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異世界 阿呆の国編
9. 馬鹿ごと国を滅ぼしたい
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ドアを破壊し、ニアの声がしたほうへ向かう。鍵?拳で壊れましたとも。
「異世界人!?待て、外に出るな!!」
「悪いが、妹の方が大事なんでな!」
ニアのもとへ騎士っぽい人たちを気絶させながら向かう。意外と近かったらしく、すぐに到着する。
「ニア!」
「兄上!ご迷惑をお掛けし、申し訳ありません。」
部屋には、気絶している不機嫌男と薄着で手錠が掛かっているニアがいた。
「ニア、どうしてこんなことに?」
手錠を手刀で壊しながら、録音とニアの純潔のために聞く。
「そこの男に夜伽の相手をせよと言われたので断ると、手錠を掛けられたので、蹴り飛ばしました。」
小声でよくやったと褒める。すると、後を追いかけてきた騎士っぽい人とさっきの怪しい老人が来る。怪しい老人はあたりを見渡し、倒れる王弟をみて真っ青な顔になる。
「王弟殿下!?大丈夫ですか!?」
どうやらニアを襲おうとした奴は王弟らしい。騎士っぽい人に囲まれる。
王弟は目を覚ますや否や、ニアを見つけ叫んだ。
「この、この私が!夜伽を命じてやったというのにこの異世界人は!私の命令を拒み、あ、挙句の果て、私を気絶させるとは!私は、私は王弟だぞ!不敬だ!捕らえよ!」
へぇー……。ニアに、ねぇ…………殺す。
思わず漏れた殺気に気付いたんだろう。「ヒィ!」と、情けない声を出す王弟。
こんな騎士達敵じゃないがもう少し情報と証拠を集めたいので、おとなしく捕まっておく。すると手錠を切ってからしがみついているニアが、
「マスター、録音が切れました。マスターの録音装置の起動をお願いいたします。」
と小声で言ったので
「少し前から起動させてる。」
と録音されないように小声で答える。
そうこうしている内に、あれよあれよと私達は私がいた部屋に監禁された。(なお、ニアが私の腕を離さなかったため同室になった)
もともと軟禁状態だったが、騎士の見張りが増え手錠もされた。
ここに連れてきた王弟と怪しい老人が、私たちを見て満足そうに口を開く。
「ふん!私の命令を聞かないからこうなるのだ!しかし、私の寛大なこの心で次、来た時に命令に従えば食事くらいは出してやろう。」
「おお、なんと王弟殿下のお心の広いことか。無能な異世界人に食事をお与えになるとは。勇者様、まさか殿下の好意を無下にはしませんよねぇ。いくら馬鹿な異世界人でも、どうしたらいいのか分かるでしょう?」
そう言い捨てて出て行った。またニアに命令するらしいが、させるか。
ちょうど録音も切れた。まぁ、とりあえず手錠だ。
「ニア。手錠を壊すから来い。鉄の手錠なんてないも同然さ。」
スパッとニアの手錠を切る。うん。やっぱり手刀は楽でいいな。
自分の手錠も切り、簡単にこれからのことを考える。
「ニア、私は情報を探ってくる。あの王弟はきっと他の不正もしているだろうから証拠を集めておく。ニアはここで待機しながら、私が送った情報の整理とこっちに向かう足音が聞こえたら連絡をくれ。」
「了解しました、兄上。お気をつけて。」
さあ、復讐のために王弟よ踊れ。愚者は愚者として役に立ち、どこかで出会う美しい者たちを引き立てておくれ。
「異世界人!?待て、外に出るな!!」
「悪いが、妹の方が大事なんでな!」
ニアのもとへ騎士っぽい人たちを気絶させながら向かう。意外と近かったらしく、すぐに到着する。
「ニア!」
「兄上!ご迷惑をお掛けし、申し訳ありません。」
部屋には、気絶している不機嫌男と薄着で手錠が掛かっているニアがいた。
「ニア、どうしてこんなことに?」
手錠を手刀で壊しながら、録音とニアの純潔のために聞く。
「そこの男に夜伽の相手をせよと言われたので断ると、手錠を掛けられたので、蹴り飛ばしました。」
小声でよくやったと褒める。すると、後を追いかけてきた騎士っぽい人とさっきの怪しい老人が来る。怪しい老人はあたりを見渡し、倒れる王弟をみて真っ青な顔になる。
「王弟殿下!?大丈夫ですか!?」
どうやらニアを襲おうとした奴は王弟らしい。騎士っぽい人に囲まれる。
王弟は目を覚ますや否や、ニアを見つけ叫んだ。
「この、この私が!夜伽を命じてやったというのにこの異世界人は!私の命令を拒み、あ、挙句の果て、私を気絶させるとは!私は、私は王弟だぞ!不敬だ!捕らえよ!」
へぇー……。ニアに、ねぇ…………殺す。
思わず漏れた殺気に気付いたんだろう。「ヒィ!」と、情けない声を出す王弟。
こんな騎士達敵じゃないがもう少し情報と証拠を集めたいので、おとなしく捕まっておく。すると手錠を切ってからしがみついているニアが、
「マスター、録音が切れました。マスターの録音装置の起動をお願いいたします。」
と小声で言ったので
「少し前から起動させてる。」
と録音されないように小声で答える。
そうこうしている内に、あれよあれよと私達は私がいた部屋に監禁された。(なお、ニアが私の腕を離さなかったため同室になった)
もともと軟禁状態だったが、騎士の見張りが増え手錠もされた。
ここに連れてきた王弟と怪しい老人が、私たちを見て満足そうに口を開く。
「ふん!私の命令を聞かないからこうなるのだ!しかし、私の寛大なこの心で次、来た時に命令に従えば食事くらいは出してやろう。」
「おお、なんと王弟殿下のお心の広いことか。無能な異世界人に食事をお与えになるとは。勇者様、まさか殿下の好意を無下にはしませんよねぇ。いくら馬鹿な異世界人でも、どうしたらいいのか分かるでしょう?」
そう言い捨てて出て行った。またニアに命令するらしいが、させるか。
ちょうど録音も切れた。まぁ、とりあえず手錠だ。
「ニア。手錠を壊すから来い。鉄の手錠なんてないも同然さ。」
スパッとニアの手錠を切る。うん。やっぱり手刀は楽でいいな。
自分の手錠も切り、簡単にこれからのことを考える。
「ニア、私は情報を探ってくる。あの王弟はきっと他の不正もしているだろうから証拠を集めておく。ニアはここで待機しながら、私が送った情報の整理とこっちに向かう足音が聞こえたら連絡をくれ。」
「了解しました、兄上。お気をつけて。」
さあ、復讐のために王弟よ踊れ。愚者は愚者として役に立ち、どこかで出会う美しい者たちを引き立てておくれ。
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