幼女エルフの自由旅

たまち。

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命名、そして真実

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「この世には獣人と似とる角動物が沢山いるんだが、決してそれに触れちゃいかん」
 
は、はい
醸し出す雰囲気に圧倒されて何度も首を縦にふる私に真剣な顔でよし、と頷くアマリさん
 
「他には番相手が何人もいる奴やら番ってもんを持たない奴もいるからね、家族の事を尋ねるのは仲良くなってからにしな?」
 
まぁそれは……
対して仲良くもない相手に「結婚してる?」と突如聞かれていい気分にはならないだろう
因みに前世で何度か経験済みである……
婚期を逃した女の烙印を押されかけていた身としては何ともイラつく話題の1つだった
 
「獣人についてはこんなもんかねぇ」
「あら、他にも食の違いもあるわよ?」
「ッ…リューシャ」
「リューシャさん?」
 
いきなり現れたのは昨日お風呂を共にしたおばさまのリューシャさんだ
ってか……アマリさん鍵閉めて無かったのか

「食の違いって何ですか?」
 
とりあえず新たに出てきた疑問を確認する
 
「基本的に鋭い牙のある獣人の方は肉を、長さの揃った歯を持つ方は野菜を好む傾向にあるんですよね」
 
肉食獣と草食獣の違いだろうか
想像はつくけれど偏食と言うべきか正常と判断すべきかが分からない
 
「オルサの方々は鋭い牙を持ちながら木の実を食すのですが、贅沢品として肉も口にするのです」
 
確かに動物園の熊がリンゴを食べているのを前世の修学旅行で見た
人食い熊と呼ばれる熊や北海道のお土産として有名な木彫り熊がある事から肉や魚を食べる熊も存在するのだろうか
熊って雑食なのかな
対してエルフは森の恵みであれば毒以外は食べてきたので生粋の雑食なのだろう
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