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不測の事態への対処で仕事の出来は変わるってもんですよね? 94
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第一章 九十話
「.....仕方ありませんね....“パワハラ上司”は気に入りませんが、現状を無視する訳にもいかないようですね....」
さあココが正念場だな.....
正直なところ....元々アルバ地方の独立を勝ち取る為に手を貸したのは....自分が、なるべく目立たずに“元の次元に帰る為の橋頭堡”を構築しつつ(トライセン王国には悪いが....)“次元連結”の捜索拠点にする為だった。
ところが実際は....したくもない戦闘や政治的な干渉に巻き込まれ(自業自得の感もあるが....)今も足元にスパークを走らせながら眼前に浮遊する....元の世界の常識から考えたら“冗談の様な男”と、自分には関わりない事で争うハメになっている。
「ほう? それは私の提案を受けると判断してもいいのかな?」
「....早とちりされては困りますね....まあ、条件次第....という所でしょうか」
若干の疲れを感じつつ....僅かな時間を稼ぐ為に会話を続ける。一瞬だけ周囲に視線を飛ばすと、周囲は既に日が傾き始めていて、上空のココはまだしも、地上では既に日が翳り始めているだろう....エルグラン山脈をかすめる様にして届く陽光もそう長くは保つまい....
「? 今更何を....いや、君のスキルは確かに貴重で得難い物だ。自主的に従ってくれるならば相応の見返りは約束しても良いが....条件とは何かね?」
男は、訝しげな表情をしながらも、こちらの話に乗ってきた。
さて....今まで関わり合った人々を見捨てるのも“後味の悪い事”になりそうだし....さりとて、この世界の行く末に対して“物騒な”物言いをする男を“放って置く”のもためらわれる。
(やはりヤバい橋を渡るしかないか....)
{ミネルヴァ!! あれをやる! 構築にどれ位かかる?}
事態の収集をはかるべく、モノクルを通してミネルヴァに新たな魔法構文の構築を頼む。それは、この戦いに入る前に、切り札として開発していた魔法の一つなのだが....
{主殿! 今の魔力量では、指示された魔法を構築するのにかなりの危険を伴います! 失敗すればそれこそ....}
{先程の竜翼魔鶏戦で、溜め込んだ魔力をつぎ込んだのは解っているさ....今はとりあえず全力でエネルギー粒子を集積しながら構築を進めてくれ....}
{....了解致しました....}
「人類の滅亡云々は取り敢えず置いておきますが....そうですね、僕があなたがたに協力を約束する代わりに、グランヴィアへの神獣核の設置を認める....というのはどうです?」
「何を言うかと思えば....コアの奪還は我等の最低条件....いや、下に居るランスロット師はさほど重視してはおられんが....いずれにしろその条件は通らん。先の質問と同様に理由は説明出来んがね」
「つまりあなた方は“人類の事”は考えられても....“グランヴィアの事”は、考慮に値しないと言う訳ですか....」
「やはり君とは分かり合えんようだな....もう良かろう?」
「そうですか....仕方ありませんね」
{ミネルヴァ?}
{構築は完了しておりますが....やはり起動には魔力の残量に不安があります! 起動出来ても我々の状態維持に支障が出る可能性が有ります!}
{仕方ないな....}
ほんの一瞬....目を閉じて皆の顔を思い出す....全くこんな事になるならヴィルヘルムさんに暴風の翼竜王のコントロールを返すんじゃなかったか....いや今更だな。
{構わない! 起動してくれ!}
{グッ....了解しました! 第三封印空間全解放、魔力回路全接続、擬似魔力体再構成、擬似封印空間構築!!}
男は、既にその両の掌を頭上に掲げ、魔力を集積しながら魔法構文を走らせている。複雑な城塞を彷彿とさせるそれは、どうみても簡単に防げる様な代物とは思えない....しかも魔法障壁を同時に起動して、こちらに対する備えも怠っていない。
「先程の魔法とは違って、今度の魔法は君の命には配慮していない。全力で防がなければ君は文字通りチリになってグランヴィアへ降り注ぐだろう....覚悟は出来たか?」
「....僕が必要だったのでは?」
「だから全力で防げと言っているのさ! 行くぞ!! 〔轟き響く疾風と千雷!!〕」
「あなた方にどんな理由が在ろうとも....こちらも引けない訳があります!! ミネルヴァ!!」
{何時でもいけます!!}
男の構築した“ある種の城塞”を想わせる魔法構文に魔力が疾り、周囲の全てを巻き込んで魔法が完成する....正にその寸前、こちらの構築も完成する!
