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1年生2学期
11月28日(日)晴れ 明莉との日常その26
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11月最後の日曜日。ゆっくり過ごしたいところだけど、実は12月の2週目に2学期の期末テストが控えているので、そろそろ机と向き合う時間を増やさなければならない時期になっていた。
しかし、今回のテスト勉強期間はこれまでと状況が違う。大いに活用していた居間には眠気を誘う悪魔の兵器・KOTATSUが設置されてしまったのだ。これではまともに勉強できるはずもない。
「りょうちゃん、コタツに入ってるのに教科書なんて広げないでよ。心が寒くなっちゃう」
「学生にあるまじき発言だ。でも、しょうがないよ。コタツ温かいし……」
「全然言い訳になってないけど」
顔以外コタツに埋めながら明莉はそう言われてしまう。こんな温かい場所で文字を読んでいたら眠くなるとわかっていながらも「まだ2週間くらい先だし……」と思って気付いたらコタツへ入っていたのだ。
「明莉も僕と同じくらいに期末テストなんじゃないの? そろそろ始めた方が良くない?」
「ZZZ……」
「コタツで寝たら風邪引くぞ。体温が制御できないうんぬんで」
「それって本当の話なんだっけ? でも、爆睡しないならいいんじゃないの?」
「どうなんだろう。実際、ちょっと寝て風邪引いたことは……って話が逸れてるじゃないか。テスト終わったらすぐに冬休みなんだし、補習にならないためにも……」
「わかったよー でも、コタツで教科書なんて読んだら120%寝る自信がある」
「それは……僕も若干思ってる」
「ということはだよ? 風邪引いてテスト休まないためにも今は敢えてコタツでゴロゴロすべきだと思う」
「なるほど。じゃあ、コタツの方を諦めるしかないな」
「ちぇっ。騙されなかったかぁ」
明莉はつまらなさそうな顔をして一旦コタツから抜け出した。あんまりしつこく言うのは悪かったかもしれないけど、明莉も勉強を始めてくれるとついでに僕のモチベーションも上がるので、ここは押させて貰った。
「よーし。やるからにはがんばっちゃうぞー! I was……ZZZ」
「早いな!? しかもよりにもよって英語なんて一番眠くなりそうなものを……」
「別に英語じゃなくても眠いよ。やっぱりここはみかん食べたり、トランプしたりする場所なんだよ……」
「……しょうがない。大人しく自分の部屋に行くか」
「待って、りょうちゃん! ここにあかりを置いて行ったらもう絶対勉強しないよ!? あかりの期末テストがどうなってもいいの!?」
「そんな脅し方ある!? だからコタツから出る選択を……」
「そっか……りょうちゃんはあかりを見捨てるんだね……」
「わかった。もうちょっとだけいる」
「わーい! じゃあ、ついでにりょうちゃんも休憩しない?」
そんなことしたら戻れなくなると思いつつも妹にそう言われてしまったら僕は頷くしかない。結局、日中コタツにいる間テスト勉強は進むことはなかった。まぁ、まだテスト本番まで時間はあるので今日はセーフということにしておこう。
しかし、今回のテスト勉強期間はこれまでと状況が違う。大いに活用していた居間には眠気を誘う悪魔の兵器・KOTATSUが設置されてしまったのだ。これではまともに勉強できるはずもない。
「りょうちゃん、コタツに入ってるのに教科書なんて広げないでよ。心が寒くなっちゃう」
「学生にあるまじき発言だ。でも、しょうがないよ。コタツ温かいし……」
「全然言い訳になってないけど」
顔以外コタツに埋めながら明莉はそう言われてしまう。こんな温かい場所で文字を読んでいたら眠くなるとわかっていながらも「まだ2週間くらい先だし……」と思って気付いたらコタツへ入っていたのだ。
「明莉も僕と同じくらいに期末テストなんじゃないの? そろそろ始めた方が良くない?」
「ZZZ……」
「コタツで寝たら風邪引くぞ。体温が制御できないうんぬんで」
「それって本当の話なんだっけ? でも、爆睡しないならいいんじゃないの?」
「どうなんだろう。実際、ちょっと寝て風邪引いたことは……って話が逸れてるじゃないか。テスト終わったらすぐに冬休みなんだし、補習にならないためにも……」
「わかったよー でも、コタツで教科書なんて読んだら120%寝る自信がある」
「それは……僕も若干思ってる」
「ということはだよ? 風邪引いてテスト休まないためにも今は敢えてコタツでゴロゴロすべきだと思う」
「なるほど。じゃあ、コタツの方を諦めるしかないな」
「ちぇっ。騙されなかったかぁ」
明莉はつまらなさそうな顔をして一旦コタツから抜け出した。あんまりしつこく言うのは悪かったかもしれないけど、明莉も勉強を始めてくれるとついでに僕のモチベーションも上がるので、ここは押させて貰った。
「よーし。やるからにはがんばっちゃうぞー! I was……ZZZ」
「早いな!? しかもよりにもよって英語なんて一番眠くなりそうなものを……」
「別に英語じゃなくても眠いよ。やっぱりここはみかん食べたり、トランプしたりする場所なんだよ……」
「……しょうがない。大人しく自分の部屋に行くか」
「待って、りょうちゃん! ここにあかりを置いて行ったらもう絶対勉強しないよ!? あかりの期末テストがどうなってもいいの!?」
「そんな脅し方ある!? だからコタツから出る選択を……」
「そっか……りょうちゃんはあかりを見捨てるんだね……」
「わかった。もうちょっとだけいる」
「わーい! じゃあ、ついでにりょうちゃんも休憩しない?」
そんなことしたら戻れなくなると思いつつも妹にそう言われてしまったら僕は頷くしかない。結局、日中コタツにいる間テスト勉強は進むことはなかった。まぁ、まだテスト本番まで時間はあるので今日はセーフということにしておこう。
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