99 / 100
不測の事態への対処で仕事の出来は変わるってもんですよね? 99
しおりを挟む
第一章 九五話
「あいつの個人的な能力は、基本的に物理攻撃のみでな。そもそも“魔法主体の対空攻撃手段”なんぞ持ち合わせちゃいないんだが...まぁ見てろ、あいつがあれをやるのは、サルバシオン首長連邦で八脚の神獣と対峙したとき以来だが...奴が“12枢機卿家筆頭”を務める理由が良く分かるぜ!」
ひざまついて両手を合わせるその姿は、敬虔で思慮深い信徒そのもので...これが聖堂の中ならばその姿は一枚の宗教画のごとき世界を醸し出したかもしれない。
だが...実際は巨大な怪獣が睥睨する傍なのだ。ともすれば状況に絶望した人間が神に縋りつく姿に見える。勿論“絶対の光を纏う者”とまで言われる男がそんな事は有り得ないだろうが...
「ヴィルヘルムさんがリンドブルムを召喚したので、メギラガロンの注意がそれていますが...あれではいつ踏みつぶされても...って、え?」
自分でも随分間の抜けた反応だったと思う。最初は見間違いかと思った。だが、次の瞬間にはハッキリと変化がモノクルに表示される。
クレオール卿の姿形は何も変わっていない。そう、姿形はだ...だが、明らかに先ほどとは違う。フルプレートアーマーを身に着けて跪いていたクレオール卿の姿が...じわじわと大きくなっているのだ。
最初は見分けがつかない程度に、大きくなるにつれてそのスピードは加速度的に増して...最後には、おそらくメギラガロンとのスケール差がほぼない程度まで巨大化してしまった!
「...僕は自分自身をこの世界の異物だと認識しているつもりでしたが...クレオール卿に比べれば、自分が随分と普通の人間だと実感しますね」
僕の反応を面白そうに眺めていたグラブフットを半目でにらみつける。
「出来れば、先ほどクレオール卿と対峙する前に教えておいて欲しかった能力ですよ...まったく」
「そう怒るなよ。あれはヤツの能力の中でも“既知者秘匿事項”に属する物でな、俺でも簡単に口にする訳にはいかねぇ類いのもんなんだよ。それにあの能力は基本的には“三柱の神獣”に関する戦闘以外じゃあ聖印が発動する。つまり、お前やグランヴィアとの件では発動しないのが解ってたのさ」
「...」
まぁグラブフットの立ち位置からすれば...知っている事を全て話す方がおかしいのか。
そしてこの場にはもう一人...グラブフット以上に立ち位置がよく分からない人物が居る。
「本当は私の仕事は、怪獣と戦う事じゃないんだけどなあ...」
そこには黒猫をつれた少女がいた。見た目は刀を一振り差している以外、この世界の標準的な旅装を纏った13~14歳に見える少女だが...この娘もまた捕らえたエルフとは別の意味で得体が知れない...
「もちろん無理強いはできませんが...」
「まぁ...とりあえず様子見だね。あの二人ならメギラガロンをかたづけちゃうかもしれないし」
カズミがそう言った時、今までこれといった動きを見せなかったメギラガロンが動いた。
今までは、揺らめく程度にしか動かしていなかった三対六枚の翼を広げ、大きく一つ...力強い羽ばたきを見せるとその巨体をふわりと浮かせた。
「な、まさか...」
完全に予想外だった。ヤツはこの場に居る者達すべてを無視して飛び去ろうとしている!
