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精霊達の土地編
28.脱線していく話
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「さて、本題に戻ってもよろしいでしょうか?一番近い役目の内容と、その日までに覚えることを教えてください。」
「あ、ああ分かった。えっとね……次は人の子との会合が一年後にあったかな?光の柱が立った日の翌日の一年後だったはずだよ。」
「ウィール様お気を確かに。人の子との会合は翌日の二月後ですよ。それまでには姫が公式の場で着る用の緑のドレスとマナー、精霊と人間の歴史を学んでもらわないといけません。」
「緑のドレスには何か意味が?」
「緑色の洋服は精霊妃しか着られぬ色です。精霊達に愛された印ですからのう。」
フォルじいはいったん区切ると、静かな怒りをにじませて続ける。
「じゃが、近年は緑の意味を忘れた愚かな人の子達がその緑を身につけておる。上級下級精霊関係なく精霊達は静かに怒りを燃やしておる。むろん、わしらもじゃ。」
そういうと、精霊王達は今日の夕飯を話すような、ごく自然な様子で怒りに染まった口を開く。
「ふふっ、たまに見に行く人の子のパーティーにも緑を着る者がいるのよねぇ~。この前なんかイラついて素っ裸にしてやったわ。」
「ほう、アーシェ次は私も呼んでくれ。次は私が水で沈めてくれよう。」
「アーシェもですか!わらわも怒りのあまりつい、雷を落として建物を壊したことが……。お恥ずかしいですわ!」
「僕はねー、緑の服全部切っちゃった!だって姫のための色だよ?メッ!ってしたの!」
おいおい、嬉しそうになに話してんの。呆れ混じりに諫める。
「四人とも何やってんの。フォルじいも叱ってやって。」
「姫の言う通りですぞ四人とも。直接攻撃するのではなく、人の子にバレないように建物を脆弱にするぐらいにとどめておきなさい。」
フォルじい?!違うよ、違うからね!
「ダーネス、リーンフォル様を見習って私達は悪夢でも見せましょう。」
「それはいいな。伝承すら遺し忘れたやつらに愚かさを突き付けてやろう。」
「その考え、俺にも協力させてくれないか?二人の力を込めた魔術具で継続的に悪夢を見せられるようにできるかと思うんだ。」
「ではアイセンも含めて悪夢を届けるとしましょう。」
………何やってんだ本当に。まぁ、ばれなきゃいいか。
「ほどほどにね、皆。あと大問題にならないようにしてね。」
「マスターも同じようにお願いします。」
「何のことかなニア。」
ニアの無言の視線にも知らん顔しておく。皆の報復優しいな~なんて思ったことは秘密だ。
丸く収まっていく空気になった時、イアは言い放った
「そういえばペカニブルの奴らはニアに命令して体を求めたんだったかな。姫は大丈夫だったか?姫の男装は上手だから大丈夫だったとは思うんだが、気になってな。」
……イア~今じゃないよそれ~。ほら見ろまたブリザードが~………ウィール様にまで広がっているのは何で?
そのウィール様は私にはまだ見えない下級精霊達に頼んだのか、テーブルの上にはフルーツが次々と乗せられていく。
そのフルーツの一つを軽く手を振ることで食べられるように切り、私に差し出し一言。
「そうそう、ペカニブルでは三日間食事や水分取れなかったんでしょ?ここのフルーツや野菜は僕の祝福や精霊たちの加護いっぱいでとてもおいしいから、いっぱいお食べ。」
とってもいい笑顔ですね!引きつる頬を隠して聞く。
「なんで知っているんでしょうか。」
「私の友人には、神も多いってことさ。」
神様―――――!!!情報管理はしっかりしてくださいよ!伝えちゃダメな人でしょうが!
