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異世界 阿呆の国編
18.名前
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沈黙を呼んだ一心だったが、その沈黙も一心が追い払った。
「……………マスター、いったん上官のことは置いておきましょう。森の精霊王、マスターが行う最初の役目とは何ですか。」
「最初は、精霊妃がこの地に来たことを知らせる精霊の柱を立てることじゃ。世界樹様がおられる地で、自身と契約している精霊王たちの力で柱を立て、人間達に姫が来たことを知らせる。」
「ではまず契約からだな。どうやって行えば、いや、お前たちは契約をしてくれるのか?」
言ったとたん、サッと顔色が少し悪くなる精霊王達。
「ふぉっふぉっふぉ。愚問じゃのう姫。ここにいることそれしかり、契約して欲しいからこそいるのじゃよ」
森の精霊王は笑い飛ばしたが、心なしか少し哀しんでいるような気が…。
「姫様、契約してくれないのですか………?」
「…………僕いらないの?」
光の精霊王は跪いて捨てられた子犬の様に、風の精霊王は見捨てられた子の様に上目づかいで言う。
風の精霊王はともかく光の精霊王はわざとだろコレ。
ハニートラップが使える奴に使ったところで効く訳ないだろうが。
「私の常識と精霊王たちの常識は違うんだ。聞いておいたほうがいいだろう?」
この世界の常識すらこっちはほとんど持っちゃいねーよ。
「じゃあ契約して!姫様、僕らに名前を付けて!」
「名前を?契約は具体的にどうやるんだ。」
全員に名前を付けるのか……と遠い目になりつつ、情報はしっかりもらっておく。情報大事。
答えたのは土の精霊王。
「わたくしが教えるわ。契約はまず契約して欲しい人間が精霊に名前を付けるの。基本的には他の精霊との区別のため。精霊は精霊王、気に入った所に基本いる上級精霊、人の形になれる中級精霊、好きに移動する下級精霊、精霊使いしか見ることの出来ない生まれたばかりの小精霊がいるのよ。その中で個体によって違いがあるのは精霊王と上級精霊達ぐらいなのよ。だから、名前が付けて欲しいの。名前をもらったら次は、精霊達が人間の方に少し精霊の力を分けて力を通す道を作る。それで少し言葉を紡いで契約は終了よ。」
「なるほど。…名前か…………そうだ……な。」
この人数の名前。顔を見るに早く契約して欲しそうだから急ぎで……。
でもずっと使う名前だからいいものを……。
「………一人ずつ、私の前に来てくれないか。」
「じゃあ僕が最初!なあに?姫様。」
「……ウィン、なんてどうだ?単純で済まないがこれくらいしか思いつかん。」
「ウィン。僕の名前……嬉しい!僕ウィンだよ!」
ずっといた私の膝から飛び降り、自慢げに他の精霊王たちに言うウィン。
「姫、私にもくれないか?名前を。」
「イア、でどうだ。」
「イア……。由来は聞いてもいいのか。」
「基本名前は私の世界の『英語』と呼ばれる言語でみんなの属性を現した単語から取っている。風はウィンド、火はファイアだな。」
「そうなのか、異界の言語から私の名前が出来たのか。」
静かに、でも嬉しさを噛みしめているのがよく分かる。
こんな単純な名前で喜んでもらえるとはな。
「私の名は?」
「アクス、だ。水のアクアから取ってそれに少し足した。」
「アクス、私の名。………名前だけでこんなにも嬉しいとはな。ありがとう姫、大事にする。」
「わたくしの名前は?ねぇ姫様教えてちょうだいよ。他の四大ばっかりずるいわ。」
「そういうな、アーシェ。ちゃんとあるし逃げるようなものでもないからな。」
「アーシェ!それがわたくしの名前なのね!」
「わしらも聞いてよいですかな?自分たちの名を、みな早く知りたいのです。姫に与えられる、自分だけのものじゃからのう。」
「分かっているさリーンフォル。教師としてこれから様々なことを厳しく教えてくれ。氷の精霊王アイセン、雷の精霊王ミカ、光の精霊王ラトネス、闇の精霊王ダーネス、よろしく頼む。」
自分の名前にそれぞれがそれぞれ喜んでくれたのがよく分かる。
「マスターにセンスを期待した私がバカでしたね。」
なんていった一心の声は聞こえない。ニア、微妙なその顔は何かな?ん?
