幼女エルフの自由旅

たまち。

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命名、そして真実

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『ちょっと前は貴方みたいにポイントの移行によって生物が運ばれる事も時々あったのよ……迷宮はその生物が生き抜くのに適している環境らしくて、そこから這い上がった者が今いる人間、獣人、魚人、爬人、虫人なんて呼ばれたりしているわ』
 
つまり良くあった事なんだ?
だって私が見た獣人だけでも数十種類いたのだ、まだ見てもいない魚人、爬人、虫人がどれほどの数がいるのかは分からないけれど恐らくは数えるのも億劫になる程の姿を持つ者たちがいるに違いない
 
『で、でもずっと前の話よ!?今では有り得ないことなのよ!?』
 
そのことの証明を知る私を前にして何を仰るのやら
 
『ぁ、えっと、その……』
 
それに、白熊やパンダの獣人がいるってことは地球で人間が社会を構築する頃の話であって、神という存在にとってはそれほど昔じゃないだろう
 
 『地球とワンガーラは時空の歪みが発生するから同列で時間が過ぎてる訳じゃ無いもの……きっと、巻き込まれやすいのが人間が存在した時代の生物だったのよ』
 
時空の歪み?
私的には地球から遥か離れた場所にワンガーラと言う星が存在するのかと思ってたけど、違うの?
 
『違うわよ?貴方の国で言う……異世界的な場所がワンガーラと言う星だもの、パラレルワールドとも言うべきかしら』
 
パラレルワールドとは平行して存在する世界である、時空が違うならパラレルワールドとは呼ばないだろう
しかし、成る程ね
宇宙船でも作れば帰れると思っていたけれど違うのか
 
『か、帰れるわ!パラレルワールドの地球かも知れないけどこの世界にも地球は存在するもの!』
 
いや、意味が分からないから
パラレルワールドなら降り立ったところで違う世界でしょ

『そう、ね……』
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