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命名、そして真実
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受付に部屋の鍵を預けてドノアさのの所に戻ると見たことのある女性と話していた
「あんたみたいのにティハを任せとくのが心配だって言ってるんだよ、分からず屋の坊やだねぇ」
「アマリ婆さんといえど恩人の姪御様を預ける事は出来ませんってば、この町にいる間のお世話は僕が預かっているんですから」
何やら私のことで揉めているらしい二人
色屋の女将であるらしいアマリさんが朝方から動くなんて……眠く無いのだろうか
「エルフが町で過ごすなら教えとかなきゃならんこともあるんだよ、ダイル坊に話をつけに行きゃあ良いのかい?」
「そ、それは……分かりましたよ!でもあの子の気持ちが優先です、それに彼女は商人登録も済ませたんですから娼婦の稽古は必要ありませんよ?」
「何もそんな恐れ多い事をする訳ないだろうッ……エルフの習わしとこの国の常識の違いを教えるだけさ、半日もありゃあ十分さね」
「ドノアさんお待たせしました、アマリさんもおはようございます」
恐れ多い事、とはエルフの感覚だろう
虹人は純潔であり、高貴な者という感覚が口を出てしまったのかもしれないけど気をつけてほしい
「ぁあ……ぉ、おはよう」
「おはよう姪御様、夜は良く眠れました?」
「藁のベッドには慣れませんでしたが、獣に襲われる心配が無いので良く眠れた方だと思います」
願わくば敷布団を所望したいけれど贅沢品だろう
お金が貯まったら1度で良いから高級な宿屋に泊まってみよう
……もしもそこも藁だったら布団を開発して≪収納≫スキルも獲得して持ち運ぼう!と密かに決める
おそらく腕輪には入りきらないだろうからね
「あんたみたいのにティハを任せとくのが心配だって言ってるんだよ、分からず屋の坊やだねぇ」
「アマリ婆さんといえど恩人の姪御様を預ける事は出来ませんってば、この町にいる間のお世話は僕が預かっているんですから」
何やら私のことで揉めているらしい二人
色屋の女将であるらしいアマリさんが朝方から動くなんて……眠く無いのだろうか
「エルフが町で過ごすなら教えとかなきゃならんこともあるんだよ、ダイル坊に話をつけに行きゃあ良いのかい?」
「そ、それは……分かりましたよ!でもあの子の気持ちが優先です、それに彼女は商人登録も済ませたんですから娼婦の稽古は必要ありませんよ?」
「何もそんな恐れ多い事をする訳ないだろうッ……エルフの習わしとこの国の常識の違いを教えるだけさ、半日もありゃあ十分さね」
「ドノアさんお待たせしました、アマリさんもおはようございます」
恐れ多い事、とはエルフの感覚だろう
虹人は純潔であり、高貴な者という感覚が口を出てしまったのかもしれないけど気をつけてほしい
「ぁあ……ぉ、おはよう」
「おはよう姪御様、夜は良く眠れました?」
「藁のベッドには慣れませんでしたが、獣に襲われる心配が無いので良く眠れた方だと思います」
願わくば敷布団を所望したいけれど贅沢品だろう
お金が貯まったら1度で良いから高級な宿屋に泊まってみよう
……もしもそこも藁だったら布団を開発して≪収納≫スキルも獲得して持ち運ぼう!と密かに決める
おそらく腕輪には入りきらないだろうからね
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