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1年生1学期
7月17日(土)晴れ 大倉伴憲との日常その6
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テストが終わり、ほとんど夏休み気分の土曜日。大倉くんとゲーム通話する時間がやって来た。金曜か土曜の不定期開催ながらもそこそこやっているこのゲーム通話だけど、さすがにテスト前にはできないからテスト明けだと久しぶりに感じる。
「そういえば大倉くんは夏休みの予定あるの?」
そんな中で僕は今週他の人から聞くことが多かった夏休みの予定について大倉くんにも尋ねる。
『よ、予定? うーん……ゲ、ゲームしたり、動画配信見たりするかな』
「動画配信って、この前ちょっと教えてくれたVの子の?」
『う、うん! その子長時間配信が多いから平日は全部見れないけど、夏休みなら夜更かしして見られると思って』
なるほど。大倉くんの場合はインドアの予定がたっぷりあるみたいだ。僕の思考もどちらかと言えばインドアに寄っているから何だか安心する。
「僕も時間があったら見てみるか……」
『じゃ、じゃあ、その配信を見ながら通話するとかは?』
「実況配信の実況配信? なんか面白いね」
『へ、変かな?』
「いや、同じ番組見ながら電話することもあるし、アリだと思う」
『う、産賀くんはやったことあるの?』
「松永と何回かある。もちろん、かけてきたのは松永だけど」
付け加えると、僕はながら作業ができないから通話しながら動画を見ていると、喋るのを途中で忘れて相手側の実況を聞くだけになっていた。まぁ、その番組について喋りたかったのはかけてきた方だし、相槌ができていれば問題ないと思う。
『そ、そうなんだ……やっぱり松永くんはいろいろやるんだね』
「本当にそうだよ。この前も連絡はあったけど、いきなり家に来て……そうだ、大倉くんも夏休みは家に来て遊んだりする?」
『えっ!? う、産賀くんの家に……?』
「うん。ネット対戦もできるけど、たまには集まってゲームするのも悪くないかなって」
その時の僕は夏休みの予定を埋めようと必死になっていたわけじゃなく、自然と大倉くんを遊びに誘っていた。僕の場合、遊ぶ約束をするのに気合いがいるのはアウトドアの時だけで、インドアだったらわりとすんなりいけるみたいだ。
『う、産賀くんがいいならぜひ……!』
「それなら良さそうな日を決めようか」
『あ、あと……み、みんなが空いてたらまたカラオケも行きたい』
「おっ、確かにGW以来行けてないからいいね。夏休み中だし、また予約を……」
その後も大倉くんと夏休みの計画を話し合った。こういうのは予定を立てる段階が一番楽しいと言われるけど、全くもってその通りだと思った。
「そういえば大倉くんは夏休みの予定あるの?」
そんな中で僕は今週他の人から聞くことが多かった夏休みの予定について大倉くんにも尋ねる。
『よ、予定? うーん……ゲ、ゲームしたり、動画配信見たりするかな』
「動画配信って、この前ちょっと教えてくれたVの子の?」
『う、うん! その子長時間配信が多いから平日は全部見れないけど、夏休みなら夜更かしして見られると思って』
なるほど。大倉くんの場合はインドアの予定がたっぷりあるみたいだ。僕の思考もどちらかと言えばインドアに寄っているから何だか安心する。
「僕も時間があったら見てみるか……」
『じゃ、じゃあ、その配信を見ながら通話するとかは?』
「実況配信の実況配信? なんか面白いね」
『へ、変かな?』
「いや、同じ番組見ながら電話することもあるし、アリだと思う」
『う、産賀くんはやったことあるの?』
「松永と何回かある。もちろん、かけてきたのは松永だけど」
付け加えると、僕はながら作業ができないから通話しながら動画を見ていると、喋るのを途中で忘れて相手側の実況を聞くだけになっていた。まぁ、その番組について喋りたかったのはかけてきた方だし、相槌ができていれば問題ないと思う。
『そ、そうなんだ……やっぱり松永くんはいろいろやるんだね』
「本当にそうだよ。この前も連絡はあったけど、いきなり家に来て……そうだ、大倉くんも夏休みは家に来て遊んだりする?」
『えっ!? う、産賀くんの家に……?』
「うん。ネット対戦もできるけど、たまには集まってゲームするのも悪くないかなって」
その時の僕は夏休みの予定を埋めようと必死になっていたわけじゃなく、自然と大倉くんを遊びに誘っていた。僕の場合、遊ぶ約束をするのに気合いがいるのはアウトドアの時だけで、インドアだったらわりとすんなりいけるみたいだ。
『う、産賀くんがいいならぜひ……!』
「それなら良さそうな日を決めようか」
『あ、あと……み、みんなが空いてたらまたカラオケも行きたい』
「おっ、確かにGW以来行けてないからいいね。夏休み中だし、また予約を……」
その後も大倉くんと夏休みの計画を話し合った。こういうのは予定を立てる段階が一番楽しいと言われるけど、全くもってその通りだと思った。
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