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信用と経験
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「だったらさっさと仕事に戻りな、そいつらを詰所にしょっぴくんだろ?」
縄をかけられた男達を一瞥して問うアマリさん、どうやら彼等の中にアマリさんのお眼鏡に敵う人物はいなかったようだ
「それが、王都の奴隷商人が現在この町に立ち寄っているとの事なので、コイツらは尋問した後にその方に引き渡すつもりです」
「ほぅ、その奴隷商人は今商品を連れているのかぃ?」
「確か連れていますよ?アマリ婆さんの所で働ける者がいるかは流石に分かりませんが……」
「構わないよ、明日にでも見に行ってみようかねぇ」
「では仕事終わりにでも寄らせてもらいますね」
「期待しないで待ってるよ」
何やら私の目の前で事が進んでいく
ドノアさんの言葉を否定する様子がないって事はアマリさんの店にも雇い入れるつもりがあるのだろうか
因みに縄がかけられており、唯一起きている獣人である狸は布の猿轡を嵌められているが2人の会話を聞いて涙目になっている
恐らく意識がある彼が一番最初に尋問にかけられるのだろう……ご愁傷様
そしてドノアさんの今晩の予定が決まった所でギルドマスターがやって来た
「ご苦労、冒険者ギルドの方に詰所に誰か寄越すように使いを走らせたのでこのまま戻っても大丈夫だぞ」
「ッは!お騒がせ致しました!」
ドノアさんのシャキッとした対応にギルドマスターが偉い人なのだと思い出す
アマリさんの対応が軽かったから勘違いしそうになってしまうけれど
ってかそんな偉い人をおちょくれるアマリさんも結構ズゴイ人なのだろうか
「アマリ婆さんはこれから仕事だろう?嬢ちゃんはどうすんだ?」
縄をかけられた男達を一瞥して問うアマリさん、どうやら彼等の中にアマリさんのお眼鏡に敵う人物はいなかったようだ
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「ほぅ、その奴隷商人は今商品を連れているのかぃ?」
「確か連れていますよ?アマリ婆さんの所で働ける者がいるかは流石に分かりませんが……」
「構わないよ、明日にでも見に行ってみようかねぇ」
「では仕事終わりにでも寄らせてもらいますね」
「期待しないで待ってるよ」
何やら私の目の前で事が進んでいく
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「ッは!お騒がせ致しました!」
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