幼女エルフの自由旅

たまち。

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獣人国オルサの町

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確かに≪解析≫で調べる結果も物によっては項目が違う
文字にして纏めるのは至難の業だろう

「完成しましたら私の母校である王都のセルグジア図書館にも寄贈しますので是非読んでみて下さい」
「ありがとうございます」

お礼を行って本を返すと列は結構進んでいた
何となく一歩づつ歩いてはいたけれども早いのか遅いのか……
空港の窓口等を考えると結構遅いが、真面目に仕事をしていると考えるのが妥当だろうか

「次!身分証と荷物を出せ、オルサ町へは何をしに?」

私の前に並んでいたバイザさんが堅物そうな門番に尋ねられる

「オルサ経由で王都に帰る所ですよ」
「では、こちらに手を」

バイザさんの答えに頷き、白く濁った石に手を乗せるように促す
どうやらそれに時間がかかっているようだ
あれは何だろうか……

+++++++++++++++++++++++++++++++
品名:光鉱晶
特徴:同族殺しのスキルを感知すると青く光り、徳位がマイナスだと赤く光る、それ以外は白く光る
原産地:西の大迷宮
+++++++++++++++++++++++++++++++

つまり悪人を感知する機械って事か

現在私は同族を殺してもいないし、徳位も一応はプラス値であるので問題ないだろう

「通行料は銅貨3枚だ」
 
バイザさんの手元の光鉱晶が白く光ると門番が告げる
やっぱり空港みたいだな、とぼんやり思う
荷物は簡単に確認されただけで返されているようだ

「次!身分証と荷物を出せ、オルサ町へは何をしに?」
「身分証を作りに来ました、お金は持っていませんがソレをお金に換えようと思っています」
「……事情をお聞きしたいので詰め所にご案内する」

何故か先程までとは違い、囲われてしまった
危機感はない
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