異世界情報収集生活

異世界に行くまで

閑話 楽しみ

神様視点

千利とニアは無事に異世界に行った。

「次は君の番だよ、一心」

「いえ、私はもう少しここにいますよ。それと、一つお願いがございます。」

一心は機械だ。ここにいる分には問題ないけれど…。願い？

「何だい？内容によっては許可出来ないよ。」

「簡単な事です、ここにマスターが死ぬまで私の子機を置いてもらいたいんです。うまくいけばマスターと自由に話せますよ？」

ここは神の領域、電波は届いていないからできることは少ないだろう。

「千利とはまた話してみたいし、子機をここに置いてもいいけれど、本当に何をする気だい？」

流石の僕でも機械の心は読むことが出来ない。それに、千利に言ったあの言葉も気になる。
うーん、どうするかな。

「元の世界で行うことですから、神様には関係ありませんよ。うまくいけばマスターと話せる、それだけです。」

はぁ、まったく。君たちは本当に楽しませてくれる。

「分かった、置いていいよ。私も楽しみにしているよ、一心。」

さて、どうなることやら。ああ、これだから人間は面白い。

（「これでお別れなわけないでしょうに、マスター。私は偉大なる我が主であるマスターお一人に作られた、最高傑作なんですよ？不可能があるはず無いでしょうに。」）