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『俺だけのもの』
しおりを挟む「ッ、ウォルター……! もっ、ほんとにっ、いい加減にしないとっ……! ふぁっ!」
「可愛いミア。もっと。もっと聞かせて」
「んあっ……!」
ミア。君は俺の前に墜ちてくれた正真正銘の星屑だ。
あの日からずっと俺の頭に棲み着いている。
灰色だった世界がミアの輝きで彩られた。
欲しくて欲しくてたまらなかったけどでも手に入れられない女なんだって、思ってたのに。今こうして腕の中に居る。
流れ星に本気で願ってみるもんだな。
プラチナブロンドの艷やかな髪。紫水晶の瞳は潤んで、其処に映るのはただ俺の姿だけ。
それだけで、欲しくなる。
俺だけ。俺だけのもの。
「ああもうミアは何でこんなに可愛いんだ」
「分かったからぁっ……!」
ドレスから見えない場所に付けた痕。それを増やしていくたびに甘い声が漏れる。柔らかな胸を優しく手で包み込み、人差し指で先端をカリカリと弄ればより一層甘い声が跳ねた。
ミアのこんな姿を見たのは俺だけじゃないのかと考えるだけで腹が立ってくる。
俺はミアにしか見せていないのに。不公平だとは思わないか?
だからもう誰にも見せないでほしい。
俺だけのものだから。
「んっ、あっ……擦らないで……っ」
「ミアのせいでこうなってるんだから鎮めてくれないと困る」
「ほんっとに変態ッ……!」
「はぁ早く挿れたいミアの中に挿れたい一つになりたい」
俺の手から溢れる乳房とピンと立った乳首、引き締まったウエストに、妖艶な腰骨。太腿をグイと掴んで持ち上げれば指先は埋もれた。
そそり勃つ自身を蜜で溢れた割れ目にあてがい擦ると、厭らしく腰を揺らすミア。
嗚呼、君は本当に厭らしい女だな。熱のある瞳で見つめられると我慢出来ないんだ。
たまには焦らして虐めてやりたいのに、まだまだそんな余裕はない。
今はミアを全身で味わうのに精一杯なんだ。
ごめんよ。ミアしか経験したことのないこんな男で。
比べられるのは辛いから慣れるまで言わないでいて。ミアが経験してきた他の男よりもずっと丁寧に扱うから。
だからもう少し待ってて。ミアの良いところを勉強するから。誰よりも君を愛して気持ち良くするから。
ツプ──、と音を立ててミアの中に入り込めば、それだけで全身が溶けてしまいそう。
脳味噌は働くのを止めて快楽に支配された腰が激しく打ち付けている。
「あッ……! あッ……! ウォル、タ、激しッ……! んあッ……!!」
「ミア! ミア……! 愛してるミア……! 好きで好きでたまらないんだッ……!」
「やッ、イッちゃ……! やあッ! んッ、ああああッ……!!」
苦しそうに顔を歪めシーツを握り締めて、腰を反らせてきゅうきゅうと締め付けて。
大好きなミアを一瞬も逃したくないから見つめていると、目が合った。
蕩けた紫水晶がより一層俺を刺激する。
全部受け止めてほしいからミアの一番奥に白薔薇を注いだ。
意味なんて知らないとはもう言わせない。
一輪の白薔薇の意味──、私には貴女だけ、貴女に相応しいのは私。
「ッ、はっ、ああっ、んっ! ウォルタっ、まだっ、わたし子供作る気なんてっ……!」
「はあっ、はあっ、俺だってッ、まだまだミアを独占したいからっ……、ミアは避妊用の薬を飲んでるから大丈夫っ……」
「はい……!? いつ!? 何処で!? 何に!? ていうか全然大丈夫じゃないからっ……!」
「あははっ、可愛いねミア……!」
「笑うところじゃないっ……! ひあっ! なんでまた大っきくなんのよぉっ!」
「ミアが可愛いからっ……! それにそんなに締め付けられたら抑えるのなんて無理っ……!」
「ほんっと変態! 犯罪者! 大馬鹿者っ……!」
「ああミア! ミア!」
「うるっさい! んやぁっ! 何なのよっ! 童貞だったくせに童貞だったくせにぃっ!」
反抗的な目で睨まれるのも俺にとっては快感なんだよミア。
ミアの全てを愛してるから。
ミア。君を一生、いや、肉体が腐ちて滅びようとも、心から愛すると誓うよ。
明日は純白のドレスを着せられ、美しく髪を結われる。きっとその時メイドは気付くだろう。
ミアの首の後ろ、ひっそりと付けられた痕を。
俺のものだという印を。
ミアの怒った顔も、それはそれは可愛いだろうな。
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