「神獣召喚!! 倶利伽羅龍王!!」
ーーーーーーーーーー
障壁を纏うと共にスパークは全身を覆い隠し、頭上に構築した複雑極まる魔法構文の全てに魔力を行き渡らせる....
「先程の魔法とは違って、今度の魔法は君の命には配慮していない。全力で防がなければ君は文字通りチリになってグランヴィアへ降り注ぐだろう....覚悟は出来たか?」
恐らくこちらの提案に乗ってこない事は解っている....まぁ構わない....こんな物は様式美の様な物だ....
案の定、何らかの魔法を構築しているようだが....こちらの魔法は“指定範囲”全てに、瞬時に雷撃魔法と暴風魔法を満たす....風で行動を阻害され、雷撃は生体を瞬時に焼き尽くす。
「...行くぞ!! 〔轟き響く疾風と千雷!!〕」
モノクルの男....カナタとか呼ばれていた男を中心に半径250Mを数える球体型結界が起動する。その中で自分を除いた全ての範囲の空気に振動が起こり....そよ風かと思われる微かな風のざわめきは、次の瞬間には、それこそ一歩たりとも動けない風の濁流に姿を変えた。
まるで“液体”かと見まがう風の濁流が、各々の流体をこすりあわせると、風の奔流は自ずと高電圧の雷を帯電し、その全ては結界の中心に位置する対象に集束する!....直前にヤツが何かを叫んだ!?
「神獣召喚!! 倶利伽羅龍王!!」
何らかの魔法を詠唱する....その瞬間....奴の背後に現れた直径5M程の光るもやから現れたのは....
「....なんだ? あれは??」
そこから現れたのは....自らの知識に照らしても、見たことの無い奇妙な魔獣の姿だった。
その頭部は....竜を思わせる。その体躯は深く熟成したワインを....いや、あれは....それよりも赫灼と輝く深い赤だ。それぞれ4対の異なる大きさの角と、凶悪な牙を揃える顎を持った竜の頭部に....黒猫目石の瞳は暗く輝く溶鉱炉を思わせる。そう、確かに頭部は竜....なのだが、
「なんだ? あの体は....まるで蛇じゃないか?」
その奇妙な魔獣は....のたうつ大蛇を思わせる長大な胴体に、一筋の銀灰色の体毛を備え、ほんの飾りに過ぎないと言わんばかりの腕と足を備えていた。
現れた魔獣は、鎌首をもたげる大蛇の如く彼の背後から天に向かって伸び上がりつつ、その頭部に燃え盛る“溶鉱炉の如き瞳”が、こちらを睥睨している。
「何を呼び出したかは知らんが....精々50M程の召喚獣で....今更どうにかなると思うか? 共に雷に焼かれ、風に砕かれて塵となるがいい!!」
ヤツに向けていた暴風と雷を、背後に現れた竜もどき(?)にも向ける! そもそも人間一人に使うには広範囲過ぎる魔法なのだが....
ヤツの転移魔法はその構造上、広範囲の魔力攪乱で起動を妨害出来る可能性が高い....それが、この“超高出力広範囲魔法”を選択した理由の一つだ。つまり余剰の出力を別の対象に向けるなど造作もない....のだが、
「なんだ?? 風と雷が....消滅しただと?!」
「無駄です.... あらゆる災厄を切り裂く“利剣の力”を宿す倶利伽羅龍王は、不動明王の化身! 彼の前では邪悪な魔法の力などその存在すら許されません!」
「.....仕方ありませんね....“パワハラ上司”は気に入りませんが、現状を無視する訳にもいかないようですね....」
さあココが正念場だな.....
