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1年生1学期
5月8日(土)曇り 大倉伴憲との日常その3/大山亜里沙との会話その3
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今日は土曜だけど、1年生は登校日になっていた。宿泊研修とGW期間の分授業が飛んでしまって、それを補うには土曜日にも授業をしなければいけないらしい。ただ、午前中で終わるし、今週はまだ2日しか学校に行ってないから僕はそれほど嫌とは思わなかった。
「だるーい……」
でも、そう思っている僕は珍しいようで、隣の席でぐったりする大山さんを始め、クラスはなんとなくローテンションな空気だった。たぶん、これも五月病が悪いのだろう。
「きょ、今日はゲーム通話できる?」
「僕は暇だから大丈夫だよ」
そんな中で僕と大倉くんはいつも通りゲームの話をしていた。先週は通話しているうちに翌朝の方が近くなってしまったけど、それはGWだからできたのであって、普通の土日ではやってはいけなさそうだ。
その時、顔だけこちらに向けた大山さんが言う。
「うぶクンとくらサンってゲームの話よくしてるよね」
突然の介入に僕はもちろんのこと、大倉くんはとんでもなく驚いた。
「く、く、くらサン!?」
「あれー? 大倉くんって、くらサンって呼ばれてるんじゃなかった?」
「そ、そうだけど……」
「じゃあ、OKだねー」
何がOKなんだろうと思ったのは僕より大倉くんの方だろう。でも、大山さんはそういう距離の詰め方をするのだ。
そして、大山さんは更にこちらへ歩み寄る。
「実はさ、アタシも結構ゲームやるんだよ?」
「そ、そうなの!?」
「兄貴がゲーム好きだから、やってるとこ見たり、パーティー系とか協力系はやってるカンジ」
そう言われると、明莉も僕の影響でゲームはやる方だから兄弟姉妹だとそういう影響があるのかもしれない。ただ、大倉くんにとってはそれは衝撃だったようで、大山さんに上手く返す言葉が見つからないようだ。
大山さんはそんなことを気にせず話を続ける。
「それで今日は何の話だったの?」
「大倉くんと夜通話しながらゲームしようかって話」
答えられそうにない大倉くんの代わりに僕はそう言った。すると、大山さんはようやくのっそりと起き上がって
「なにそれ楽しそー アタシも参加しようかな?」
と、さらっと言った。そこで次の時間のチャイムがなったので、僕たちは話を中断した……と思っていたら大倉くんが小声で後ろから話しかけてきた。
「お、大山さん、本当に招待した方がいいのかな……?」
僕は方便だと思っていたけど、大倉くんが真剣そうに聞くので「どうだろう」と言っておいた。いや、いくらゲームをやると言ってもさっきのは方便……だよな?
「だるーい……」
でも、そう思っている僕は珍しいようで、隣の席でぐったりする大山さんを始め、クラスはなんとなくローテンションな空気だった。たぶん、これも五月病が悪いのだろう。
「きょ、今日はゲーム通話できる?」
「僕は暇だから大丈夫だよ」
そんな中で僕と大倉くんはいつも通りゲームの話をしていた。先週は通話しているうちに翌朝の方が近くなってしまったけど、それはGWだからできたのであって、普通の土日ではやってはいけなさそうだ。
その時、顔だけこちらに向けた大山さんが言う。
「うぶクンとくらサンってゲームの話よくしてるよね」
突然の介入に僕はもちろんのこと、大倉くんはとんでもなく驚いた。
「く、く、くらサン!?」
「あれー? 大倉くんって、くらサンって呼ばれてるんじゃなかった?」
「そ、そうだけど……」
「じゃあ、OKだねー」
何がOKなんだろうと思ったのは僕より大倉くんの方だろう。でも、大山さんはそういう距離の詰め方をするのだ。
そして、大山さんは更にこちらへ歩み寄る。
「実はさ、アタシも結構ゲームやるんだよ?」
「そ、そうなの!?」
「兄貴がゲーム好きだから、やってるとこ見たり、パーティー系とか協力系はやってるカンジ」
そう言われると、明莉も僕の影響でゲームはやる方だから兄弟姉妹だとそういう影響があるのかもしれない。ただ、大倉くんにとってはそれは衝撃だったようで、大山さんに上手く返す言葉が見つからないようだ。
大山さんはそんなことを気にせず話を続ける。
「それで今日は何の話だったの?」
「大倉くんと夜通話しながらゲームしようかって話」
答えられそうにない大倉くんの代わりに僕はそう言った。すると、大山さんはようやくのっそりと起き上がって
「なにそれ楽しそー アタシも参加しようかな?」
と、さらっと言った。そこで次の時間のチャイムがなったので、僕たちは話を中断した……と思っていたら大倉くんが小声で後ろから話しかけてきた。
「お、大山さん、本当に招待した方がいいのかな……?」
僕は方便だと思っていたけど、大倉くんが真剣そうに聞くので「どうだろう」と言っておいた。いや、いくらゲームをやると言ってもさっきのは方便……だよな?
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