『させるか!』
既にメギラガロンよりも高所に位置していたヴィルヘルムとリンドヴルムが、背後に纏う竜巻を打ち放って牽制をかけるが...メギラガロンは巧みに三対の翼を羽ばたかせて迫り来る竜巻を全て避け、更に上昇しようと一際大きく翼を広げた...が、
『ふん!!』
僅かに動きを止めた隙を逃さずクレオール枢機卿がメギラガロンの両脚を掴み動きを封じようとする。
「なっ??!」
巨大化したクレオール卿の質量がどうなっているかは知らない...だが、その場で起こった事は、僕を含めたこの場に居る全員が理解出来なかった。いや、以前メギラガロンとの闘争において生き残ったランスロットは、その現象を把握したのかも知れないが...説明してくれるとはとても思えない。
メギラガロンはその場から更に上昇し、クレオール卿が掴んだ筈の脚はまるで幻の様にすり抜けてしまった。
{ミネルヴァ! 今の現象は? もしかしたら奴の姿は幻影なのか?}
{現在、急ピッチで映像を解析中です!}
{解析が終わり次第報告を頼む!}
{了解!}
流石ミネルヴァだが、解析が完了するまでヤツを放っておく訳にはいかない。
「グラブフットさん!! あなたの魔法なら...」
「まぁ、まてよ。あそこに居るのは世界中を見てもめったに居ない猛者達だぞ? そんな簡単に...ホレ見てみろ! やつら何か仕掛けるようだぞ!!」
そう言われて、飛び立とうとしているメギラガロンに慌てて視線を戻す...と、
『フランソワーズ!! やるぞ!!』
『了解いたしましたわ!』
二人の会話がモノクルを通して聞こえてくる。ちなみに、この音声はミネルヴァの能力で“こちらの陣営”の主要な人間全てに中継している。
指示をうけたフランソワーズ女史はクレオール枢機卿が差し伸べた右掌に飛び乗る。
その間、メギラガロンを挟んだ逆位置上空から、ヴィルヘルムが動いていた。彼からは直接見えては居ないだろうがドローンオウルを通してヤツの脚を捉え損なった事は伝わっている筈だ。
「どうやったかは知らんが...簡単に逃げられると思うなよ?!」
ヴィルヘルムが魔法の詠唱を始めると彼自身の内包する魔力に加え、竜巻となって蓄えられたリンドブルムの魔力が、混じりあい一つの巨大な積層型魔法陣を形成してゆく...
「...いと貴き者の理を宿さん!」
そして詠唱が終わった時...メギラガロンの周囲には、360°に渡ってドリルの如き形で回転しながら唸りをあげる竜巻が無数に浮遊していた。
「全方位同時に迫る瓦礫と竜巻の複合魔法だ! さあ、こいつをどうさばく? 伝説の神鳥の力を見せて貰おうか!」
その言葉と同時に周囲に浮遊していた竜巻が一斉にメギラガロンに殺到した。
「あいつの個人的な能力は、基本的に物理攻撃のみでな。そもそも“魔法主体の対空攻撃手段”なんぞ持ち合わせちゃいないんだが...まぁ見てろ、あいつがあれをやるのは、サルバシオン首長連邦で八脚の神獣と対峙したとき以来だが...奴が“12枢機卿家筆頭”を務める理由が良く分かるぜ!」
ひざまついて両手を合わせるその姿は、敬虔で思慮深い信徒そのもので...これが聖堂の中ならばその姿は一枚の宗教画のごとき世界を醸し出したかもしれない。
だが...実際は巨大な怪獣が睥睨する傍なのだ。ともすれば状況に絶望した人間が神に縋りつく姿に見える。勿論“絶対の光を纏う者”とまで言われる男がそんな事は有り得ないだろうが...
「ヴィルヘルムさんがリンドブルムを召喚したので、メギラガロンの注意がそれていますが...あれではいつ踏みつぶされても...って、え?」
自分でも随分間の抜けた反応だったと思う。最初は見間違いかと思った。だが、次の瞬間にはハッキリと変化がモノクルに表示される。
クレオール卿の姿形は何も変わっていない。そう、姿形はだ...だが、明らかに先ほどとは違う。フルプレートアーマーを身に着けて跪いていたクレオール卿の姿が...じわじわと大きくなっているのだ。
最初は見分けがつかない程度に、大きくなるにつれてそのスピードは加速度的に増して...最後には、おそらくメギラガロンとのスケール差がほぼない程度まで巨大化してしまった!
「...僕は自分自身をこの世界の異物だと認識しているつもりでしたが...クレオール卿に比べれば、自分が随分と普通の人間だと実感しますね」
僕の反応を面白そうに眺めていたグラブフットを半目でにらみつける。
「出来れば、先ほどクレオール卿と対峙する前に教えておいて欲しかった能力ですよ...まったく」
「そう怒るなよ。あれはヤツの能力の中でも“既知者秘匿事項”に属する物でな、俺でも簡単に口にする訳にはいかねぇ類いのもんなんだよ。それにあの能力は基本的には“三柱の神獣”に関する戦闘以外じゃあ聖印が発動する。つまり、お前やグランヴィアとの件では発動しないのが解ってたのさ」
「...」
まぁグラブフットの立ち位置からすれば...知っている事を全て話す方がおかしいのか。
そしてこの場にはもう一人...グラブフット以上に立ち位置がよく分からない人物が居る。
「本当は私の仕事は、怪獣と戦う事じゃないんだけどなあ...」
そこには黒猫をつれた少女がいた。見た目は刀を一振り差している以外、この世界の標準的な旅装を纏った13~14歳に見える少女だが...この娘もまた捕らえたエルフとは別の意味で得体が知れない...
