幼女エルフの自由旅

たまち。

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命名、そして真実

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「ほぅ、魔法は何が使える?それから金勘定は出来るか?」
「お金はドノアさんに計算は叔父に教わっているので問題ないと思います、魔法は水魔法だけ教わりましたが発動した事は無いです」
 
まだ森生活ペーぺーの私が水の在処を探すのが難しい事もあってか、そもそも叔父が水魔法しか適性が無かったのかは分からないけれどいくつかあるらしい魔法で知っているのは水魔法だけ
最も叔父の居た頃は勿論、今迄必要に迫られなかったので使用したことはない
使用したら死ぬかもしれないと言われるものをわざわざ使う気になれなかったと言うのが本音だけれど……
 
「そんならちょっと待ってな、魔力の適性を調べよう」
 
出て行ったアマリさんの代わりが訪れるかと思ったけれど、誰の気配もしない
それもそのはずではある
何せ色屋の仕事は夕方から
日が昇って直ぐの時間に動く娼婦のは店を持たない者……
それなりに金を持つ男というのは朝から夕刻まではしっかりと仕事をしている、のだと思う
 
「待たせたね、適正を調べたら魔法の基本を教えるよ?基本ってのはどの魔法も同じようなものだからね」
 
いくつかの石を持って帰ってきたアマリさんは石を座敷の床に並べていく
 
「先ずは適正者も多い水からかねぇ、こいつを握ってごらん」
 
手渡された何の変哲もなさそうな石を両手で握り込む
門番が提示していた光鉱晶のように適性があれば光るのだろうか
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