正直なところ....元々アルバ地方の独立を勝ち取る為に手を貸したのは....自分が、なるべく目立たずに“元の次元に帰る為の橋頭堡”を構築しつつ(トライセン王国には悪いが....)“次元連結”の捜索拠点にする為だった。
ところが実際は....したくもない戦闘や政治的な干渉に巻き込まれ(自業自得の感もあるが....)今も足元にスパークを走らせながら眼前に浮遊する....元の世界の常識から考えたら“冗談の様な男”と、自分には関わりない事で争うハメになっている。
「ほう? それは私の提案を受けると判断してもいいのかな?」
「....早とちりされては困りますね....まあ、条件次第....という所でしょうか」
若干の疲れを感じつつ....僅かな時間を稼ぐ為に会話を続ける。一瞬だけ周囲に視線を飛ばすと、周囲は既に日が傾き始めていて、上空のココはまだしも、地上では既に日が翳り始めているだろう....エルグラン山脈をかすめる様にして届く陽光もそう長くは保つまい....
「? 今更何を....いや、君のスキルは確かに貴重で得難い物だ。自主的に従ってくれるならば相応の見返りは約束しても良いが....条件とは何かね?」
男は、訝しげな表情をしながらも、こちらの話に乗ってきた。
さて....今まで関わり合った人々を見捨てるのも“後味の悪い事”になりそうだし....さりとて、この世界の行く末に対して“物騒な”物言いをする男を“放って置く”のもためらわれる。
(やはりヤバい橋を渡るしかないか....)
{ミネルヴァ!! あれをやる! 構築にどれ位かかる?}
事態の収集をはかるべく、モノクルを通してミネルヴァに新たな魔法構文の構築を頼む。それは、この戦いに入る前に、切り札として開発していた魔法の一つなのだが....
{主殿! 今の魔力量では、指示された魔法を構築するのにかなりの危険を伴います! 失敗すればそれこそ....}
{先程の竜翼魔鶏戦で、溜め込んだ魔力をつぎ込んだのは解っているさ....今はとりあえず全力でエネルギー粒子を集積しながら構築を進めてくれ....}
{....了解致しました....}
「人類の滅亡云々は取り敢えず置いておきますが....そうですね、僕があなたがたに協力を約束する代わりに、グランヴィアへの神獣核の設置を認める....というのはどうです?」
「何を言うかと思えば....コアの奪還は我等の最低条件....いや、下に居るランスロット師はさほど重視してはおられんが....いずれにしろその条件は通らん。先の質問と同様に理由は説明出来んがね」
「つまりあなた方は“人類の事”は考えられても....“グランヴィアの事”は、考慮に値しないと言う訳ですか....」
「やはり君とは分かり合えんようだな....もう良かろう?」
「そうですか....仕方ありませんね」
{ミネルヴァ?}
{構築は完了しておりますが....やはり起動には魔力の残量に不安があります! 起動出来ても我々の状態維持に支障が出る可能性が有ります!}
{仕方ないな....}
ほんの一瞬....目を閉じて皆の顔を思い出す....全くこんな事になるならヴィルヘルムさんに暴風の翼竜王のコントロールを返すんじゃなかったか....いや今更だな。
{構わない! 起動してくれ!}
{グッ....了解しました! 第三封印空間全解放、魔力回路全接続、擬似魔力体再構成、擬似封印空間構築!!}
男は、既にその両の掌を頭上に掲げ、魔力を集積しながら魔法構文を走らせている。複雑な城塞を彷彿とさせるそれは、どうみても簡単に防げる様な代物とは思えない....しかも魔法障壁を同時に起動して、こちらに対する備えも怠っていない。
「先程の魔法とは違って、今度の魔法は君の命には配慮していない。全力で防がなければ君は文字通りチリになってグランヴィアへ降り注ぐだろう....覚悟は出来たか?」
「....僕が必要だったのでは?」
「だから全力で防げと言っているのさ! 行くぞ!! 〔轟き響く疾風と千雷!!〕」
「あなた方にどんな理由が在ろうとも....こちらも引けない訳があります!! ミネルヴァ!!」
{何時でもいけます!!}
男の構築した“ある種の城塞”を想わせる魔法構文に魔力が疾り、周囲の全てを巻き込んで魔法が完成する....正にその寸前、こちらの構築も完成する!