「もちろん無理強いはできませんが...」
「まぁ...とりあえず様子見だね。あの二人ならメギラガロンをかたづけちゃうかもしれないし」
カズミがそう言った時、今までこれといった動きを見せなかったメギラガロンが動いた。
今までは、揺らめく程度にしか動かしていなかった三対六枚の翼を広げ、大きく一つ...力強い羽ばたきを見せるとその巨体をふわりと浮かせた。
「な、まさか...」
完全に予想外だった。ヤツはこの場に居る者達すべてを無視して飛び去ろうとしている!
『させるか!』
既にメギラガロンよりも高所に位置していたヴィルヘルムとリンドヴルムが、背後に纏う竜巻を打ち放って牽制をかけるが...メギラガロンは巧みに三対の翼を羽ばたかせて迫り来る竜巻を全て避け、更に上昇しようと一際大きく翼を広げた...が、
『ふん!!』
僅かに動きを止めた隙を逃さずクレオール枢機卿がメギラガロンの両脚を掴み動きを封じようとする。
「なっ??!」
巨大化したクレオール卿の質量がどうなっているかは知らない...だが、その場で起こった事は、僕を含めたこの場に居る全員が理解出来なかった。いや、以前メギラガロンとの闘争において生き残ったランスロットは、その現象を把握したのかも知れないが...説明してくれるとはとても思えない。
メギラガロンはその場から更に上昇し、クレオール卿が掴んだ筈の脚はまるで幻の様にすり抜けてしまった。
{ミネルヴァ! 今の現象は? もしかしたら奴の姿は幻影なのか?}
{現在、急ピッチで映像を解析中です!}
{解析が終わり次第報告を頼む!}
{了解!}
流石ミネルヴァだが、解析が完了するまでヤツを放っておく訳にはいかない。
「グラブフットさん!! あなたの魔法なら...」
「まぁ、まてよ。あそこに居るのは世界中を見てもめったに居ない猛者達だぞ? そんな簡単に...ホレ見てみろ! やつら何か仕掛けるようだぞ!!」
そう言われて、飛び立とうとしているメギラガロンに慌てて視線を戻す...と、
『フランソワーズ!! やるぞ!!』
『了解いたしましたわ!』
二人の会話がモノクルを通して聞こえてくる。ちなみに、この音声はミネルヴァの能力で“こちらの陣営”の主要な人間全てに中継している。
指示をうけたフランソワーズ女史はクレオール枢機卿が差し伸べた右掌に飛び乗る。
その間、メギラガロンを挟んだ逆位置上空から、ヴィルヘルムが動いていた。彼からは直接見えては居ないだろうがドローンオウルを通してヤツの脚を捉え損なった事は伝わっている筈だ。
「どうやったかは知らんが...簡単に逃げられると思うなよ?!」
ヴィルヘルムが魔法の詠唱を始めると彼自身の内包する魔力に加え、竜巻となって蓄えられたリンドブルムの魔力が、混じりあい一つの巨大な積層型魔法陣を形成してゆく...
「...いと貴き者の理を宿さん!」
そして詠唱が終わった時...メギラガロンの周囲には、360°に渡ってドリルの如き形で回転しながら唸りをあげる竜巻が無数に浮遊していた。
「全方位同時に迫る瓦礫と竜巻の複合魔法だ! さあ、こいつをどうさばく? 伝説の神鳥の力を見せて貰おうか!」
その言葉と同時に周囲に浮遊していた竜巻が一斉にメギラガロンに殺到した。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
魔力は最強だが魔法が使えぬ残念王子の転生者、宇宙船を得てスペオペ世界で個人事業主になる。
なつきコイン
SF
剣と魔法と宇宙船 ~ファンタジーな世界に転生したと思っていたが、実はスペースオペラな世界だった~
第三王子のセイヤは、引きこもりの転生者である。
転生ボーナスを魔力に極振りしたら、魔力が高過ぎて魔法が制御できず、残念王子と呼ばれ、ショックでそのまま、前世と同じように引きこもりになってしまった。
ある時、業を煮やした国王の命令で、セイヤは宝物庫の整理に行き、そこで、謎の球体をみつける。
試しに、それに魔力を込めると、宇宙に連れ出されてしまい、宇宙船を手に入れることになる。
セイヤの高過ぎる魔力は、宇宙船を動かすのにはぴったりだった。
連れて行かれたドックで、アシスタントのチハルを買うために、借金をしたセイヤは、個人事業主として宇宙船を使って仕事を始めることにする。
一方、セイヤの婚約者であるリリスは、飛んでいったセイヤを探して奔走する。
第三部完結
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる