幼女エルフの自由旅

たまち。

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信用と経験

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生死確認か
確かに死人をギルドの席に座らせて置くのも勿体ない話だしね
もしも代理提出ができるならばアマリさんに頼もうと思っていたけれど、理由によってはか

「その、理由が他人にとってはくだらないことでもですか?」
「お前にとってはくだらなくはないいんだろう?」

ギルドマスターの問いに対して神妙に頷く私
私の理由など他種族に説明したところで理解できる事でも無いし、理解されたらされたで危険が伴うものだ
……けれど何も知らない者に逃げている理由を説明し、尚且つ口外しないように促すお話ならば私の事情の中にはある

「心配なら口外しないと魔法契約でも認めるか?」
「いえ、そこまでは大丈夫です」

流石にそこまで厳重に守ってもらう必要はない
全ての真実を話すならば魔法契約があった方がいいのだろうけれど、これから話すのは私が逃げる理由の1つに他ならないし、一番くだらない物で一番厄介なものだ

「兄の友人から求婚されたんです」
「はあ?」

そういう反応になるよねぇ……
けれど一生を添い遂げる種族の番探しを舐めてはいけない
しかも長寿種ともなれば尚更だ

「番かどうかは交わってから分かると性行為を求められました」
「ッ……!」

これは本当の話
エルフにとって性行為は番の証明をするのに大切な事で、食事をする行為となんら大差ない存在ではあるのだ
よって子供でも嫌いな異性でなければ拒否る事はない
勿論子供が出来るのは早くても100歳を過ぎた辺りが一般的なので、私に擦り寄る男はまず常識で言って有り得ないのだけど彼……ニッカには関係ない事柄だったようだけどね
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