水を差すようで悪いけれど、現実的な可能性を伝えておく。
「私のいた世界には魔法も、精霊たちもいなかった。だから皆が思うような姫にはなれないかもしれない。それでも努力するので傍にいてほしい、むろん強制はしない。これは一心もニアもだ。」
かもしれない、ではなくなれないだろう。私は元の世界でも「普通」じゃない。
……………こんな物騒な人生が「普通」でたまるか。
そんな暗い考えに気が付いたのだろう。小馬鹿にした一心が言う。
「おや、私がマスターから離れるわけがないでしょうに。寝言は寝ていったらどうです?」
「一心兄上と私も同じですマスター。私が自分の意志でマスターの元を離れることはありません。地獄まで、お供いたします。」
…………気を使わせてしまったな。
「姫様、私達は姫の傍にいます。それが私達の役目であり、喜びですから。」
「姫、俺達は姫が姫のまま生きることを手伝う。たとえ姫が人の子の国を滅ぼそうとしても手伝う。姫の役割は大陸を、この地を守ること。人の子を滅ぼしたところで大して変わらん。俺達は姫自身を見る。だから俺達精霊王が姫に願うのはただ一つ、俺達自身を見てほしい。」
ラトネス、ダーネスが言う。
…おそらく、精霊王としか見なかった奴がいたのだろう。
肩書がよいほど肩書に囚われ、自身を見る人間が減る。
………そんなことはしない。絶対に。あいつと同類なんて御免だ。
不安そうな闇の精霊王の頭を撫で、「そんなことはしないよ、していたら注意してしてくれ。」といった。
まるで子供だ、精神年齢は若いのかもしれないな。私には分からないが、そのうちリーンフォルにでも聞いてみよう。
「リーンフォル、普段はフォルじいでいいか?」
「ふぉっふぉっふぉ。精霊としてもじいやですからな、かまいませんぞ。さて名前をいただいたとこで、契約と行きましょうかのう。姫、わしらに手のひらを向けてくださるか。」
「こうか?」
精霊王達に掌を上にして両手を出す。
おっと忘れていた。
「フォルじい、一心とニアが精霊を見えるようにすることは可能か?」
「フム………。水の、いや、アクスどうかの。」
「出来るが、姫に負担がかかる。私達は『認可許可』することで人の子達にも見えるから、しばらく待ってくれないか。」
「一心、ニア、どうする?」
「私自身はかまいません。マスターに負担はかけるべきではありません。」
うちの娘超いい子。世界中に叫びたい。うちの娘超いい子―――!
「マスター、上官に報告されたくなければ今考えたことは実行しないように。精霊の問題は現状維持で問題ありません。特に困っていませんから。」
うちの息子はいつ脅迫なんて覚えたんだろう。マスター悲しい。
でもマスター知ってるもん。うちの息子も超いい子。
「マ、ス、タ、ー、?」
ヒヤッとなる感覚、これはまずい。
「大丈夫なんだね!了解だよ!フォルじい契約進めよう!」
「ふぉっふぉっふぉ。では契約をしましょうかのう。」
「……………マスター、いったん上官のことは置いておきましょう。森の精霊王、マスターが行う最初の役目とは何ですか。」
「最初は、精霊妃がこの地に来たことを知らせる精霊の柱を立てることじゃ。世界樹様がおられる地で、自身と契約している精霊王たちの力で柱を立て、人間達に姫が来たことを知らせる。」
「ではまず契約からだな。どうやって行えば、いや、お前たちは契約をしてくれるのか?」
言ったとたん、サッと顔色が少し悪くなる精霊王達。
「ふぉっふぉっふぉ。愚問じゃのう姫。ここにいることそれしかり、契約して欲しいからこそいるのじゃよ」
森の精霊王は笑い飛ばしたが、心なしか少し哀しんでいるような気が…。
「姫様、契約してくれないのですか………?」
「…………僕いらないの?」
光の精霊王は跪いて捨てられた子犬の様に、風の精霊王は見捨てられた子の様に上目づかいで言う。
風の精霊王はともかく光の精霊王はわざとだろコレ。
ハニートラップが使える奴に使ったところで効く訳ないだろうが。
「私の常識と精霊王たちの常識は違うんだ。聞いておいたほうがいいだろう?」
この世界の常識すらこっちはほとんど持っちゃいねーよ。
「じゃあ契約して!姫様、僕らに名前を付けて!」
「名前を?契約は具体的にどうやるんだ。」
全員に名前を付けるのか……と遠い目になりつつ、情報はしっかりもらっておく。情報大事。
答えたのは土の精霊王。
「わたくしが教えるわ。契約はまず契約して欲しい人間が精霊に名前を付けるの。基本的には他の精霊との区別のため。精霊は精霊王、気に入った所に基本いる上級精霊、人の形になれる中級精霊、好きに移動する下級精霊、精霊使いしか見ることの出来ない生まれたばかりの小精霊がいるのよ。その中で個体によって違いがあるのは精霊王と上級精霊達ぐらいなのよ。だから、名前が付けて欲しいの。名前をもらったら次は、精霊達が人間の方に少し精霊の力を分けて力を通す道を作る。それで少し言葉を紡いで契約は終了よ。」
「なるほど。…名前か…………そうだ……な。」
