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ライミリ精霊信仰国編(ライミリ編)
180. 一心、一日って24時間しかないんだよ。
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少し時間がたって………。
一通り暴れ終えたのだろう。
一心から、また連絡が入った。
(「もしもし、マスター聞こえていますか?」)
「聞こえているよ。さて、改めて状況でも確認するかい?どうせ、ニアとか殿下達がいる部屋にいるんだろう?」
(「さすがですね。こちらにはニアと殿下、騎士団長2名、赤の副騎士団長ザール=スガリト、氷と水の精霊王がおります。」)
………?スガリトってだれっけ。
(「宿屋の主人兼、スガリト商店の当主ですよ。お忘れですか、マスター?」)
「ああ、思い出した。精霊に関する情報がちゃんと持ててた人だったっけ。」
(「ええ、その通りです。赤の副騎士団長とたまたま王城で会いまして、今では殿下たちの教育をお願いしております。貴族達の所属する派閥の情報は、彼のほうが持っていますから。」)
「さすがに今は必要なものしか集めていないからね。しょうがない。頼りにさせてもらおう。」
(「また、青の副騎士団長とも面会しました。夜会当日の警備状況の確認の後、令嬢達のドレス回収について話し合いました。」)
おい…
(なんで私より先に話し合いができてるんだ。)
ちょっとぶすくれながら、一心の報告に耳を傾ける。
……令嬢たちのドレス回収が始まった。夜会当日の警備体制、動き、担当者と所属派閥……。
(「最後に、ザールを通じてスガリト商店から食器やカトラリーをいただきました。報告は以上です。」)
「了解。いろいろありがとうね。少し休みな。」
(「休憩は夜会が終わりましたらまとめていただきます。それまでは、マスターの代役としてどうぞお使いください。」)
「私は食事も含めいて要らないって言ったじゃん。」
(「忙しい時ほど2時間の睡眠と2食の食事が必要、そうおっしゃったのはマスターですよ。」)
「…………。」
返す言葉もない。
しかし、山積みのタスクと足りない時間の中でどうやって食事の時間を作れというのだろう。
っていうか細かく言えば、まだまだやることはあるよね?
そんな考えを見透かしたように、一心は続ける。
(「ひとまず明日からは陛下自身に執務を行っていただきましょう。私が終えたものがほとんどですが、ご自身で確認していただかなくてはなりません。動けるのであれば動いていただいて、さっさと偽物にはご退場願いましょう。それだけで時間は稼げます。また先ほど申し上げました様に赤の副騎士団長と話し合いを行いましたので、その報告書をお渡しいたします。話し合いの代わりにこれで我慢なさってください。マスターが一番気にされるマナーなどは、食事の際陛下に見ていただけるよう手配いたしますので、食事と同時に学んでください。」)
ホァ………?
(「頑張ってくださいね、マスター。」)
「やだ無理どうにかして。」
(「フッ…ご冗談を。」)
待て待て待て待って?
待って!?
「……一心、私が夜会までにやらなければいけないことは?」
(「まず情報を叩きこんでいただきます。次に誘拐される準備、監禁場所の下見、連絡手段の確立と監禁場所から夜会会場までの最短ルートを頭に入れてください。ああ、それとアレやるんですか?」)
「うん。」
(「じゃあ関連事項も考えてくださいね。」)
「いやえっぐ。三日後の夜に夜会で、もう午後だよ?」
(「その通りですね。頑張ってください。」)
嘘じゃん………
………
明日と明後日だけ、一日30時間になりません?
あ、無理?
ですよねー……。
一通り暴れ終えたのだろう。
一心から、また連絡が入った。
(「もしもし、マスター聞こえていますか?」)
「聞こえているよ。さて、改めて状況でも確認するかい?どうせ、ニアとか殿下達がいる部屋にいるんだろう?」
(「さすがですね。こちらにはニアと殿下、騎士団長2名、赤の副騎士団長ザール=スガリト、氷と水の精霊王がおります。」)
………?スガリトってだれっけ。
(「宿屋の主人兼、スガリト商店の当主ですよ。お忘れですか、マスター?」)
「ああ、思い出した。精霊に関する情報がちゃんと持ててた人だったっけ。」
(「ええ、その通りです。赤の副騎士団長とたまたま王城で会いまして、今では殿下たちの教育をお願いしております。貴族達の所属する派閥の情報は、彼のほうが持っていますから。」)
「さすがに今は必要なものしか集めていないからね。しょうがない。頼りにさせてもらおう。」
(「また、青の副騎士団長とも面会しました。夜会当日の警備状況の確認の後、令嬢達のドレス回収について話し合いました。」)
おい…
(なんで私より先に話し合いができてるんだ。)
ちょっとぶすくれながら、一心の報告に耳を傾ける。
……令嬢たちのドレス回収が始まった。夜会当日の警備体制、動き、担当者と所属派閥……。
(「最後に、ザールを通じてスガリト商店から食器やカトラリーをいただきました。報告は以上です。」)
「了解。いろいろありがとうね。少し休みな。」
(「休憩は夜会が終わりましたらまとめていただきます。それまでは、マスターの代役としてどうぞお使いください。」)
「私は食事も含めいて要らないって言ったじゃん。」
(「忙しい時ほど2時間の睡眠と2食の食事が必要、そうおっしゃったのはマスターですよ。」)
「…………。」
返す言葉もない。
しかし、山積みのタスクと足りない時間の中でどうやって食事の時間を作れというのだろう。
っていうか細かく言えば、まだまだやることはあるよね?
そんな考えを見透かしたように、一心は続ける。
(「ひとまず明日からは陛下自身に執務を行っていただきましょう。私が終えたものがほとんどですが、ご自身で確認していただかなくてはなりません。動けるのであれば動いていただいて、さっさと偽物にはご退場願いましょう。それだけで時間は稼げます。また先ほど申し上げました様に赤の副騎士団長と話し合いを行いましたので、その報告書をお渡しいたします。話し合いの代わりにこれで我慢なさってください。マスターが一番気にされるマナーなどは、食事の際陛下に見ていただけるよう手配いたしますので、食事と同時に学んでください。」)
ホァ………?
(「頑張ってくださいね、マスター。」)
「やだ無理どうにかして。」
(「フッ…ご冗談を。」)
待て待て待て待って?
待って!?
「……一心、私が夜会までにやらなければいけないことは?」
(「まず情報を叩きこんでいただきます。次に誘拐される準備、監禁場所の下見、連絡手段の確立と監禁場所から夜会会場までの最短ルートを頭に入れてください。ああ、それとアレやるんですか?」)
「うん。」
(「じゃあ関連事項も考えてくださいね。」)
「いやえっぐ。三日後の夜に夜会で、もう午後だよ?」
(「その通りですね。頑張ってください。」)
嘘じゃん………
………
明日と明後日だけ、一日30時間になりません?
あ、無理?
ですよねー……。
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