幼女エルフの自由旅

命名、そして真実

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『そこで、更にイレギュラーな事にヴィエンの才能が3つに増えてしまう事態に気づきました』
　
あぁ、うん。私の思考は無視する方向で行くのね
　
『幸いにも全ての才能が見る力という似通った物です、そこで提案ですが』
『ッムァ！』
「うわッ……何？」
　
ガシッと突如掴みかかってきたコ神にビビる私
コ神が反応しそうな話題では無かったし、私は何も発していないので何故今いきなり掴みかかって来たのかが分からないんだけど……
　
『……ヴィエンの持つ3つの才能の特徴を全て合せ持つ上位の才能に変換して、対となる才能をそこの“こ”の者が付与する事に成功致しました』
　
は？成功したって今？
　
『はい、たった今』
　
この仮面が？
　
『はい、その“こ”神が』
　
ウ神が提案しようとしていたものを？
　
『えぇ、勝手に』

それってつまり私はこの仮面の事を信頼してるって事になるの？
　
『……少なからず神という存在として信じて頼る心がある、と言う事でしょうね』
　
神として信頼……まぁ少なくとも私が生を受けたのはコ神の采配が有ってこそなので、神として頼った事にはなるけれど
　
「信じてはいないと思うよ？」
『頼り、受け入れた時点で信じているという判断になったのだと思いますよ？私も少しばかり思うところはありますが……』
　
だよねー
ウ神の方が頼り甲斐があるとは思うけれど神として頼ったか、と聞かれるとそうでも無かったもんね
　
『そうですね、名付けも結局はご自分で考えられた物になさりましたし』

ぁ、もしかしてアレって2柱が考えた名前の中から選んでたら……
　
『もれなく私か“こ”のどちらかの加護が付与される事になっておりましたね』
　
わぁお
それは惜しい事をした、のか？