幼女エルフの自由旅

たまち。

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信用と経験

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訓練場に魔物が近づくと警報がなるそうなので、冒険者ギルド内にいる人達が直ちに駆けつける為に安全な場所なんだとか……
そういやぁ何気に人がいっぱいいるんだよなぁ
あれらの大半が駆けつけるなら心配は要らないだろう
 
「扉が閉まって数秒で魔方陣が発動しますので、驚いて飛び跳ねないようご注意ください」

……確かに
魔方陣に接触していないと移転できないもんね
それが魔方陣の難点とも言えるだろうか

受付嬢が開けてくれた扉の中に入ると床に魔方陣の彫られた小部屋が目に入る
陣以外は何もなく、5人ほど入れば息苦しくなりそうなほどの小部屋だ
日本人にはエレベーターの木材版と言えば伝わるだろうか
私が部屋に入ると受付嬢が扉を閉める、その後3秒程で床に彫られた陣が青白く光出した
 
「……ん?」

あの息苦しかった小部屋から一転、景色が変わるのかと思いきや
光が収まった後は同じ小部屋の中
いや、変わった?

恐る恐る扉を開けるとそこには広大な平地が広がっていた
毎日数人は訪れているのだろう、地面が踏みしめられ草は生えていない
遠くに見える的は弓用だろうか、土人形のような物も立っているし、私達の出てきた小屋の隣には木剣なども置いてある
正しく訓練場と言うに相応しい場所だ

訓練場には奥の方に3人ほどの人影があり、其々身体を動かしているが特に声をかける必要はないだろう
早速私は腰紐にさしていた一見棒切れに見える魔筒を手に持って魔力を流す

「……あれ?」

しかし、どうだろう
魔筒に魔力を込めれば、片方の穴からにょきりと半透明な縄のような物が出てきた
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