幼女エルフの自由旅

たまち。

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命名、そして真実

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「そういえば、森で寝る時はどうしてたんですか?」
 
前世の記憶が途中から割り込んでいるので思い出し辛いが、確か原始的だった気はする
 
「獣皮を敷いてました、叔父と離れてからは木や岩に張り付いて寝ていたので寝具を使用するのは久しぶりです」
 
警戒することに慣れてしまった体は、子供であっても惰眠を貪る事が出来ないようである
これはベッドのせいでは無いかもしれないな……
 
「そ、そうでしたか……」
「気が効かない坊やだねぇ、体調は悪くないかい?」
 
呆れた眼差しをドノアさんに向けてからにっこりと微笑むアマリさん

「体調はいい感じですお風呂に入ったからですかね」
「そうかい、そりゃ良かった!ところで嬢ちゃんが商人になるってのは本当かい?」
「はい、冒険者よりは商売の方が知識がありますので」
 
旅する万屋よりは旅する商人の方が私の性に合っているしね
それにこの国の商売は日本のようにお役所に通さないと店を構えられないというわけではない
まぁ旅商人はフリマの出店主くらいの立ち位置だし、昨日の冒険者ギルドでの課金もリサイクルショップで買取してもらったと考えればそれだけで生活をしていくというのは日本では考えられないだろう
ただ、私はエルフである
森を住処とするエルフ、森の恵みを活用するエルフ、森自体が宝物庫であると認識しているエルフの私
森が存在するかぎり売るものが無くなる事などない
元々物作りが好きなので冒険者として獲物を倒すよりは落し物を組み合わせて売る方が楽しそうだという発想にたどり着いたのは自然な事だろう
まぁもっとも、そんな理由は後付けだけれど
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