「神獣召喚!! 倶利伽羅龍王!!」
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障壁を纏うと共にスパークは全身を覆い隠し、頭上に構築した複雑極まる魔法構文の全てに魔力を行き渡らせる....
「先程の魔法とは違って、今度の魔法は君の命には配慮していない。全力で防がなければ君は文字通りチリになってグランヴィアへ降り注ぐだろう....覚悟は出来たか?」
恐らくこちらの提案に乗ってこない事は解っている....まぁ構わない....こんな物は様式美の様な物だ....
案の定、何らかの魔法を構築しているようだが....こちらの魔法は“指定範囲”全てに、瞬時に雷撃魔法と暴風魔法を満たす....風で行動を阻害され、雷撃は生体を瞬時に焼き尽くす。
「...行くぞ!! 〔轟き響く疾風と千雷!!〕」
モノクルの男....カナタとか呼ばれていた男を中心に半径250Mを数える球体型結界が起動する。その中で自分を除いた全ての範囲の空気に振動が起こり....そよ風かと思われる微かな風のざわめきは、次の瞬間には、それこそ一歩たりとも動けない風の濁流に姿を変えた。
まるで“液体”かと見まがう風の濁流が、各々の流体をこすりあわせると、風の奔流は自ずと高電圧の雷を帯電し、その全ては結界の中心に位置する対象に集束する!....直前にヤツが何かを叫んだ!?
「神獣召喚!! 倶利伽羅龍王!!」
何らかの魔法を詠唱する....その瞬間....奴の背後に現れた直径5M程の光るもやから現れたのは....
「....なんだ? あれは??」
そこから現れたのは....自らの知識に照らしても、見たことの無い奇妙な魔獣の姿だった。
その頭部は....竜を思わせる。その体躯は深く熟成したワインを....いや、あれは....それよりも赫灼と輝く深い赤だ。それぞれ4対の異なる大きさの角と、凶悪な牙を揃える顎を持った竜の頭部に....黒猫目石の瞳は暗く輝く溶鉱炉を思わせる。そう、確かに頭部は竜....なのだが、
「なんだ? あの体は....まるで蛇じゃないか?」
その奇妙な魔獣は....のたうつ大蛇を思わせる長大な胴体に、一筋の銀灰色の体毛を備え、ほんの飾りに過ぎないと言わんばかりの腕と足を備えていた。
現れた魔獣は、鎌首をもたげる大蛇の如く彼の背後から天に向かって伸び上がりつつ、その頭部に燃え盛る“溶鉱炉の如き瞳”が、こちらを睥睨している。
「何を呼び出したかは知らんが....精々50M程の召喚獣で....今更どうにかなると思うか? 共に雷に焼かれ、風に砕かれて塵となるがいい!!」
ヤツに向けていた暴風と雷を、背後に現れた竜もどき(?)にも向ける! そもそも人間一人に使うには広範囲過ぎる魔法なのだが....
ヤツの転移魔法はその構造上、広範囲の魔力攪乱で起動を妨害出来る可能性が高い....それが、この“超高出力広範囲魔法”を選択した理由の一つだ。つまり余剰の出力を別の対象に向けるなど造作もない....のだが、
「なんだ?? 風と雷が....消滅しただと?!」
「無駄です.... あらゆる災厄を切り裂く“利剣の力”を宿す倶利伽羅龍王は、不動明王の化身! 彼の前では邪悪な魔法の力などその存在すら許されません!」
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