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ライミリ精霊信仰国編(ライミリ編)
87.第二回作戦会議
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そうして今、再び来た4人。正直、気の弱いこの国王は会議に必要ないが、国王だからな。仕方ないか。
相変わらず弱気な国王は放っておき、殿下と話を進める。
「先日ご依頼いただきました公爵との会合ですが、場所と日時が一度決定いたしました。明日の昼頃を予定しております。何か、不都合はございますか?」
「かまいません。」
即答した一心に、ジトッとした目を向けて口を開く。
「……なんで一心が答えるのかなー?」
「おや、月の予定すら把握していないマスターから異論があるのですか?」
「イイエアリマセン。」
「なら問題ありませんね。カリストロ殿下、明日の昼ですね。こちらで予定を調整しますので、その予定で進めてください。」
そう返した一心に、苦笑して了承をする殿下。
「この会合は非公式のため、記録は残りません。出席するのは陛下を除いた私達と公爵家の当主です。私達の説明は省きますが、セルバ公爵家から当主オガリス。ヤドゥール公爵家から当主マフィックスが参加いたします。」
「ヤドゥール=マフィックスって宰相でしょう?忙しいでしょうに調整できたんですか。」
(意訳 国王アホなんだから忙しいでしょ?国政大丈夫?)
「大丈夫です。こちらが最優先ですので。」
(意訳 国が滅ぶよりいいです。一番頭がキレる人に相手させないと後が大変ですから。だから滅ぼさないで!)
「なるほど。そちらも大変ですねぇ。」
(馬鹿とアホの国ですか。まともな君らと公爵大変だねぇ。)
しばし目を合わせ、まだ国が滅ぶ可能性があると思ったのだろう。
「……………。」
目をギュッとつむって、少し経った後こちらを見て話を進めた。
「次に、王家からの命令として緑のドレスの処分を命じました。また、精霊妃以外が緑を纏った場合、罰を与え、世界樹ウィール様を含め精霊王達の報復を王家は認めるとも。しかし、伯爵家も含め貴族の家内調査は行っておりませんので、隠し持つことは可能です。」
「精霊妃以外、とは考えましたね。そう通達を出せば、自分を精霊妃と信じている者たちは堂々と緑のドレスを纏い、自らが搾取している精霊を連れてくるでしょう。動きやすくて助かります。」
「息子の案が少しでもお役に立てているようで、安心いたしました。」
………うん。国王君ちょーっと黙っていようか?邪魔。
「殿下、こちらで伯爵家以外の緑のドレスは破棄しますね。伯爵家を残せば、自分たちが本物の精霊妃だからだと声を上げて、自ら噂を流すでしょう。そのうわさが広まれば広まるほど、偽物だと分かった時により噂が早く広まるから自爆してもらいましょう。」
事もなく言えば、不思議そうにしているヤドゥールと目が合う。
「どうかしましたか?」
「いえ、その……。精霊妃様がおられた世界でもこうして策を練っていたのですか?」
慣れているように見えた、と続ける騎士。
それなりに黒いことに関わっているためか、観察眼は鍛えられたようでなにより。
相変わらず弱気な国王は放っておき、殿下と話を進める。
「先日ご依頼いただきました公爵との会合ですが、場所と日時が一度決定いたしました。明日の昼頃を予定しております。何か、不都合はございますか?」
「かまいません。」
即答した一心に、ジトッとした目を向けて口を開く。
「……なんで一心が答えるのかなー?」
「おや、月の予定すら把握していないマスターから異論があるのですか?」
「イイエアリマセン。」
「なら問題ありませんね。カリストロ殿下、明日の昼ですね。こちらで予定を調整しますので、その予定で進めてください。」
そう返した一心に、苦笑して了承をする殿下。
「この会合は非公式のため、記録は残りません。出席するのは陛下を除いた私達と公爵家の当主です。私達の説明は省きますが、セルバ公爵家から当主オガリス。ヤドゥール公爵家から当主マフィックスが参加いたします。」
「ヤドゥール=マフィックスって宰相でしょう?忙しいでしょうに調整できたんですか。」
(意訳 国王アホなんだから忙しいでしょ?国政大丈夫?)
「大丈夫です。こちらが最優先ですので。」
(意訳 国が滅ぶよりいいです。一番頭がキレる人に相手させないと後が大変ですから。だから滅ぼさないで!)
「なるほど。そちらも大変ですねぇ。」
(馬鹿とアホの国ですか。まともな君らと公爵大変だねぇ。)
しばし目を合わせ、まだ国が滅ぶ可能性があると思ったのだろう。
「……………。」
目をギュッとつむって、少し経った後こちらを見て話を進めた。
「次に、王家からの命令として緑のドレスの処分を命じました。また、精霊妃以外が緑を纏った場合、罰を与え、世界樹ウィール様を含め精霊王達の報復を王家は認めるとも。しかし、伯爵家も含め貴族の家内調査は行っておりませんので、隠し持つことは可能です。」
「精霊妃以外、とは考えましたね。そう通達を出せば、自分を精霊妃と信じている者たちは堂々と緑のドレスを纏い、自らが搾取している精霊を連れてくるでしょう。動きやすくて助かります。」
「息子の案が少しでもお役に立てているようで、安心いたしました。」
………うん。国王君ちょーっと黙っていようか?邪魔。
「殿下、こちらで伯爵家以外の緑のドレスは破棄しますね。伯爵家を残せば、自分たちが本物の精霊妃だからだと声を上げて、自ら噂を流すでしょう。そのうわさが広まれば広まるほど、偽物だと分かった時により噂が早く広まるから自爆してもらいましょう。」
事もなく言えば、不思議そうにしているヤドゥールと目が合う。
「どうかしましたか?」
「いえ、その……。精霊妃様がおられた世界でもこうして策を練っていたのですか?」
慣れているように見えた、と続ける騎士。
それなりに黒いことに関わっているためか、観察眼は鍛えられたようでなにより。
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