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獣人国オルサの町
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「そういやぁ空気鳥を見たら森に近づくなって言われたんだが、嬢ちゃんは意味分かるか?」
「空気鳥が出ると山火事が起きやすいんですよ」
「山火事?火を吐くんですか?」
「いえ、空気を食べる鳥です」
正確には空気中に漂う水分を食べるのだろうけれど、目に見えない物を表現するのは難しいので簡単な説明で十分だろう
「空気を食べると山火事になる……水中は水があるから防げるのでしょうか」
……まぁ、間違いを態々正す必要は無い
実際エルフ族的にもそんなような解釈なのだから常識としては当たっている考えではある
常識が常に正しい物だとは限らないのだから
「何にせよ空気鳥を見たら山から出れば良いんだろ、それか水を備えるとかか?でも空気鳥は水辺付近にいるって聞いたぞ」
「水辺に3匹より多くいたら要注意、です」
もっと詳しく説明出来るけれども彼等には専門用語か異界の言葉の様に聞こえる事だろう
丸は丸であると納得してしまえばいいのだ
円周率が3.14ウンタラカンタラなのだと知らなくたって生きていくには何の問題も無い事と同じである
空気鳥が何を食べるかなど知ったところで今後の生活の役には立たないだろう
そうこうしていると声が掛かったので買取のカウンターに向かう
「ザッとこんなもんだな」
値段の書かれた葉紙を見て首を傾げる
青鉱熊の欠片石2シル
透鳥の羽1シル
青狐の糞5シル
石キノコ3シル
鋭猫の歯2シル
相場は知らないが、この程度なのだろうか全て売ったとしても69シルにしかならないとは……いや、もしかして13シルなのだろうか
この書き方ではどちらの意味にも取れるかもしれない
「空気鳥が出ると山火事が起きやすいんですよ」
「山火事?火を吐くんですか?」
「いえ、空気を食べる鳥です」
正確には空気中に漂う水分を食べるのだろうけれど、目に見えない物を表現するのは難しいので簡単な説明で十分だろう
「空気を食べると山火事になる……水中は水があるから防げるのでしょうか」
……まぁ、間違いを態々正す必要は無い
実際エルフ族的にもそんなような解釈なのだから常識としては当たっている考えではある
常識が常に正しい物だとは限らないのだから
「何にせよ空気鳥を見たら山から出れば良いんだろ、それか水を備えるとかか?でも空気鳥は水辺付近にいるって聞いたぞ」
「水辺に3匹より多くいたら要注意、です」
もっと詳しく説明出来るけれども彼等には専門用語か異界の言葉の様に聞こえる事だろう
丸は丸であると納得してしまえばいいのだ
円周率が3.14ウンタラカンタラなのだと知らなくたって生きていくには何の問題も無い事と同じである
空気鳥が何を食べるかなど知ったところで今後の生活の役には立たないだろう
そうこうしていると声が掛かったので買取のカウンターに向かう
「ザッとこんなもんだな」
値段の書かれた葉紙を見て首を傾げる
青鉱熊の欠片石2シル
透鳥の羽1シル
青狐の糞5シル
石キノコ3シル
鋭猫の歯2シル
相場は知らないが、この程度なのだろうか全て売ったとしても69シルにしかならないとは……いや、もしかして13シルなのだろうか
この書き方ではどちらの意味にも取れるかもしれない
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