幼女エルフの自由旅

たまち。

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獣人国オルサの町

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文字は叔父に教わったから読める

「勝手に≪鑑定≫してしまったお詫びと言ってはなんですが、並んでいる間お見せ致しますね」

カサリと壊れそうな音を立てる本を受け取って丁重に表紙を開く

+--------------------------------------------------------+
収納スキル
魔法により空間を作り出し、物の出し入れが出来るが、魔力量などによりレベルは変わるようである
1 拳1つ分
2  小鬼ゴブリン1匹分
3 魔力消費軽減
4 背負子1つ分
5 荷馬車1台分
6 魔力消費無効
7 時間停止
8 火竜ワイバーン1匹分
+--------------------------------------------------------+

目次などはなくいきなり書かれている本題に戸惑ったが、一応目を通す
……火竜ワイバーン、いるんだ
収納スキル云々よりもファンタジー生物の名前に意識を持っていかれてしまった
数枚綴りの葉紙本を捲っていくが≪鑑定≫についての記載は無かった

「まだまだスキルを集め無ければなりませんので残念ながら完成はずっと先になりそうなのですがね」

どうやらこの本の内容はバイザさんだけで調べたのではなく、色んな人に聞きながら作成している物らしい
確かに≪鑑定≫して分かる物とそうでないものがあるのだろう

「≪鑑定≫スキルについては分かって無いんですか?」
「そうですねぇ、≪鑑定≫スキルはまだ謎の多い物でして……人を≪鑑定≫した際の結果と魔物を≪鑑定≫した際の結果も違うものですし、中々まとめるのが難しいのです」
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