは、警戒してないわけじゃないけど、そこまで大変なことにはならないと思っているからだろう。
ただ、今回は数日前から危険と言われ続けていたから、ふんわりしながらも不安は感じている。
明日の塾に行けるかどうかすらわからない状況だけど、ひとまず3連休が明けても無事に学校へ通えるように祈っておこう
午前中はまさしく嵐の前の静けさと言えるほど台風の気配はそれほどなかったけど、午後に入ると雲の流れが早くなって、風の音も大きくなってきた。
「良助、自転車倉庫に入れるの手伝ってくれー」
父さんにそう言われて僕は倉庫の中の整理を暫く手伝う。
大きな台風が来る時は軽い物を家の中に入れることはあったけど、自転車のような普通なら飛びそうにない物までしまうのは僕の記憶だと初めてのような気がする。
それほど今回の台風の規模が凄いのだろう。
午後以降はテレビが付けっぱなしで、常に台風の情報を耳にすることになった。
既に上陸する手前の映像では海が大荒れしていて、繰り返し警戒する呼びかけが行われていた。
「こんな感じだと本当に自転車とか飛んだりするのかな。あっ、りょうちゃん。あかりのもしまってくれてありがとね」
「いやいや。でも、自転車飛ぶレベルだったら他に色んな物が飛んできて建物にいてもあぶないな」
「えっ。じゃあ、2階の窓際とかめっちゃヤバいじゃん」
僕と明莉のそれぞれの部屋は2階にあって、物が飛んでくるとしたら上の方に来そうだからあり得なくはない話だ。
「こういう時は……あれだ。ゾンビ出てくるやつとかで見る木の板を窓に貼らなきゃ」
「確かに強度は上がるだろうけど、防ぐ手段それなんだ」
「じゃあ、今から強化ガラスに変えて貰って……」
「もっと難しくなった」
「まぁ、それは冗談だとしても、本当に対策するならどうしたらいいんだろうね。お祈り?」
「まぁ、確率的にはそんなに起こることじゃないだろうから、窓からなるべく距離を置いて祈るのが正解なのかなぁ」
僕と明莉の会話がどこかふんわりしているのは、警戒してないわけじゃないけど、そこまで大変なことにはならないと思っているからだろう。
ただ、今回は数日前から危険と言われ続けていたから、ふんわりしながらも不安は感じている。
明日の塾に行けるかどうかすらわからない状況だけど、ひとまず3連休が明けても無事に学校へ通えるように祈っておこう
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