「マスター、諦めた方がよろしいかと。」
何かを悟ったような顔でフルーツをお皿に盛り付け、すっと渡したニア。
……爆弾が降り注ぎ、ブリザードが吹き荒れる中、食べたフルーツはとってもおいしかったです。
……………本題に入りたい。
「あ、ああ分かった。えっとね……次は人の子との会合が一年後にあったかな?光の柱が立った日の翌日の一年後だったはずだよ。」
「ウィール様お気を確かに。人の子との会合は翌日の二月後ですよ。それまでには姫が公式の場で着る用の緑のドレスとマナー、精霊と人間の歴史を学んでもらわないといけません。」
「緑のドレスには何か意味が?」
「緑色の洋服は精霊妃しか着られぬ色です。精霊達に愛された印ですからのう。」
フォルじいはいったん区切ると、静かな怒りをにじませて続ける。
「じゃが、近年は緑の意味を忘れた愚かな人の子達がその緑を身につけておる。上級下級精霊関係なく精霊達は静かに怒りを燃やしておる。むろん、わしらもじゃ。」
そういうと、精霊王達は今日の夕飯を話すような、ごく自然な様子で怒りに染まった口を開く。
「ふふっ、たまに見に行く人の子のパーティーにも緑を着る者がいるのよねぇ~。この前なんかイラついて素っ裸にしてやったわ。」
「ほう、アーシェ次は私も呼んでくれ。次は私が水で沈めてくれよう。」
「アーシェもですか!わらわも怒りのあまりつい、雷を落として建物を壊したことが……。お恥ずかしいですわ!」
「僕はねー、緑の服全部切っちゃった!だって姫のための色だよ?メッ!ってしたの!」
おいおい、嬉しそうになに話してんの。呆れ混じりに諫める。
「四人とも何やってんの。フォルじいも叱ってやって。」
「姫の言う通りですぞ四人とも。直接攻撃するのではなく、人の子にバレないように建物を脆弱にするぐらいにとどめておきなさい。」
フォルじい?!違うよ、違うからね!
「ダーネス、リーンフォル様を見習って私達は悪夢でも見せましょう。」
「それはいいな。伝承すら遺し忘れたやつらに愚かさを突き付けてやろう。」
「その考え、俺にも協力させてくれないか?二人の力を込めた魔術具で継続的に悪夢を見せられるようにできるかと思うんだ。」
「ではアイセンも含めて悪夢を届けるとしましょう。」
………何やってんだ本当に。まぁ、ばれなきゃいいか。
「ほどほどにね、皆。あと大問題にならないようにしてね。」
「マスターも同じようにお願いします。」
「何のことかなニア。」
ニアの無言の視線にも知らん顔しておく。皆の報復優しいな~なんて思ったことは秘密だ。
丸く収まっていく空気になった時、イアは言い放った
「そういえばペカニブルの奴らはニアに命令して体を求めたんだったかな。姫は大丈夫だったか?姫の男装は上手だから大丈夫だったとは思うんだが、気になってな。」
……イア~今じゃないよそれ~。ほら見ろまたブリザードが~………ウィール様にまで広がっているのは何で?
そのウィール様は私にはまだ見えない下級精霊達に頼んだのか、テーブルの上にはフルーツが次々と乗せられていく。
そのフルーツの一つを軽く手を振ることで食べられるように切り、私に差し出し一言。
「そうそう、ペカニブルでは三日間食事や水分取れなかったんでしょ?ここのフルーツや野菜は僕の祝福や精霊たちの加護いっぱいでとてもおいしいから、いっぱいお食べ。」
とってもいい笑顔ですね!引きつる頬を隠して聞く。
「なんで知っているんでしょうか。」
「私の友人には、神も多いってことさ。」
神様―――――!!!情報管理はしっかりしてくださいよ!伝えちゃダメな人でしょうが!
「マスター、諦めた方がよろしいかと。」
何かを悟ったような顔でフルーツをお皿に盛り付け、すっと渡したニア。
……爆弾が降り注ぎ、ブリザードが吹き荒れる中、食べたフルーツはとってもおいしかったです。
……………本題に入りたい。
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