この人数の名前。顔を見るに早く契約して欲しそうだから急ぎで……。
でもずっと使う名前だからいいものを……。
「………一人ずつ、私の前に来てくれないか。」
「じゃあ僕が最初!なあに?姫様。」
「……ウィン、なんてどうだ?単純で済まないがこれくらいしか思いつかん。」
「ウィン。僕の名前……嬉しい!僕ウィンだよ!」
ずっといた私の膝から飛び降り、自慢げに他の精霊王たちに言うウィン。
「姫、私にもくれないか?名前を。」
「イア、でどうだ。」
「イア……。由来は聞いてもいいのか。」
「基本名前は私の世界の『英語』と呼ばれる言語でみんなの属性を現した単語から取っている。風はウィンド、火はファイアだな。」
「そうなのか、異界の言語から私の名前が出来たのか。」
静かに、でも嬉しさを噛みしめているのがよく分かる。
こんな単純な名前で喜んでもらえるとはな。
「私の名は?」
「アクス、だ。水のアクアから取ってそれに少し足した。」
「アクス、私の名。………名前だけでこんなにも嬉しいとはな。ありがとう姫、大事にする。」
「わたくしの名前は?ねぇ姫様教えてちょうだいよ。他の四大ばっかりずるいわ。」
「そういうな、アーシェ。ちゃんとあるし逃げるようなものでもないからな。」
「アーシェ!それがわたくしの名前なのね!」
「わしらも聞いてよいですかな?自分たちの名を、みな早く知りたいのです。姫に与えられる、自分だけのものじゃからのう。」
「分かっているさリーンフォル。教師としてこれから様々なことを厳しく教えてくれ。氷の精霊王アイセン、雷の精霊王ミカ、光の精霊王ラトネス、闇の精霊王ダーネス、よろしく頼む。」
自分の名前にそれぞれがそれぞれ喜んでくれたのがよく分かる。
「マスターにセンスを期待した私がバカでしたね。」
なんていった一心の声は聞こえない。ニア、微妙なその顔は何かな?ん?
水を差すようで悪いけれど、現実的な可能性を伝えておく。
「私のいた世界には魔法も、精霊たちもいなかった。だから皆が思うような姫にはなれないかもしれない。それでも努力するので傍にいてほしい、むろん強制はしない。これは一心もニアもだ。」
かもしれない、ではなくなれないだろう。私は元の世界でも「普通」じゃない。
……………こんな物騒な人生が「普通」でたまるか。
そんな暗い考えに気が付いたのだろう。小馬鹿にした一心が言う。
「おや、私がマスターから離れるわけがないでしょうに。寝言は寝ていったらどうです?」
「一心兄上と私も同じですマスター。私が自分の意志でマスターの元を離れることはありません。地獄まで、お供いたします。」
…………気を使わせてしまったな。
「姫様、私達は姫の傍にいます。それが私達の役目であり、喜びですから。」
「姫、俺達は姫が姫のまま生きることを手伝う。たとえ姫が人の子の国を滅ぼそうとしても手伝う。姫の役割は大陸を、この地を守ること。人の子を滅ぼしたところで大して変わらん。俺達は姫自身を見る。だから俺達精霊王が姫に願うのはただ一つ、俺達自身を見てほしい。」
ラトネス、ダーネスが言う。
…おそらく、精霊王としか見なかった奴がいたのだろう。
肩書がよいほど肩書に囚われ、自身を見る人間が減る。
………そんなことはしない。絶対に。あいつと同類なんて御免だ。
不安そうな闇の精霊王の頭を撫で、「そんなことはしないよ、していたら注意してしてくれ。」といった。
まるで子供だ、精神年齢は若いのかもしれないな。私には分からないが、そのうちリーンフォルにでも聞いてみよう。
「リーンフォル、普段はフォルじいでいいか?」
「ふぉっふぉっふぉ。精霊としてもじいやですからな、かまいませんぞ。さて名前をいただいたとこで、契約と行きましょうかのう。姫、わしらに手のひらを向けてくださるか。」
「こうか?」
精霊王達に掌を上にして両手を出す。
おっと忘れていた。
「フォルじい、一心とニアが精霊を見えるようにすることは可能か?」
「フム………。水の、いや、アクスどうかの。」
「出来るが、姫に負担がかかる。私達は『認可許可』することで人の子達にも見えるから、しばらく待ってくれないか。」
「一心、ニア、どうする?」
「私自身はかまいません。マスターに負担はかけるべきではありません。」
うちの娘超いい子。世界中に叫びたい。うちの娘超いい子―――!
「マスター、上官に報告されたくなければ今考えたことは実行しないように。精霊の問題は現状維持で問題ありません。特に困っていませんから。」
うちの息子はいつ脅迫なんて覚えたんだろう。マスター悲しい。
でもマスター知ってるもん。うちの息子も超いい子。
「マ、ス、タ、ー、?」
ヒヤッとなる感覚、これはまずい。
「大丈夫なんだね!了解だよ!フォルじい契約進めよう!」
「ふぉっふぉっふぉ。では契約をしましょうかのう。」
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