幼女エルフの自由旅

信用と経験

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「み、耳に風穴を開けるんだぞ？太い針でブスッと……途轍もなく痛いと聞いた事があるが、それでもピアスにするのか？」
「大袈裟だねぇ、ウチの子も数人だがしてるのはいるよ……死にゃあせんわ」
「っだが！ピアスのせいで聴覚を失った話や耳が取れたとも聞いた事があるぞ！最悪寝たきりになったとか！」
　
いやいや、清潔な針で刺せば大丈夫でしょ
そんな感じでちょっとした押し問答があったけど、結局は登録する本人である私の意見が通りました
勿論清潔な針を用意してもらって火で炙ってからブスリと……
え？誰が刺したって？
勿論自分でやりましたよ
だってギルドマスターもアマリさんも手が震えて(歳のせいではない)無理だっていうから開ける場所を確認してから一気に刺しました
用意されたピアスは職人ギルドと商人ギルドの2つだったんだけど、左右対称に開ける自信は流石に無かったので叔父と同じ右耳に2つ付けてみた
商人ギルド紋章が緑ランクを示す緑の石で象られた物と職人ギルドの紋章が白い石で象られた物、いい感じの距離で私の耳に掲げられている
　
「職人ギルドにランクは無いが、貴族のお抱えになると貴族の色の石を貰うこともある……色付きの紋章を見たら一応警戒する事だな」
　
以前にも説明したと思うが、色と言うのはこの国では重要な意味を持つらしい
色の入った服を着るのは貴族だけで、平民が色を纏えばその色を持つ貴族が厄介な者だった場合は最悪侮辱罪でしょっぴかれる事も有るのだとか