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信用と経験
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「町の中で騒ぎを起こす馬鹿ってのは、奴隷に落ちても仕方の無い行為だったと記憶しているけどねぇ」
……ぇ?
「それは、どう言う……?」
まさか、と思いながらアマリさんに問いかける
「アンタの護衛に良いんじゃ無いかと思ってね、隣町まで探しに行くより早いだろう?5人もいるんだから1人ぐらい良いのが居るだろうよ」
ちょっと待ってほしい
何故つけられてる事に気づけたのか、人数まで把握しているのか、などと疑問に思う事はあるけれども、これだけは言わせてほしい
「阿呆と旅なんて御免だからね!?」
そんな悲鳴にも似た私の言葉に微笑みを浮かべて頷くアマリさん
いやいや、私の言ってること通じてます?
常識を知らない阿呆を擦りつけるとかマジで勘弁して頂きたい
この町の常識に疎い私にだって老人と子供を付け回すのが非常識である事ぐらいは分かるのだ
「アタシだって屑をアンタには寄越さないよ、か弱い老婆と幼子をじっと待つ間抜けの顔を見てみたいじゃないか」
それはつまり野次馬根性みたいなものだろうか
アマリさんのか弱い発言にギルドマスターの頬が若干引き攣ったのは気付かなかった事にしようと思う
購入するかを決定するのは私だろうし、そんな間抜けならばアマリさんの言う通り見てみたい気もしてくる
そうこうしている内に下が騒がしくなってきた
「恐らくドノアだろうねぇ、見回りの時間がそろそろ始まると思ってはいたが……」
アマリさんの呟きにまさか、と口に出来ない私がいる
何故なら……
「何をしていると聞いてるんだ!」
良く通るドノアさんの声が私の耳にも届いているのだから……
……ぇ?
「それは、どう言う……?」
まさか、と思いながらアマリさんに問いかける
「アンタの護衛に良いんじゃ無いかと思ってね、隣町まで探しに行くより早いだろう?5人もいるんだから1人ぐらい良いのが居るだろうよ」
ちょっと待ってほしい
何故つけられてる事に気づけたのか、人数まで把握しているのか、などと疑問に思う事はあるけれども、これだけは言わせてほしい
「阿呆と旅なんて御免だからね!?」
そんな悲鳴にも似た私の言葉に微笑みを浮かべて頷くアマリさん
いやいや、私の言ってること通じてます?
常識を知らない阿呆を擦りつけるとかマジで勘弁して頂きたい
この町の常識に疎い私にだって老人と子供を付け回すのが非常識である事ぐらいは分かるのだ
「アタシだって屑をアンタには寄越さないよ、か弱い老婆と幼子をじっと待つ間抜けの顔を見てみたいじゃないか」
それはつまり野次馬根性みたいなものだろうか
アマリさんのか弱い発言にギルドマスターの頬が若干引き攣ったのは気付かなかった事にしようと思う
購入するかを決定するのは私だろうし、そんな間抜けならばアマリさんの言う通り見てみたい気もしてくる
そうこうしている内に下が騒がしくなってきた
「恐らくドノアだろうねぇ、見回りの時間がそろそろ始まると思ってはいたが……」
アマリさんの呟きにまさか、と口に出来ない私がいる
何故なら……
「何をしていると聞いてるんだ!」
良く通るドノアさんの声が私の耳にも届いているのだから……
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